「バーチャル東京ドーム」制作秘話!
こんにちは!REVWORLDS運営部のマブチです。
今年の3月(株)東京ドームさまのご協力のもと、REV WORLDSにバーチャル東京ドームが完成しました!その制作秘話をREV WORLDSの3DCG制作担当、浅賀に聞きました。
バーチャル東京ドームを作ろう!
REV WORLDSと(株)東京ドームさまと「バーチャル東京ドームを作ろう」となった際、大事にしたのは実際の東京ドームと同じだ!とユーザーから思ってもらえるように制作すること。入場するときのワクワク感や高揚感が体験できるような空間になるよう作りました。
浅賀が担当したのは、バーチャル東京ドーム内部のCG制作。通常、3DCGを制作する際、まずは建物の設計図を基に3DCG制作ソフトウェアのBlender上で建物を作り上げているのですが、バーチャル東京ドームを作ろうと三面図をBlenderに取り込んだ際、今まで直面したことのない問題に突き当たったとのこと。それは・・・
「どこからどう作ればいいのかわからない!」
3DCGを制作する際、アバターの視点を大切にします。アバターがバーチャル東京ドームのホームベースに立った際、観客席はどのぐらいの高さに見えるのか。屋根はどれくらいの高さになるのか・・・などの疑問がたくさん出てきたそう。また図面通りの尺で屋根・観客席・グランドなどのパーツの作成を進めなければ、ピタっとはまらないため、自分の目で確かめるしかない!と実際の東京ドームに足を運びました。
東京ドームに足を運んでみて
東京ドームに足を運んだことで良かったことは、ドームの構造を頭の中に入れることができたこと。実際に観客席を歩いてみて、1番スッキリしたのはグラウンドの階層。B2階にグラウンドがあり、その上に観客席があることがわかりました。その階層を元に3DCGのパーツ作成を進めました。
またバックネット裏からみた時のバックスクリーンまでの距離感や、観客席の傾斜などをCGで表現できるよう、あらゆる角度から写真を撮影。その写真を元にBlenderで組み立て上げました。
ここを見てほしい!こだわった箇所
ここからは担当者の浅賀がこだわったポイントをご紹介!
①バーチャル東京ドームのスケール
バーチャル東京ドームは実際の東京ドームと同じ尺で制作されいるため、アバターから見て実際の東京ドームと同じサイズで制作をしています。ホームベースから1塁までの距離も同じですし、バッターボックスに立った時のバックスクリーンまでの距離感も本物に近い見え方になっているそう!プロ野球ファンの方にはぜひ立って頂きたい場所です!
②明るさの工夫
東京ドームの中に入った瞬間、グラウンドにあたる照明に「うわ~!」と胸が高鳴る経験をしたことはありますか?その高揚感も再現できるよう、バーチャル東京ドームは照明にもこだわりました。
アプリ内で照明を入れているのではなく、3DCGソフトBlenderのなかで、バーチャル東京ドームのグラウンドや観客席、屋根部分にライトをあて、焼きつけています。(ベイクと言います)この作業をすることで、照明があたっている様子を表現することができます。屋根に影がついているのも、実際に屋根に照明をあててできた影をそのままベイクしているから。アプリに実装する際に、なるべくデータが軽くなるように努めています。
③バーチャル東京ドームの屋根
バーチャル東京ドームの屋根部分ですが、こちらはREV WORLDSの3DCG担当田中が屋根を手書きで作成しています。
通常、3DCG制作物に色や模様をつける際、撮影した写真をそのままCGに貼り付けることが多いのですが、東京ドームの屋根は大きく、また曲線も多いため、今回は手書きでの作業となりました。
場所によって形や模様が違う屋根を、ドームの曲線にあわせて弧をかくことによって立体感を演出。また年季を表現するにあたり、屋根の色にも陰影をつけて実際の屋根に近い仕上がりに!細やかな仕事が光ります。
今後のバーチャル東京ドームでやりたいこと
現在「バーチャル東京ドームシティ」「バーチャル東京ドーム」「バーチャル地下闘技場」と3つの場所をREV WORLDSでは展開しています。今後の展望について聞いてみました。
浅賀「東京ドームで実際に行われている人気催事イベントのバーチャル化や、アーティストによるライブなどいつかできればいいと企画を練っております。」とのこと。野球好きな筆者はいつかここで野球観戦ができることを夢見ております!
リアルでは遊びに行けなくても、バーチャル東京ドームで1つのイベントにアバターで参加し、コミュニケーションがとれる日が実現できるようになるといいですね!今後のイベントにもご期待ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?