見出し画像

私と夏いちご

コラムニスト
Dancingdoll

4月末に夏いちごの試験栽培に挑戦してみませんか?という記事が伊豆新聞に小さく載った。 夏に苺が採れるなんて面白そうと軽いノリで参加。実はとてもまじめに本格的なミッションを持っていることに気づき場違いな自分にどうしようと焦り、気持ちはあとずさりした。

でも自分で育てたイチゴでスイーツを作ってみたいという気持ちが勝りにわか苺農婦に。

育てる中で一番感じたのは子育てと共通することが多い、というよりそのまま。成長過程でほかの方のアップした苗の写真に我が家の苗は遅いとか、まだ花芽が上がってこないとかヤキモキしたり心配したり。毎朝病気になっていないか、虫がついていないかと葉を裏返したり。液肥は足りているか、過多になっていないだろうか。

そんな中で、雨の日や曇りの日の朝早くに若い葉にまるでクリスタルのピアスを付けたような葉水を見つけた時の喜び。そしてつややかな赤い大きな実を収穫できた喜びは何にも代えがたい嬉しさ。

初めのころの大きな実はケーキのデコレーションに、少し小さくなってからはゼリー等のトッピングに。市場には出回らない小さなサイズのものは潰してシート状にしてロールパンに。どうやったらそれぞれの良さを発揮させることができるだろうかと考えるとレシピがいろいろ浮かんだ。

その昔、市場でイチゴを売る母親の手伝いをしていた小学生ぐらいの女の子がうちのお母さんは私よりいちごのほうを大切にしてると笑っていたけれど今ならお母さんの気持ちがよく理解できる。命を育てているのだから。

特集「伊豆・伊豆高原に見るWell-Beingライフ」マガジン 
クリックはこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?