壁紙施工後日談 職人さんの技術 #16 ~映画「アメリ」のような部屋を作るために~
こんにちは。読んでいただきありがとうございます。
学生の頃から憧れていた映画アメリのような部屋での暮らし。
ここではマンションを購入し、そんな憧れだったアメリ部屋づくりの道のりをつづっています。
以前までのお話 ↓
全15話でようやく壁紙施工完了までの記録を書き終えたが、壁紙を施工する上での後日談を記しておきたい。
【職人泣かせだった梁の構造】
今回の施工で一番職人さん泣かせだった箇所がこちら ↓
ふつう壁って一面だが、うちはマンションで梁が複雑なため、ここは三面にわたっている。柄合わせがとても大変だったそうだ。
いや、本当に、きれいに柄合わせされている。
壁一面ならまだしも、こういう複雑な箇所は輸入壁紙の施工に慣れている職人さんでないと難しいらしい。
余談だが、今回の件とは全く関係のないところで、とあるお店でモリスの壁紙について話していた時、
そこの店員さんが「私もモリスの壁紙が大好きで、家を改装した時にモリスの壁紙にしたんですけど、その施工会社の職人さんがものすごく施工が下手で。柄合わせが全然出来ていなくて全て貼り直しをお願いしたんですよ(泣)」と話していた。
こういう話を聞くとちょっと怖いですね。
とくに今回の赤い壁紙は国内在庫がなかったわけだし、これで貼り直しとかめちゃくちゃ予定が後ろ倒しになっただろうな。
当初自分でDIYして貼ろうかなんて考えてたこともあったが、その考えも今となってはおそろしい…
そういえば、そもそもこのモリスの壁紙はWALPAさんとか壁紙屋本舗さんででよく紹介されている賃貸用ののりでは貼れない種類のものだ。
賃貸用ののりで貼れるのは素材が不織布製のみ。
今回のモリスとVintage Wallpaperシリーズは素材が紙なのでそもそも業者さんに頼んで、もとある壁紙を剥がして施工してもらう必要があったのだ。
とにかくいろいろな要素が複雑にあるので、DIYに関しては賃貸で一面だけ貼るとかならいいのかもしれないが、広範囲に貼ろうと思ったらプロにお任せするべきなのだろう。
【お国柄が出る柄合わせ】
柄合わせについてはもうひとつ施工会社さんから面白い話を聞いた。
先ほど書いた3面とか複雑な場所じゃなくても壁紙を貼る時はよほど狭い面じゃない限り必ず柄合わせをしなければいけない場所が出てくる。
国産の壁紙は日本人の性格的にもきっちり柄が合うように印刷、製造されているらしいが、
輸入壁紙はこういうところはいい加減で柄がちっとも合わないようなものもあるらしい(笑)
モリスは比較的柄が合いやすいものが多いようだが、とくにアメリカ産の壁紙は全然合わないものありますよと言っていた。
お国柄だなあ(笑)
国産壁紙はきっちり柄が合うようになってるって、日本らしいですね。
そんな話も教えてもらい、今回の施工で輸入壁紙に関していろいろな情報を知ることができてとても面白かった。
次回からは照明の話を書いていこうと思う。
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