自分事、他人事

他人事というと、なんだか良くないイメージである。あなたに向かって言っているのに当の本人にはまったく響かない。それでイライラする人もいるだろう。

そうかといって、何でもかんでも自分事として捉えるのがいいかというと、それもまた違う。たとえば、自分で抱える必要のない案件まで抱えてしまったり、遠くの自分の影響の及ぶ範囲でないことまでに心を痛めたり、それらまで自分事にしてしまっては身が持たない。

自分がどちら寄りの思考を持っているのかを自覚する。他人事思考の人には、この話自体もあまり響かなそうだが、自分事にしがちな人には一旦冷静になって整理してみてほしい。本当にそれはあなたが考えなければならないことなのかを。もし、考える必要のないことを考えているのだとしたら、なるべくそこから（まずは物理的に）離れるようにする。

みんなが他人事のなかで、一人だけ自分事にしていたら、それはさぞ辛い状況だ。たまには自分事から抜け出してみるのも、自分を守るうえでは大切なんじゃないかと思う。