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【芸能】精読太子は実在したのか? そもそも、誰? 謎に包まれた架空の人物まとめ

【はじめに】

あなたが見ている世界は現実なのだろうか? 

あまりにもリアルなバーチャル世界は現実に思えるでしょう。これをシミュレーション仮説と呼ぶらしい。

今から見る内容は、よくできた幻想。
これは単なる都市伝説。
あなたしか知らない作り話。


【精読太子】

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架空の下読み
2012年にも出没
某電撃大賞の下読みと囁かれいる


【呟き】(全て架空)
《あるある、総論》
下読みの最初の仕事は、大量の応募原稿の中から、貴殿、それはダメでござろうという規定違反を省く作業から始まります。多少ならそもそも気付けないんだけど、枚数が倍のやつとか半分以下のやつとか。大袈裟にいうとそういうの。一応見るけど「こ、これは傑作!」となったパターンは一度もないです。


今は小説家になろうからポイント見てスカウト!のパターンがあるので、ラノベも流れが変わりました。単発よりシリーズ前提の応募作が増えたように見えます。もはや異世界ファンタジーを10数万字にまとめて一作として完結しつつ、更には続編も見据えて…みたいな要求は実情に即していないように思える。


ありふれた題材を選んだなら、他で差別化をした方がいいです。漫画と違って一目で分からないので。



昔「原稿に香水をかけることで下読みを眩惑する」という謎のテクニックを古き良きインターネッツで見た覚えがあるんだけど、原稿からマジに変な臭いがするのは一体何を目的としているのか。



章ごとにイメージするBGMを記載されても困りますし、希望する声優を書かれても対応いたしかねます。



オリジナリティがあって上手な作品は特徴を記載するとはっきり分かってしまうので、結局は十人並みのテンプレ作品に対する重箱の隅み突つきになりがちですね。一言で表せるオリジナリティがあると、それだけで圧倒的に強いです。最後は「これを担当したい!」という人間の意思なので。


応募歴が凄い!と思ったら全部一次落ちだったもの。応募歴にしても、それは書かなくていいんじゃないかなぁ、と思います。アピールでなく、ネガティブキャンペーンになってしまっているので。


文法、三点リーダの数、ら抜き言葉や若者言葉、絵文字に顔文字、AAなど、私としては読めればなんでもいいです。酷ければどっちみち出版社の判断で直すことになるので。完結して、改行が適切で、小説として成立していれば尚良いです。



ペンネームがぶっとんでる人。最近は珍しくないんですが、Webの流行系でもない正統派の作風なのに、ペンネームはそれで良いのか……!?どうしてそこだけはっちゃけたんだ……!?と気になって仕方ありません。作品で選ぶからいいですけど、上に行くほど心証が悪くなるのでは。ビジネスの相手ですし。


やっぱり自分が送る賞の過去作の顔ぶれぐらいは見ておいた方が良いかなと思います。他の賞で落ちたからといって、近くの賞に投げるのは、我が子をいきなり学年も言語も文化も違う場所に転校させるようなものなので。大手が文芸からロリまで幅広く獲れるのは体力があるからです。



正直、面白く筆力のある作品は最初の10ページで大体分かる。一応全部読みはするけど、当初の感想が覆ることは余りない。ホラーやミステリだと魅力が後ろなので分かりづらい、とかはあるけど。大事な冒頭を平凡な高校生が普通の生活を送る様子で埋めてしまうのはもったいない。


下読み作業を体験してみたいと思う方は、一度小説家になろうやカクヨムでやっているタグ投稿の賞で検索をかけて、30作読んで上位5作残すという遊びをやってみればいいと思います。上位は多少ブレるにしても、誰がやっても残り、そして落ちる作品はあります。


原稿とは別で、いかにこの作品に賭けているか、病気や金銭面の事情、過去の自傷歴などを長々と語るものを拝見しましたが、そんなに熱量を込めた作品にも拘らず、作品外で評価を得ようとする態度は、ご自身が一番その作品を侮辱していると思います。KAGEROUじゃあるまいし、作者の事情は無価値です。


