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フリーランス・副業の第一歩として必要なプロフィール・職務経歴

こんにちは。re:shineギグパートナーの青木(@hirofumi_aoki)です。

この記事では、エンジニアがフリーランス・副業として第一歩を踏み出すにあたって重要な要素として、エージェントや案件マッチングサービスに登録するプロフィールや職務経歴等の重要ポイントを紹介したいと思います。

僕自身、フリーランスの方にお仕事を依頼させていただくために、エージェントや案件マッチングサービスで、エンジニアさんのプロフィールや職務経歴等を拝見させていただくことがよくあります。

その際に重視して確認するポイントを紹介させていただければと思います。

フリーランス・副業が初めての方は、仕事を依頼してもらう人脈や取引先がなく、最初はエージェントや案件マッチングサービスに登録するところから始める方も多くいらっしゃると思います。

そのような方がフリーランス・副業への第一歩を踏み出すにあたって、参考になる内容になれば幸いです。

プロフィール・職務経歴等の項目

一部、エージェントの場合は対象外の情報もありますが、通常、下記の情報をエージェントやサービスに登録します。

・プロフィール(自己紹介)
・職種
・スキル(言語経験等)
・職務経歴
・外部リンク(Qiita、GitHub、SNS等)

お仕事を依頼するエンジニアさんを検討する際には、これらの情報を複合的にみながら、様々な観点で、探しているエンジニア像、つまり要件にマッチするかを確認しています。

確認したい観点が十分に記載されていない場合、要件にマッチするかどうかを判断することができないので、無条件で候補から外すことになります。

依頼元の企業の要件とマッチするかどうかは相性やご縁なので、上記情報の書き方で工夫してどうこうすることではないのですが、記載内容が不足していて無条件に候補から外れてしまうのは、書き方で改善できるポイントなので、工夫することをお勧めします。

以降では、各項目をどのような観点で確認しているのかを紹介しつつ、どのようなポイントをおさえて記載するとよいのかをご紹介したいと思います。

プロフィール(自己紹介)

この項目は、ほとんどのサービスで、自分の紹介ページの一番上に表示される項目です。

求人側の立場で紹介ページを見るときは、最初にプロフィール(自己紹介)に目を通して、求人の要件にマッチしそうかどうか確認し、マッチする可能性がある場合は、スキルや職務経歴、外部リンクをみながら要件への適合性を細かく確認していきます。

プロフィール(自己紹介)の内容が不十分だと、求人要件への適合性の判断が難しく、候補者から外さざるを得ないことがよくあります。

プロフィール(自己紹介)でよく確認するポイントは下記などがあります。

◎携わったことがある事業フェーズ
立ち上げフェーズ、運用フェーズ、サービス拡大フェーズなど
◎経験のある工程
要件定義、設計、開発、テストなど
◎経験のある役割
PM、リーダーポジションなど
◎技術スタック
フロントエンド、バックエンド、インフラなど

ハイスペックな方が良いとは限らないので、無理に背伸びした内容にする必要はありません。

例えば、リーダーポジションではなく、リーダーの元で開発を進めるエンジニアを募集することもよくあります。

その場合、リーダーポジションの方だとオーバースペックになってしまうので、むしろリーダーポジションに至ってない方の方がマッチします。

あくまで、求人要件への適合性を正しく判断できることが大事なので、素直に自身の経験や能力を書くことが大切です。

なお、良くある記入内容には

・経験
・自分が得意とする役割
・興味・関心のある技術領域/事業領域
・個人の活動

などがあります。

経験

職務経歴に網羅的かつ詳細に記載するため、経歴を書く場合は、アピールしたい経験をサマライズして、記述すると良いです。

携わったことのある事業のフェーズや経験した工程、役割などを書くと、どのようなプロジェクトや役割で能力を発揮しやすいのかが伝わりやすいです。

例えば、このような感じです。

バックエンドエンジニアとして、サービスの立ち上げから運用フェーズまで携わった経験があります。また、システムの要件定義から設計・開発・テストまで一通りのプロセスを経験しています。
◯◯社の◯◯サービスで、立ち上げフェーズにおいて、開発チームリーダーとディスカッションしながらシステム要件検討から設計への落とし込みも行った経験があり、0→1の開発を行うこともできます。

