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PRと広告はどちらを優先して行うべき?違いやそれぞれのメリットなどを解説

「PR」と「広告」について、マーケティングを行う人間であればよく耳にする言葉かと思いますが、この2つについての明確な違いについてまだあまりよくわからない方も少なくありません。

また、違い自体は知っていても、どちらを優先するべきなのかや、いつ・どちらを行えば良いかわからないといった方は非常に多いでしょう。

そこで今回は、「PR」と「広告」の2つの違いやそれぞれのメリット・デメリットなどを解説していきます。

PRと広告のどちらに注力するべきかに迷っている方や、今後力を入れていきたい方は必見です。

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PRと広告の違いとは?

まずはPRと広告の違いについて解説していきます。

極めて簡単にいうと、

・広告とは、お金を払って能動的にメディアに掲載してもらうこと
・PRとは、お金を払わず受動的にメディアに掲載してもらうこと

になります。
※厳密には少し違ったりもしますが、ここではわかりやすく記載します。

広告の場合は、自社の商品を認知・購買してもらうためなどに、キュレーションメディアやGoogle/Yahoo、その他雑誌やテレビなどに一定の料金を支払い、掲載をしてもらいます。

そうすることにより、一般消費者や商品のターゲットとなる層にその商品についてを認知してもらい、購買に繋がるのです。

次にPRとは、新商品の告知やキャンペーン情報、その他調査レポートなど自社から何かしらの情報を発信・提供し、それを持ってキュレーションメディアや雑誌やテレビなどが興味を持って取り上げてくれるのを待ちます。

メディア側がその情報を面白いと思い、取り上げる価値があると思われれば取り上げられるため、逆にいうとメディアに取り上げられるようなネタを情報発信したり、メディアに情報提供していくことをPRと呼ぶのです。

よくPRは「プロモーション(Promotion)」の略称だと勘違いしてる方が多いですが、上記のような意味合いでもPRは実は「パブリック・リレーションズ(Public Relations)」の略となっており、前者のプロモーションは広告に近い活動になっています。

PRにおけるメリット3選

ここからは、PRと広告の違いをより明確にするために、それぞれのメリットをご説明していきます。

まずはPRのメリットについてです。


PRのメリット①|基本的にはコスト(費用)がかからない

PRのメリットの1つ目は、PRには基本的にコストがかからない点です。

前述してきたように、PR活動ではメディアが取り上げたくなるような情報の発信を行い、取り上げを待つため、活動自体には費用は発生しません。

逆にいうと、費用が発生しないからこそ、メディア側は本当に面白い・取り上げたいと思った内容しか取り上げず、ここに価値が生まれるのです。

そのような売り込み色の少ない情報だからこそ、読者は共感や本気で魅力を感じ、その結果として認知や購買につながります。

広告と違い費用がかからないことや、その結果として読者に不快感を与えないことはPRならではのメリットです。

コストもかからないため、取り組みのしやすさとしてもPRは大きく優位でしょう。


PRのメリット②|TVや大手新聞などでの取り上げを期待できる

PRのメリットの2つ目は、PRではその結果としてTVや大手新聞などでの取り上げを期待することができます。

PR活動として情報発信を行った結果、その情報が連鎖的にメディアに取り上げられ、TVなどに取り上げられるケースは往々にしてあります。

もちろん、そこまでの大きな媒体で取り上げられることはそう簡単ではありませんが、広告でそれを実現しようと思ったら数千・数億のお金が必要なところを、PRだとほとんどコストをかけず実現できる可能性があるとすればそれは大きなメリットです。

まだ小さなベンチャー企業などでは、なかなかそこまで大きなコストをかけることができなくても、PRに注力することで一気に認知度を上げることだって可能です。

これもPRの大きなメリットと言えるでしょう。


PRのメリット③|長期的な自社のブランディングに繋がる

PRのメリットの3つ目は、長期的な自社のブランディングに繋がる点です。

PRに力を入れることで、「A社は〇〇な会社だ」「A社は信頼できる会社である」といったように自社のブランディングに繋がっていきます。

一般的にやはりメディア露出の多い企業や情報発信の頻度が高い企業は、信頼性が高くなる傾向にあります。

また、自社が業界の中でも特定のポジショニングを行っていきたい場合は、それに沿った情報発信やプロモート活動を行うことで、長期的にそのような印象を植え付けることも可能です。

