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【リーンウィズで速くなる!? 《全20回》】その3 ライディングポジション
まずは着座位置から
バイクを思い通りに操るためには、ライディングポジションが非常に大切です。
体に余計な力が掛からず、必要な時に、必要な箇所へ、必要な量の入力が出来るようにするためには、まず着座位置を決めることから始めます。
下の写真では、極端な前寄りの位置と、極端な後ろ寄りの位置に座っています。シートに適切に荷重(体重を載せること)するためには、骨盤の角度を垂直にしてその上に背骨を乗せ、さらにその背骨の上に頭の重さを乗せるようにする必要があるのですが、そのためには着座位置が前過ぎても後ろ過ぎてもいけません。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/44064145/picture_pc_86f323326ad9211026c266b65f283f96.jpeg?width=800)
前寄りの着座位置=骨盤が前に倒れている
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/44064157/picture_pc_f5947f325776615b1ae7bde2ff818aae.jpeg?width=800)
後ろ寄りの着座位置=骨盤が後方に倒れている
着座位置の見つけ方
骨盤が垂直になるポジションを見つけるためには、まず土踏まずでステップの上にまっすぐ立ちます。そこからゆっくりお尻を下ろしていってシートにお尻が触れた位置、そこが基準になります。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/44064211/picture_pc_75bf594dbd0583a6763d6a87730a073b.jpeg?width=800)
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/44064227/picture_pc_f2a47ef85a54058a128796e0cc8cea5b.jpeg?width=800)
着座位置を見つけたら、スッとグリップに手を伸ばします。肩の力を抜き、軽くグリップに手を置くぐらいの気持ちでそっと握ります。グリップは小指の力を中心に握るようにし、他の指は補助的に使うぐらいの感覚がちょうどいいです。これは、バイクのセルフステア(バイクのバランスをとるために、ステアリングが自然に切れる作用)を機能させるためにとても大切なことです。
スーパースポーツなど、ハンドルが低くなっているバイクの場合には、つい手の平や腕で上体の重さを支えたくなりますが、腕が突っ張ってしまうとセルフステアの働きを阻害してしまいますので、背筋を使って体を支えるようにしてください。
これに関連しますが、ブレーキングで減速Gが強くかかっている場面で特に気をつけたいのがヒジを張らない(上げない)ようにするということです。
ブレーキング時にヒジをグッと開いて(位置を高く上げて)Gに耐えようとすると、次のフェイズでヒジがロック気味になりステアリングが切れるのを邪魔してしまいます。
グリップはあくまでも”柔らかく”握ることが大事です。
レバーを握る指の本数
そして、セルフステアを活かすためにもう一つ重要なのが、レバーを握る指の本数です。これはブレーキ、クラッチとも人差し指と中指を使って握る二本がけがベストです。
四本がけや、人差し指と親指でグリップ握る三本がけ(OKグリップ)では、ブレーキングでレバーを握るのに小指を使うことになります。小指を使ってレバーを握ろうとすると、前腕の外側の筋が張ってしまい肘が上がって肩がすくんでしまうのです。こうなると、ブレーキングの後の倒し込みの場面で一瞬ヒジが突っ張ってしまい、やはりセルフステアを阻害してしまいます。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/44064269/picture_pc_6e250fee23a06ac6904b59f6f0659574.jpeg?width=800)
二本がけは、三本がけ・四本がけよりもレバーを遠目に調整する必要がありますが(小指と薬指を挟むのでレバーを引ききれなくなるため)、慣れれば操縦性は格段に向上しますのでぜひ挑戦してみてください。
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