自分が得意とする役割

経験の記述と被る場合もありますが、開発チームの中でどのような役割を得意とするのかが書いてあると、活躍するケースが想像でき、求人要件への適合性を判断しやすくなります。

例えば

サービスの立ち上げフェーズに、要件定義から設計・開発までを一気通貫で行うことが得意です。

と、書いてあると、サービス立ち上げフェーズの求人への適合性の期待値が上がります。

また、多少求人要件とズレていても、「こういう人にも参画してもらった方が良いかも」となることもあります。

興味・関心のある技術領域/事業領域

この項目は、技術のキャッチアップ力やシステム要件の理解力を判断する場合にチェックすることがあります。

例えば、ブロックチェーン技術はかなり早いペースで進歩しており、次から次へと技術のアップデートや新しい技術の創出が行われています。

このようなケースの場合、技術トレンドをキャッチアップして、システム開発に取り入れるには、自らの意思で能動的に技術のトレンドをインプットする必要があります。

そのような行動の大前提として、技術領域への興味・関心が必要なため、能動的なキャッチアップが必要な技術を活用している場合は、使用している技術への興味・関心をチェックします。

また、システム要件を理解する場合、その事業領域への興味・関心の度合いによって、理解力に差が出ます。

例えば、モバイル決済サービスの開発を依頼するエンジニアさんを探しているとします。

その場合、モバイル決済に興味・関心があり、日頃から色々なモバイル決済サービスを使っている人は、どんなことがシステムに求められるか想像できるので、システム要件のインプットが少なくて済むと期待できます。

一方で、モバイル決済サービスをほとんど触ったことがない人は、求められるシステム要件を想像できない可能性が高いので、入念に説明したり、場合によってはドキュメントを作って伝える必要性も考えなければいけません。

そのため、求人側としては、開発するサービスの事業領域に興味・関心が高い人の方が、必要なインプットが少なく、パフォーマンスを発揮してもらいやすいと考えます。

個人の活動

当たり前ですが、業務外でも自主的に色々な技術を調べたり、サービス開発を行っている人は、知識が豊富であったり、技術力が高い傾向があります。

特に、新しい技術トレンドをキャッチアップできている人は、大概、業務外にも自分で色々な技術に触れて、試しています。

そのため、個人で何かサービスを開発したり、GitHubにコードをあげたりしている人は、個人的な活動を書いておくと、求人側には魅力的に写ります。

職種

エンジニアの場合、職種として下記があげられます。

・フロントエンドエンジニア
・バックエンドエンジニア
・インフラエンジニア
・Androidアプリエンジニア
・iOSアプリエンジニア

職種に関しては、自信が対応できるものをそのまま書けば良いため、特に迷うことはないかと思います。

スキル(言語経験等)

スキルに関しては、

・開発言語
・フレームワーク
・クラウドプラットフォーム(AWS、GCP、Azureなど)
・DB(MySQLなど)

