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国語の設問が教えてくれること

noteに書く前はTwitterに色々と書いていたのだが、その時に書いたことを編集して、ここでも載せることにする(復刻シリーズとでもしておこう)。今日はその第1弾である。

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国語の設問に「文中に〇〇とあるが、これはどういうことか説明しなさい」と書いてあるとする。その場合、文末を「~ということ」で締めるのは、ある種セオリーというか、回答するときのルールとも言える。逆にいえば、それで締めるような回答が模範解答に来るはずである。

所詮、テストでのテクニックでしょ?と思うかもしれないが、案外、社会に出ても役に立っているような気がしている。例えば、上司や同僚から質問をされたときに、相手の意図を汲み取って、相手の求めている回答をしているか?その時に先ほどの例が活きてくると思う。

あれは去年のことだが、ある人にメールで「現状できていないのはわかりましたので、いつまでにできるかのスケジュールを教えてください」と尋ねた。しかし、返ってきた答えの概要は「申し訳ありません。すぐに対処します」であった。違う、そういうことを聞きたいんじゃない。

向こうには向こうの事情もあるのだろう。何か吟味するというか、関係者と相談してからという意図もあるはず。しかし、そもそもこちらの質問に答えていないという認識があるのだろうか。しかも、送った相手は自分よりも目上の人で、役職についている。

周りを見ても、質問にダイレクトに答えないことによって、傷口を広げてるケースを結構見る。変に言い訳をしようとして、結局つじつまが合わなくなるのだ。それなら最初から事実を話して、落ち度があったなら詫びればいいし、次にこういうアクションを取ります、その流れでいいはず。

何かを守ろうとしているのか、はたまた、自分は悪くないというプライドがあるのか。どんな理由があれど、相手の質問には真摯に答えたい。そして、そのことは小学校の国語の問題がすでに教えてくれていたと思うと、学校の勉強も侮れないなと感じるのである。

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