打ち切りもの。未完作より、こっちのパターンが多いです。大目標Aを掲げて、達成に必要なB・C・Dがあり、BのためのE・Fがあって、Eの途中で終わっていたりします。せめて区切りよくBで終われば何とかなるのですが、そこで終わられるとちょっとどうにもできないです。1作で完結させてください。



基本形を押さえた、よく出来た、整ったお話。だから、一次は通ります。余計なお世話なんですが、良く出来たお話以上のものでないと、二次以降が通らないですし、コレという魅力がないと、賞は獲れないです。一次通過だけが目標なら、問題ないです。



専門学もの。その世界の人かな、と思える描写が沢山あり興味深く読みました。学問自体をエンタメと見なせる人間は少ないので、論文的展開を楽しく読ませるキャラの強さや人間関係に体重をかけた方が、小説としては面白くなると思います。それが薄いと上滑りしてしまいます。



鬱病もの。体験から引っ張るメリットは描写がリアルなことですが、ご本人がよっぽど珍しく人気のある職業や人物でもなければ、ただの闘病記でしかなく、エンターテイメント性の高いフィクションになりません。うつ病九段が成立したのは、当人の注目度が高いからです。



会話が多くを占め、何時どこでどんな姿勢で喋っているのか情報が乏しい。頭の中にある視覚情報を伝えることを意識しましょう。読者は作者ほど前提知識がないし、そこまで深く読んでくれません。



「何故この賞に送っちゃったの?」という作品が本当によくあります。作者の中では斬新な異端のつもりで、意外性を評価される未来があるのでしょうが、そこを客観的に見られないのは致命的だと思います。



売れそう、キャラが良い、文体や会話が面白い、レーベルに合う、宣伝しやすい、既にファンが沢山、といった受賞への十分条件を満たして狙いに来ている作品は賞なのに少ないです。ここを意識すると少し通りやすくなります。



賞的な評価とwebの人気は違って、webでは見てもらうハードルがありそうです。作風を曲げられないとか、愛想よく振舞うと体が爆発する人などは公募向きです。webで人を集められないのは単にそれだけの事実なので、自作の文学性が理解されないという方向に行かぬよう気をつけて下さい。



選考は運や好みが絡む、という意見をよく見ます。その通りです。人間がやる以上避けられません。仮に運と好みを小さくし1作20人で読むと、コストがかかり、尖った作品が出にくい問題が発生します。あと落選のダメージが20倍になります。不確実さがショックを和らげている効果も、一応あるのです。



お前が賞に送る前に
言っておきたい事がある
かなり厳しい話もするが
俺の本音を聞いておけ

未完結作を出してはいけない
規定枚数超えてもいけない

誤字脱字を減らせ 一度通読しろ
できる範囲で構わないから

忘れてくれるな基本も守れない作者に
会社が渡せる賞などないって事を



通るもの。総合的に上手いか、尖っているか、キャラや設定が面白いか。10段階で平均8.2のイメージ。他が2.0で一つだけ10.0みたいな話は幻想です。一つだけ赤点回避してるのは、劣っているのです。尖っている人は大抵それ以外でも水準並です。それでも一発逆転があるとすれば「良い設定」かな。



ギリギリのエロを攻める姿勢は嫌いじゃないんです。一昔前は1巻でヒロインが全裸で主人公とばったり、みたいな伝統すらありました。でも、それ系の挿絵入り電子書籍をアプリで出そうとしたら、児童ポルノ判定されてアプリごと停止され、担当者が大変苦労している話を聞いたりもします。


あとタイトルに催眠とか諸々のワードがあると、決済会社から弾かれるので気を使うとか。今のところ受賞作品に露骨なタイプがない(受賞できていない)ので公募では大して問題にはなっていません。



長文タイトルは別に気にしないんですけど、webで目立つ作法の感が強いので、キャッチーな単語を羅列しただけのタイトルは審査上の訴求力ないんじゃないかなぁ、と思います。



フォントが凝ってるもの。ひたすら読みにくいから正直止めてほしい。多少変えるのは技巧の内でも、全文そうしてしまうと読み手にはストレスにしかならないです。どのみち受賞したら出版社のフォントになるのだから無意味で、下読みが苦しむだけという悲しい結末を迎える。



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ただ、ここからは限定公開
もちろん、架空の感想です

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