Back to the Future - #2
00:49~01:07
Back to the Future - #1のすぐ後に提示されるこのメロディーはもう一つのテーマになります。
1~4小節のメロディーは上記のようにオーケストレーションされています(GlockenspielとHarpはその楽器の特性のため、いくつか音が省かれています)。金管楽器がメインだった#1から木管楽器や弦楽器へと移り変わり、良いコントラストを作っています。Electric Pianoの音を聴き取るのは難しいと思いますが、「DeLorean Reveal」という楽曲ではHarp x2, Piano, Celesteと組み合わされたElectric Pianoの効果的な音色を聴くことが出来るので参考にしてください(00:05, 00:11など)。
4小節の後半になるとメロディーが中音域へと移行し、上記のようにオーケストレーションも変わります。ちなみに5, 6小節では1st Violinsと2nd Violinsによって対旋律が作られています。
コードに関してこの範囲で特徴的なのはハイブリッド・コード(分数コード)の活用です。ハイブリッド・コードは基礎となる上部のコードとは別の音をベースに持つ2層の構造から成るコードになります。ハイブリッド・コードもいくつかの種類がありますが、ここで用いられている3つの形をご紹介します。
1. 上部コードのルートから短7度下の音をベースとするコード。
2. 上部コードのルートから長2度下の音をベースとするコード。
3. 上部コードのルートから完全5度下の音をベースとするコード。
この範囲では2, 4小節の3拍目で用いられているのが1番、5, 6小節の1拍目で用いられているのが3番、そして7, 9, 11小節で用いられているのが2番のハイブリッド・コードになります。2番のコードはドミナント・セブンス・コードの第3転回形と見ることも可能ですが、ここではやはり上部のコードとベース・ノートを分けて考えます。
ちなみに5~6小節、7~12小節では音高が変わりつつもメロディーとコード進行がパターンのように繰り返されているので、反復進行が作られているという点も注目しておきましょう。
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