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箱根駅伝の楽しみ方

幼い頃に、祖父母の家で見たTVの映像が何となく今も残っている。1月2日、3日にやるスポーツといえば、わかる人も多いはずだ。そう、箱根駅伝。あの頃、本当に強かった山梨学院大学。覚えているのは、ステファン・マヤカ選手の、憎いほど速いその姿だと思う。

当時、早稲田も強くて、渡辺康幸選手がいた頃だった。2区でしのぎを削る両選手の戦いを、幼いながらすごいと思って見ていたのだろう。そうしていつの間にか箱根駅伝にのめり込んでいった。

次に記憶しているのは中学の頃。この頃から新聞の切り抜きを集め始めた。読売新聞は毎年12月10日のチームエントリーが終わると、次の日くらいから各大学の紹介が始まる。当時は、情報源もあまりなく、毎日コラム形式で掲載される内容がとても貴重だった。各大学の注目選手や区間起用の予想など、短いながらも凝縮された記事であった。その記事を切り抜いて、用意したファイルに糊付けする。そんなふうに記事のスクラップを溜めていった。各大学の紹介が終わる頃には、立派な箱根駅伝前情報集になる。

そのうち、月陸や陸マガの雑誌の存在を知り、こんな素晴らしい本があるのか…!と、感動した記憶があるが、新聞の切り抜きは数年間続けた。それをやらなきゃ箱根は始まらない!と思っていた。

最近は、ネットに情報が充実しているから、あまりアナログなことはやらなくなってしまったが、その代わり、各区間のタイムをまとめてみたり、Twitterをチェックしてみたりと、楽しみ方は変わってきているような気がする。それでも、箱根そのものを楽しむだけでなく、レース前後の時間をも楽しむという姿勢自体は変わらぬものだと思う。お祭りと一緒で、準備の時間が一番楽しいのかもしれない。だから、毎年レースが始まると、楽しい一方で、どこか寂しさを感じる。

そう言っているうちに、今年ももう6月である。この間、箱根だったと思ったら、もう半年くらいしかない。その間にインカレや出雲、全日本とイベントは目白押しだ。選手は大変だろうが、ファンにとっては楽しいシーズンが、もうすぐそこまで来ているのかなと思う。

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