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2023年買って良かったもの。


前年の記事

自動調理鍋(ホットクック)

 実は2年前にもホットクックを買っていたりするのですが…当時は単身者の分際で、大は小を兼ねる理論から2.4Lモデルを購入したものの、利点が「おでんがまとめて作れる」、「レシピのバリエーションが豊富」、「かき混ぜのアームが2本あり、1本しかない1.0Lモデルよりも加熱にムラがない」の3点だけで、いわゆるオーバースペックと言うやつでした。

 完全に元鉄道員の性ですが、魔女の(大きな)鍋というのは恐ろしいものでして、食材を入れられるだけ入れたくなる魔力があり、食が細い身からすれば、食べるのは自分ひとりなのに、いったい何人前作るんだ…となる訳で、一度検討して選ばなかった1.0Lモデルが気になる体たらく。

 家庭持ちの友人にホットクックを勧めたところ、内鍋がフッ素加工されたF以降の大容量モデルを購入検討していたため、需要と供給が噛み合って譲渡。売却資金+株主優待+身銭で買い換える運びとなりました。

 次第点は冒頭の裏返しで、「おでんの時だけ鍋が小さい」、「筐体の制約上、1.0Lモデルだけ非対応のレシピが多々ある」、「かき混ぜユニットのパワー不足」程度なもの。

 食材と調味料を突っ込み、メニューをセットしてホットクだけのコンセプトは変わらず、時短家電として考えても、人間の三大欲求のひとつの食欲を満たすのに必要な手間が部分的に機械化できる点で、お掃除ロボットや乾燥機能付き全自動洗濯機よりもコスパ・タイパ共に高いと感じます。

片手電気鍋

 中国では単身者に人気らしいですが、日本ではあまり見ない代物です。

 昨年にアイリスオーヤマのクッキングケトルを絶賛しましたが、ケトル、炊飯、ラーメン鍋と多機能なのを良いことに酷使したら、1年の保証期間を過ぎたあたりで温度ヒューズが飛んでお釈迦になったことから、耐久性に難ありの体たらく。

 代替品で片手電気鍋が面白そうだからと打診買いしましたが、炊飯以外は難なくこなせるうえ、クッキングケトルではできなかった炒め物ができることで、ガスなし生活のQOLとしてはIHのフライパンを100点とした時に、80点くらいは付けても良い代物です。

 焦げ付き防止機能は確かにあるものの、焦げて表面温度が上昇すると、コイルの電流が切れる仕様のため、実態としては火災防止機能の方が近いです。

 あと、当たり前ですが、鍋の底部に電子機器を内蔵しているため、水洗いする際は、底部の放熱孔に水が入らないように気を使います。ビシャビシャなシンクで漬け置きするのも抵抗感があります。

 また来年の買って良かったものリストで、電気鍋が記載されていたら、また安物買って懲りずに壊したんだなぁと察してください。安物買いの銭失い。私の苦手な言葉です。

サーモス 保冷ショッピングバッグ

 レジ袋有料化の愚策に伴い、長らく買い物袋はノベルティのトートバッグで済ませていたものの、汚れが目立ち、終いには穴が空いたため、しっかりした作りのものに買い換えようと、株主優待券を充てがって購入したのが大当たり。

 魔法瓶の保温性の高さで定評のサーモスなだけあって、夏場に袋詰め氷を詰めて1時間程度では、氷があまり溶けずに保冷効果は抜群です。

 底板が欲しいと感じる程度にフニャフニャした生地なのが次第点ですが、それを逆手にとってリュックサックのようにも使える点と、ジッパー付きのフロントポケットが絶妙なサイズ感は何気に便利で評価高めです。

 ここまで読み進めた方は、調理鍋、電気鍋、買い物バッグと紹介するあたりから、独り身の青二歳が誰に対して「買って良かった」と訴求しているのか、よく分からないカオスな展開になりつつあるので、恐ろしく高い家事能力、オレでなきゃ見逃しちゃうね的な、主夫向けコンテンツはここで終わります。

モンベル ウィックロン素材のTシャツ

 私が買ったのはロンTで、リンク先の物とは異なりますが、雰囲気だけ掴んでいただければ問題ありません。

 これまで、ブランドロゴの入ったお高いであろうTシャツを着る人を見ると、「見栄っ張り」的なステレオタイプが働いてしまって、比較検討すら値しなかった一介のパンピーですが、アウトドアブランドが機能性素材で作ったものに関しては例外で、使ってみてビックリでした。

 作りはしっかりしていて、真っ先にヨレる部分が厚手で、型崩れしなそうなのは好印象。アウトドアを想定しているため、速乾性と保温性が両立していて着心地は良好。洗濯で干しても無印良品の肌着よりも先に乾くため、蜜数の耐久性さえ高ければ大満足の代物です。

 事の発端はコロナ前に無印良品で購入した990円のロンTがヨレて、買い替えに迫られた訳ですが、今、ロンTって原材料費の高騰で1,000円では買えないのです。

 天下のユニクロが定価で1,990円。無印良品も類似商品は同額。「ユニクロが高級化で貧乏人は買えない」が言わんとすることをようやく理解しました。

 そもそもファストファッションの代名詞であるユニクロと、ザ・中流御用達ブランドもどきの無印良品(ディスる意図はなく、原点が西友のPBである性質上、ブランドではないため”もどき”と表現している)が同じ価格帯で並んでいること自体がおかしい。

 規模の経済性を鑑みれば、無印良品よりもユニクロの方が品質が良いのは言わずもがなで、ロンTのボトムが2,000円となると、そこにもう1,000円追加するだけで、アウトドアブランドが機能性素材で作ったTシャツが買えてしまう訳でして、ユニクロの1.5倍の耐久性を期待して買った次第です。

ポケットデイパック

 いわゆるエコバッグの素材で作ったペラい携帯リュックですが、高城剛さんが自著で推したように、安かろう良かろうな代物です。

 個人的には手ぶらで出掛けて、何かの拍子に荷物が増えるシチュエーションで、エコバッグと違って両手が塞がらない点がメリットで、サブバッグとしてとても優秀です。

 1年の購買履歴を振り返ると、何だか衣食住に関係するものばかりで地味でしたが、お金に余裕がある人ほど、淡々と質素に暮らして余計なモノは買わず、知識とか経験にお金をかけるため、結果として持ち物が少なくなるのが真理だと思います。

 2023年は地方移住もあり、新しいモノを27点購入し、所有物を62点売却または処分。収支は差し引き五千円程度のプラスで推移し、売却資金の範囲内で欲しいものを買うルールは破綻しませんでしたが、既に売るほどのモノを持ち合わせておらず、来年こそは破綻する予感しかない次第です。それでは。


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