WWDJAPAN アフターインタビュー【and wander デザイナー池内啓太さん】#雨の止まない世界
①異業種対談ありがとうございました。感想を教えてください。
普段、我々の仕事は、半歩先の未来に向けた提案の物作りを行っていて、それは早くても遅くてもダメで加減を日々模索しています。今回の「もしかしたらの世界」は、リアリティを持った架空の世界、制約を忘れてイマジネーションが広がりました。
②対談のお相手であるアーティストの神楽岡久美さんから受けた刺激などはありますか。
身体と美の関係におけるリサーチやアウトプットのクリエイションが、アーティストという立場ながら非常にファッション的で興味深く拝見しました。
③ 「雨の止まない世界」がきたときに期待する世界はどんな世界ですか。
雨は防水ウエアやシューズなどで守り、肌に触れる洋服さえ濡らさなければ実はそれ程不快ではない。一方、ヨーロッパの冬のようなどんよりとした暗い空が毎日続くととても憂鬱になるので、願わくば同じ雨でも明るい空が好ましい、叶わないなら照明の計画を駆使して少しでも明るい気分になれる都市作りをしてもらいたい。
④ 池内さんが「FUTURE FASHION AWARD」に応募するならどんなファッションを企画しますか。
雨具の歴史を掘り下げるのは面白いコンセプトになるのではないかと思います。
例えば、日本に古くからある蓑の帽子や羽織は、傘と帽子、ポンチョの役割を担った面白いプロダクトに感じます。実は、天然由来の素材を使用していてサスティナブル、しかも軽量(多分ですが)と時代に合った要素が多い。現代の解釈をすることで新しい何かに生まれ変わらせることが出来るかもしれません。
⑤ 環境変化が激しい世の中で次世代のファッションデザイナーに求める素質や期待することはありますか。
環境の変化は、今の価値観を過去のものに変えていくパラダイムシフトを生むと思います。次は自分の番だと、強い信念を持って答えを探し続ける人が、次代を担うかと思います。
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