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発想を引き出すために

会議をすることは仕事ではない、と思う。一日中会議に参加していて仕事をしている気になっているのは危ない。極端にいえば、会議はその人がいなくても進むことがほとんどだからだ。

積極的に会議に参加しているならばまだいいかもしれない。会議ではなく議論になっていれば参加している意味もあるだろう。世の中のあらゆる会議で、その体を成しているところがどれだけあるのかはわからない。仕事とは、基本的には個人個人の業務を遂行することで果たされるものだと思う。
数人で議論することは、発想を変える時に必要だと思う。とりあえずデータを出したものの、これをどう取り扱ったらよいか…。そのような場面には出くわしたとしたら、なかなか自分一人で次の行動を起こすことは難しい。そんな時に、議論ができる相手がいることにより、次の行動を決めるための選択肢を与えてくれる。自分の頭を整理するうえでの議論は、とても必要なことだ。

以前、トラブルシューティングのために出張した先で一緒に実験を手伝ったことがあった。1日掛かりの試験を行って、データがある程度揃ったので、この試験をもとに今度どうするかの議論を3人で行った。普段、そこに接しているわけでもない自分が突然入って、大したことはできないだろうなと思っていたが、2人よりも議論になって助かったと言ってもらった。もちろん、遠方から出張に来た自分に気を遣った面もあっただろうが、そう思ったのも少しは事実なのであろう。

もちろん、発想を引き出すためには書き出す、図化する、絵を描くなど、何らかのアウトプットをして自分で考えることもできる。ただ、他の人の話から貰う刺激は新たな発想を生み出すエネルギーとなる。発想の燃料となるような議論ならば、随時、行っていったほうがよい。

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