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たなばた ―The Seventh Night of July―

今日は七夕。七夕といえば、この曲。吹奏楽をやってて知らない人はいないといえるくらい有名な一曲。

コンクールでやった人も定期演奏会でやった人もいるだろう。YouTubeのコメント欄を見ると、毎年7月7日になると聴きに来るという人が結構いる。そうした人たちの吹奏楽に関するエピソードを読むのも面白い。人数の分だけ、エピソードがあることを感じさせてくれる。

自分は打楽器パートだったが、スネアドラム(小太鼓)は難しいパッセージだった。そこは腕の良い後輩に任せて、自分はシンバルを担当したと思う。曲の変わり目で鳴らす、目立つだけに失敗は許されない楽器だが、当時、シンバルを鳴らすことにはいささか自信があった。

吹奏楽の世界を離れて、かなりの時が経つが、あの頃に演奏した曲は一生物なのだなと思う。曲を聴けば、おぼろげでもあの頃の感覚を思い出すし、きれいな曲を聴きながら過ごせる夜は贅沢なものだ。当時はYouTubeもそこまでメジャーでなかったけど、今はいつでもこうした曲に触れ合える。

この曲がいいのは、あらゆるパートにソロが散りばめられているところも大きい。普段は主旋律を吹く機会の少ない楽器にも目立つ場所を与えてくれている。作曲者のそうした配慮が人気の所以と思う。何年経っても演奏され続ける名曲の域に入ってきている"たなばた"である。

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