こだわり〜髪の毛〜
みなさんこんにちは。暑い日が続きますね。
今日は私が物を作ることに対してのこだわりを書き残していきたいと思います。
私はかれこれ15年間ヘアドレッサーとして働いています。
専門学校を卒業し、新卒で入ったサロンがユニセックスサロンでしたので女性のスタイルも勉強できるところでした。
そこから数年後、ロンドンに渡英し現地の美容室に入りました。そこでは主に女性のお客様が多かったです。また1,000円カットでバイトしていた時期もありましたので、色々な特色のあるサロンで働けたことは今では良い経験となっています。
みなさんは髪の毛やサロンにどれだけこだわりがありますか?
様々なサロンがあるのでご自身にあったサロンを選べれば良いですよね。
多すぎてどこが自分に合っているかも分からなくなりそうですけど(笑)
ここで少し当サロンの特徴をご紹介させていただきます。
日本橋浜町にあるのは完全にプライベートサロンです。
路面店ですので外から中が見えるもののサロンの中は一席のみです。
周りの会話が気になったり、鏡越しに見えないように立っているけど、見えてますよ!みたいなスタッフもいません。
これは私が新小岩店を数年間ワンオペで営業していた時に知った需要です。
色々と状況が変わりスタッフが加わりましたが、いつか都心でプライベートサロンをもう一度やりたい。と思っていました。日本橋浜町店では贅沢過ぎる広さですが、あえて1席のみをこだわりました。
カットでは理容師の技術の特徴でしょうか。刈り上げなどの短いスタイルは常に面を考えます。
例えば、頭の形があまり良くない場合や毛の密度、生え方も考慮してハサミで刈り込んで行く場合もあります。何度も鏡を見て凸凹をなくしていく作業。と言った方がわかりやすいでしょうか?
その場合に切れている毛を見ると長さは数ミリ程度です。まるでエアカット。この数ミリ切る作業と鏡を見る作業を繰り返し面を整えていきます。
これは1,000円カットでは提供しない技術でした。短いスタイルはバリカンを使い時間を短縮する!
会話もなくお客様が本当に欲しているものが分からない状態で技術を提供するのがとても苦に感じた私ですが、今では入店から退店まで60〜90分かけてご案内しています。リラックスする時間、楽しくお話しする時間、技術に集中する時間。これもこだわりです。
そして私に大事なのは鏡の向こう側に映るもの。
それは白い壁。
2019年3月にオープンした日本橋浜町のサロンの内装で初めは暗い壁が来る予定でしたが、頭のシルエット(髪の毛)が背景に同化して見えないのでなるべく白くしてもらうように変更しました。これもこだわりの一つです。
そして、その他の内装もイギリスをフルに強調した内装です。なかなか理髪店では見ることのできないウィリアムモリスの壁紙を選んでいただいたり、びっくりするようなマスターピースが鎮座したり。世間ではアメリカンバーバーのような作りが流行っているようですが、当サロンはガチです。
実際にイギリスでのサロンワークを経験した私がイギリスで活躍するデザイナーの元に作り上げた内装です。ただ流行りに乗るだけのサロンは絶対に作りたくなかったですし、表面だけしか知らない状態で自分のブランディングをしたくなかったのです。
数年前にルイヴィトンのエキシビジョンに行きました。
恥ずかしながらそれまでルイヴィトンのルーツを知りませんでした。
ただ、流行りに乗ったりデザインが可愛いから。で身にまとうより歴史を知って、思いを知って。の方が100倍ファンで居られる価値があると思います。バッグを持っているか、持たされているか。。。。
日本橋浜町店でもバーバーという箱の中に入れらているか、入っているか。
私が言うのも恐縮すが、あの空間に入れる人はお客様も含め限られます。
理容師の私が作る帽子
初めて会う人によく聞かれます。
「せっかく髪の毛切ったのに帽子被せるんですか?」
私が髪の毛を担当している人以外は全員帽子を勧めます。
(嘘です)
そもそも物や好き品を作るのが好きな私、髪の毛を切るのも大好きです。
ただ昔から髪の毛をどんなに満足いくように切ってスタイリングしてお客様にも喜んでいただいても髪の毛は伸びてしまったり、明日には100パーセント同じスタイルを再現するのは難しいですよね。そこに物足りなさを感じ「残るものを作りたい」と考えていました。
ヘアスタイリストとし写真撮影をし、形に残すのも一つですが、シャッターを押した瞬間にそれは過去になります。私の作った物と共に歴史を刻んでもらいたいのです。
そこで帽子を選びました。
次回は帽子のこだわり。
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