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バイクマガジン

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#初心者ライダー

理論派のあなたにお勧めのライテク本

理論派のあなたにお勧めのライテク本

バイクは運動神経や筋力だけで乗るものじゃありません!

理論を理解してライディングテクニックを磨けば、誰でも必ず上手くなれます。

この本があなたのバイクスキル上達のお手伝いをします。

(Amazon kindleで好評発売中!)

ライテクの基礎と“誰も解説してないけれど重要な基本テクニック”を凝縮した【リーンウィズで速くなる!?】

精神論、オリジナルテクニック全開の続編【シン・リーンウィズ

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Amazon Kindleで本を出版しました

Amazon Kindleで本を出版しました

noteで連載してきた【リーンウィズで速くなる!?】を加筆・再編し、Amazon Kindleの電子書籍として出版しました。

note版よりも流れが分かりやすくなっていると思いますので、ご興味のある方は一度ご覧になってみてください。

【リーンウィズで速くなる!?《全20回》】その1 リターンライダー、タンデムライダーのために

【リーンウィズで速くなる!?《全20回》】その1 リターンライダー、タンデムライダーのために

最初に教習所で最初に習うリーンウィズは、免許を取ったらもう使わなくてもいい?

「リーンウィズなんてカッコ悪い」

「そんなフォームで速く走れるはずがない」

「自由に乗らせろ」

「ニーグリップなんていらない」

その気持ち、わかります。

僕も若い頃はレースの世界に憧れていたので、「世界最高峰のレーシングライダーのフォーム」こそが最速のフォームだと信じてそれを真似して走っていました。

でも1

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【リーンウィズで速くなる!? 《全20回》】その2 正しいフォームって?

【リーンウィズで速くなる!? 《全20回》】その2 正しいフォームって?

ライディングフォームの悩みバイクに乗る時、一番正しいフォームってどれでしょうか?

『教習所で教わったリーンウィズ?それともリーンイン?リーンアウト?』

『レーシングライダーが使っているハングオフがやっぱり一番優れている?』

じつはバイクは『どんなフォームでも』許容してくれます。

どれが正しいという事もべつにありません。でも『この時にはこのフォームが適している』というのはあります。ですので、

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【リーンウィズで速くなる!? 《全20回》】その3 ライディングポジション

【リーンウィズで速くなる!? 《全20回》】その3 ライディングポジション

まずは着座位置からバイクを思い通りに操るためには、ライディングポジションが非常に大切です。

体に余計な力が掛からず、必要な時に、必要な箇所へ、必要な量の入力が出来るようにするためには、まず着座位置を決めることから始めます。

下の写真では、極端な前寄りの位置と、極端な後ろ寄りの位置に座っています。シートに適切に荷重(体重を載せること)するためには、骨盤の角度を垂直にしてその上に背骨を乗せ、さらに

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【リーンウィズで速くなる!? 《全20回》】その4 減速のためのブレーキング

【リーンウィズで速くなる!? 《全20回》】その4 減速のためのブレーキング

ブレーキングの2つの役割ブレーキングはバイクの操作の中で最も難しく、最も重要なテクニックです。

ブレーキングの役割は主に2つあります。《減速》と《コーナリングのきっかけづくり》です。

減速はコーナー手前でブレーキングすることによって、コーナーをクリアするための適切な速度までスピードを落とすことです。目標とする適切な速度まで思い通りに減速するためには、まずブレーキの持つ制動力を最大限に引き出せる

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【リーンウィズで速くなる!? 《全20回》】その5 コーナリングのきっかけとしてのブレーキング

【リーンウィズで速くなる!? 《全20回》】その5 コーナリングのきっかけとしてのブレーキング

コーナリングのきっかけを作るブレーキングのもう一つの役割は『コーナリングのきっかけを作る』ことです。

ブレーキをかけるとフロント側に荷重が移って、フロントフォークが縮むためキャスター角(路面に対するフロントフォークの角度)が立ち、バイクが倒し込みやすいバランスに変化します。

ブレーキングの役割は、コーナーに進入するための目標のスピードまで減速することと、このフロント側が沈んだ姿勢を倒し込み直前

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【リーンウィズで速くなる!? 《全20回》】その6 ステップ荷重