これは広告ではなかなか難しいことでもあり、逆に広告は好まれない傾向にあったりもするため、PRならではのメリットになります。

広告におけるメリット3選

次に広告におけるメリットの解説です。

もちろん、広告にもPRにはないメリットが存在します。


広告のメリット①|目的に合った媒体に広告出稿することが可能

広告のメリットの1つ目は、広告では目的に合った媒体に広告を出稿することが可能な点です。

広告では、Google/Yahoo・ニュースサイト・LINE・YouTube・Facebookなどなど、どの媒体に掲載するのかを出稿する際に選択することができます。

そのため、広告の目的やターゲットにあった形で広告を出稿することができ、その結果効果を最適化することができます。

PRでは、掲載されるかどうかはもちろん、掲載される媒体も選ぶことはできないため、広告では当たり前のこの特徴も、広告のメリットと言えるでしょう。


広告のメリット②|費用対効果が明確にわかる

広告のメリットの2つ目は、広告では費用対効果が明確にわかる点です。

広告では、かけた費用に対して広告経由での購入や表示などで費用対効果を明確に測ることができます。

その結果を持って、PDCAを回すことや広告の有効性を検討することができるのです。

PRでは多くの場合ブランディングや認知などを目的としたり、長期的な視点での情報発信を目的とすることも多いため、費用対効果や成果が曖昧になってしまいがちといったデメリットがあります。

その反面、広告ではそのようなことは一切ないため、これは大きなメリットです。


広告のメリット③|手法によっては購買(CV)に直結する

最後に、広告のメリットの3つ目は、手法によっては購買(CV)に直結する点です。

目的によりますが、広告では多くの場合購買(CV)を最終目的として出稿し、費用対効果を測ります。

PRでは実際のところ直接購買に繋げることは難しいため、施策がそのまま売上に直結する広告はその点でも有効性は高いと言えるでしょう。

WEBマーケティングが主流となった現代では、よりユーザーに購買されやすい広告を流す仕組みなどもできているため、これも広告の大きなメリットです。

結局、PRと広告のどちらを優先して行った方が良いのか

それでは、結局のところPRと広告はどちらを優先して行うべきなのでしょうか。

それは場合によると言いたいところですが、ここではあえてズバリ明言いたします。

回答としては、

・即効性が高く、売上に直結する施策を実施したい場合は「広告」を優先
・長期的な視点で、売上だけでなくブランディングやファン化、関係構築などを重視したい場合は「PR」を優先

するべきと言えるでしょう。

短期で確実に売上直結なら「広告」、長期で複合的な視点とワンチャンスなら「PR」ですね。

実際のところは、可能な場合はどちらの施策も合わせて実施していくべきなので、どちらかを選ぶならという参考程度にご参考ください。

個人的におすすめなのは、広告で短期的に顧客を獲得していきながら、並走してPRにも力を入れていき、ゆくゆくは広告の割合を減らしていくなどがおすすめです。

PRを行う際に最低限意識しておきたい2つの落とし穴

最後に、PRを行う場合に最低限意識しておきたい落とし穴をご説明します。

PRの実施をする場合は、最低限以下の2点に注意するようにしましょう。


PRの注意点①|企業としての発信になるためより丁寧に、慎重に

まず1点目の注意点は、PRは企業としての発信になるため、より丁寧かつ慎重に実施するようにしましょう。

PRは、企業の看板を使った公式としての発信となるため、良くも悪くも影響力があり、それが企業活動に影響してきます。

PRの失敗例として、炎上してディブランディングになっているケースなどもよく見られます。

プレスリリースを打つ際は誤字脱字には注意し、メディアとコミュニケーションを取る際はより丁寧に実施しましょう。


PRの注意点②|必ずしもすぐに結果が出るとは限らない

また、PRでは必ずしもすぐに結果が出るとは限りません。

前述してきたように、PRは売上に直結するわけでもなく、必ずメディアやTVに取り上げてもらえるというものでもありません。

ただしかし、PRは、長く良く続ければ必ず成果に繋がってきます。

PRを行う際は長期的な視点でのKPIを置いたり、成果の測定などを行うようにし、成果が出ないからといって途中で止めるなどはしないようにしましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、PRと広告の違いや関係性についてを解説してきました。

マーケティングを行う上で、PRと広告は非常に重要な考え方であり、両方にメリット・デメリットのある施策になります。

実施を検討する際は、本日ご紹介した内容を踏まえた上で、自社にあったものを選択、施策の実施をするようにしましょう。

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