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川村、2022を振り返る。


3月に会社を設立し、9ヶ月が経過した。
この9ヶ月は、本当に修行のようなものであった。修行はアシスタント時代に経験したが、今回の修行は誰も教えてくれない、サバイバル修行。
全部自分でやるしかないし、やらないと進まない。そんだけ。
完全自己責任サバイバル修行である。(そういうゲームありそうだね、それかテレ朝の番組)

まず私はお恥ずかしながらビジネスが全くわからないところから始めたようなもなので、相方彩子には大変迷惑をかけつつ、なんとか進んできた。

会社始めた当初なんか、誰かと壁打ちしてる時に彩子が「ダイバーシティに関心があって」と言ってるのを聞いて「へーお台場好きなんだ」って思っていたくらい、用語も何も知らなかった。(なんならガンダム好きなんかなとか思ってた、よかったよガンダムプレゼントする前に気づいて。)
そうそう、「壁打ち」って去年初めて聞いた時は、ロッククライミングのことだと思った。
K P Iって何だよ、乾杯じゃないの?OPIはロザンゼルスのネイルでしょ?知ってる。そんな感じ。

OPIこれね。

ビジネス界隈の方からしたら信じられないであろう。
だが、これが「JK」を女子校生ではなく、「ジャケット」と呼ぶ私たちスタイリストの標準の感覚であり言語なのではと思う。(違ったらごめん同業者。土下座)

服のことばっか考えてきた15年だった。photo by Motoko Endo

そんな私が会社を作った。
「なんで会社?」
そう聞かれた。
だってフリーランスだったから既に自分で仕事してたじゃん、って。

その通り。
会社にしたのはもっと価値を大きく、本気だという宣言も含めて。
私一人で活動してたのでは成し遂げられない大きい価値を生み出すべく。

メディアの仕事もすごく好き、でもその中でしかスタイリングって出来ないことなのかな?

これまでのスタイリストはメディアという世界の中で生きてきて、
その中でそれぞれが個人で仕事してて、
これまではそれでよかったし、それが良かったんだけど
メディアの撮影現場というフィールドから出て、もっと広くスタイリングの価値を届けたいなって思ったし
新しいフィールドで、ダイナミックに形を変えて、スタイリングの仕事を続けていきたいなって思った。

私はこの仕事が好きだし、今後も続けていきたい、誇りも持ち続けたい。子持ちだから続けるの難しい?ふざけるな。
なんて色んな感情も持ちつつ。

服は、特別な誰かが着るためだけのものではない。

で、何すんの?ってなった4月。
全然進まなかった5月。
なんかちょっと焦りもなくなる6月。
進まない実感もないのよ、普通がどんなもんかわかんないから。

とにかく色んなインプットを繰り返し、例えばビジネスの基本の考えとか
吸収する時間に充てた。

事態は動いた。
6/23、彩子の服の悩みを動画に撮り、解説をしてTik Tokに出した。
44万再生された。

これっす

・・・届いた!

これが初めての実感だった。

誰かに何かが初めて届いた。
よくわかんないけど。

そこからTik Tokで本気を出すことにした。
メキメキとフォロワーを伸ばし、現在2万5千フォロワー目前。

あとちょっとで2.5万人!

今年はとにかく模索だった。
何が私の価値かわからなかったし、彩子との掛け合わせで出来ることもひたすら探し続けた。

来年も引き続き探し続けるんだけど、今月は色々と実感出来ることも多かった気がする。

まず、解説動画を見た方から、ウェブメディアのファッション記事の監修のお仕事の依頼が舞い込んできた。
「わかりやすい解説の人」として動き出した。

ここには私の知恵はもちろんのこと、
彩子の「それが合うって言ってる根拠がわからない」っていう
見る人目線での鋭いツッコミが大変活きる。
彼女の指摘を元に直すと、誰もが納得する説明になる。

そして言語化能力に長けた彼女に対し、私が思ってることを
ぶああああああっと長く話すと
「つまりこういうことね」ってまとまったものが出てくる。

ReWardrobeの価値が活きた仕事となった。
早くみんなに見て欲しい!

2022の集大成の仕事かもしれない!🔥

来年も私たちらしく、前向かって走っていきますので、皆様引き続きよろしくお願いします!

川村

来年もよろしくお願いします!