などの経験を記載します。

サービスによって、スキルの記述や設定できる項目が変わるのですが、可能であれば、レベル感を記載することが望ましいです。

単純に経験があるだけでは、スキルに幅がありすぎるからです。

例えば、入門書などをみながら個人的に触ったことがあるのと、実務経験、つまり商用サービスの開発経験があるのとでは、スキルの習熟度が大きく変わります。

あえて言うまでもありませんが、商用サービスの開発でコードを書くと、より良いコードの書き方や障害やバクにつながる落とし穴などが見えてきます。

そのため、実務経験があるかどうかで、その言語を使ったコーディングスキルの期待値が大きく変わります。

また、実務経験があったとしても、レベル差があります。

例えば、熟練のエンジニアの指導を受けながら実務を経験したのと、単独で実務でコードを書いたのとではレベルが変わります。

指導をする人をアサインする余裕がチームにない場合は、単独でコードを書ける人にしか仕事を依頼できません。

このようにレベル感の情報は求人する側にとって重要なため、できる限りスキル毎にレベル感を書くことが望ましいです。

このような理由で、re:shineでは、ユーザーのプロフィールページで、下記の選択肢からスキルのレベルを設定できるようにしています。

・触れたことがある
・指導を受けながらの実務経験がある
・単独での実務経験がある
・実務指導経験がある
・執筆・登壇等の経験がある

職務経歴

職務経歴で確認する主な観点は、下記などがあります。

・プロフィール(自己紹介)に書かれた経験や得意領域の信憑性の確認
・プロフィール(自己紹介)だけでは読み取れない経験値やスキルなどの確認

よくあるフォーマットでは下記の項目が用意されています。

・企業名
・役割
・業務内容
・期間

求人側として見るときには、特に業務内容を読んで、経験やスキルを確認します。

そのため、求人側の人が経験やスキルを読み取れるように、ポイントをおさえて業務内容を書く必要があります。

特に、下記内容は経験やスキルなどを読み取る上で必要性が高いと考えています。

・携わったプロジェクト
・プロジェクトで使用したスキル(言語など)
・プロジェクトに関わったフェーズ
・担当した工程(要件定義、設計、開発、テストなど)

また、「プロジェクトで発揮した能力」も記述されていると、どういうスタンスで開発に取り組むのかがわかる内容だと、求人要件との親和性をより判断しやすくなります。

例えば、

バックエンドエンジニアとして、フロントエンドエンジニアとAPIの仕様調整及び認識合わせを十分に行いながら開発することで、手戻りを最小限に抑えてスムーズに開発を進めた。

などと書かれていた場合、仕様書をあまり作らないようなスモールチームでのサービス立ち上げフェーズでも、コミュニケーションでメンバーとうまく同期を取りながら円滑に開発を進めてもらえそうだと判断できます。

外部リンク(Qiita、GitHub、SNS等)

外部リンクに関しては、リンク先の内容によって確認できる内容が様々であるため、一概にはなんとも言えませんが、下記のような観点で確認することはよくあります。

・技術に関する知識量(Qiita等の記事)
・論理的思考力(Qiita等の記事)
・個人の活動の内容確認(QiitaやGitHub)
・性格や価値観などのパーソナリティ(特にSNS)

外部リンクがなくても、他の項目の記述内容が充実していれば十分に求人要件への適合性を判断できるので、必須ではないと考えています。

とはいえ、何らかのカタチで積極的にアプトプットを出しているという点で、行動力や積極性が伺えるので、外部リンクが充実していると、プラスの印象になることが多いです。

その上、アウトプットの質が高いと、スキルや能力を示す情報として信憑性が高いです。

そのため、QiitaやGitHubなどでアウトプットを出している方は、積極的にリンクを載せると良いです。

一方で、何もアウトプットがない状態でQiitaやGitHubなどのリンクが掲載されている場合、アプトプットがないことが露見してしまうため、見る人によってはむしろマイナスの印象を持ってしまうこともあります。

このような点も踏まえて、リンクを載せるかどうか検討すると良いかと思います。

また、案件マッチングサービスで自身の能力・スキルを積極的にアピールして、案件の獲得率を高めるために、QiitaやGitHubなどでアウトプットを増やすことは効果的です。

最後に

以上より、普段、求人側の立場でプロフィールや職務経歴等を確認している視点から、重要だと考えているポイントを紹介させていただきました。

記事中にも書きましたが、求人要件との適合性を十分に判断できる内容を書くことが大切です。

無理に、自分の能力を高く見せる必要はありません。

まずは、自身の能力や経験が誤解なく正しく伝わるようにプロフィールや職務経歴を書き、どのような企業・プロジェクトが、自身の能力・スキルを求めて仕事を依頼してくるのかを知ることが、フリーランス・副業の第一歩だと思います。

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