【リーンウィズで速くなる!? 《全20回》】その6 ステップ荷重

ステップ荷重のタイミングコーナーへ進入するためには、倒し込みを始めたいポイントでイン側のステップに荷重を載せていきます。

荷重を載せるタイミングは、ブレーキレバーをリリースする(フロントフォークが伸び上がろうとする)その瞬間です。

荷重は”載せる”ものであり”踏んづける”ような感覚とは本来違うものですが、重量の重いバイクになると結構思い切って踏んづけるぐらいの気持ちでやった方がわかりやすいかも

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【リーンウィズで速くなる!? 《全20回》】その7 キモはスロットルワーク

【リーンウィズで速くなる!? 《全20回》】その7 キモはスロットルワーク

開け閉めを丁寧にコーナーへの進入ではステップに荷重を載せてバイクを倒し込んでいきますが、目的のバンク角(コーナーの半径や曲がり角、速度によってその都度必要となるバンク角は変わります)に到達したら、今度はスロットルをジワッと開けていきます。

特にスロットルの開け始めは、わずかずつ、かつ優しく開けていくようにしてください。ブレーキングすることにより、チェーンは上側がたるんでいる状態になっているのです

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【リーンウィズで速くなる!? 《全20回》】その8 ニーグリップは基本?

【リーンウィズで速くなる!? 《全20回》】その8 ニーグリップは基本?

大切なのは下半身ホールド「ヒザでタンクを挟むニーグリップは本当に必要か?」

正直に言えば、いりません!

下半身を使ってバイクをホールドすることは絶対に必要ですが、ホールドするために使うのはヒザによるニーグリップだけではなく、腰をズラして乗っている時の外側太ももの内側やカカトやくるぶしを使ったホールドでも良いからです。

でも、タンデムランの時や、競技でヒザを開くと減点になってしまうような場合に

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【リーンウィズで速くなる!? 《全20回》】その9 フェイントステア

【リーンウィズで速くなる!? 《全20回》】その9 フェイントステア

フェイントステアとはバイクを倒しこむ時には自然とイン側にハンドルが切れる”セルフステア”が発生しますが、じつはイン側にステアリングが切れる前に、一瞬だけアウト側に向いて切れる瞬間があります。

これを利用したフェイントステアというテクニックがあります。これは、倒し込みでステアリングを曲がる方向と反対に切って、素早くバイクを倒し込むという方法です。

フェイントステアは、バイクの挙動が大きく急激にな

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【リーンウィズで速くなる!? 《全20回》】その10 ラインに始まりラインに終わる

【リーンウィズで速くなる!? 《全20回》】その10 ラインに始まりラインに終わる

基本の走行ラインそれでは、実際のコーナーを走りだす前に、これまで説明してきたライディングテクニックをどこにどのように当てはめていくかを考えていきます。

下の図は左コーナーの模式図です。

こんな絵にかいたようなキレイな90°コーナーはサーキットにしかなく、一般公道ではほとんど見ることができません。

一般公道では、もっとコーナーの曲率が緩やかであったり、逆にもっとグルッと回り込んだコーナーが多い

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【リーンウィズで速くなる!? 《全20回》】その11 目線で導く

【リーンウィズで速くなる!? 《全20回》】その11 目線で導く

補足:S字コーナーの攻略前回の記事『その10 ラインに始まりラインに終わる』の補足です。

ワインディングには左右への切り返しが必要なS字コーナーがあります。

サーキットならばコーナーとコーナーの間に直線部分があるような大きなS字が一般的なので、一つ目のコーナーを立ち上がって二つ目の進入ポイントまでスロットルを開け、スロットルを戻したタイミングで重心を左右に入れ替えて切り返す、という方法を主に使

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【リーンウィズで速くなる!? 《全20回》】その12 ブレーキの引きずり

【リーンウィズで速くなる!? 《全20回》】その12 ブレーキの引きずり

ブレーキを引きずるテクニックこれまでは、コーナーの進入時に『ブレーキレバーをスイッと離す』と説明してきましたが、その方法だと一次旋回を発揮する時間が短すぎて、大きなRのコーナーではクリッピングポイントにつけないことがあります。

そこで今回は、『ブレーキを引きずる』というテクニックを紹介します。

まずコーナー手前の直線部分でブレーキングをしますが、その時に完全にコーナーを曲がり切れる速度まで落と

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