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少し勇気の出なかった私を誰か叱って下さいって話

街を歩いている時、知らず知らずのうちに私たちは色々な人に出会いすれ違っている。

昔3DSで、すれ違い通信の機能を使ったゲームがあり大阪駅とか京都駅とか、人の多い場所に行く時は必ず3DSを持ち歩いていたのを覚えている。

今わたしが住んでいる街もそこそこ大きくて、自転車でうろうろ徘徊していても、色んな人に会うのだが今回は、白杖を持った人に遭遇した(目撃した)話を書こうと思っている。

まあそんなに長い話でもなく、ただ「白杖で少し不安そうに歩いてる人に、声を掛けるのを一瞬躊躇してしまった」という話だ。

ボーッと自転車に跨ってスマホを見ていたら、白杖の女性が壁に向かって歩いているのを見つけたのだが、まあ大丈夫かなと思って目を離した。

その瞬間、よろけて、でも横を歩いていたサラリーマンがとっさに身体を支えたので、特に大ごとにはなっていないと思う。

駅の近くだというのに、十分に点字ブロックが整備されていない事も問題だが、1番は問題を察知出来なかったわたしの駄目さ、そして声を掛けるのを戸惑ったという、一瞬の躊躇だ。

声を掛けて、断られるならそれはそれで良いはずなのに優柔不断が発動したのかも知れない、傍観者の1人に成り下がってしまっていた。

勿論、助けなかった人間を悪魔と罵るつもりは毛頭ないが、なんというか言葉にするのは難しいけれど、サポートする事が出来たかも知れないのにサボった事は罪深いというか、悲しい。

人に救いの手を差し伸べるなんておこがましいかも知れないけれど、そんな心に余裕のある人間に憧れてしまう。

次は、勿論、人の非常事態など無い事が1番良いんだけれども、一瞬の判断を間違えないようにしていきたい。気持ちだけヒーローでいい。


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