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『prism』

 皆さんこんにちは〜☀️

 今日は音楽レビューの更新です。なんてったってまだ2本しか書いていないのでどんどん追加してマガジンを充実させていきたいです。(コンテンツは色々あった方が楽しいですからね)

 さて、今日はロック色の強かったこれまでのレビューと打って変わってHIPHOP系のアーティストを取り上げてみます。m-floの楽曲『prism』の入場です!!

 m-floに関しては、有名な事務所LDHへ加入し現在もバリバリ活動中のグループなので知ってる方も多いかもしれませんが、超サラッとおさらいしてみましょう。m-floMC(バラエティ番組の司会じゃなくてラップする奴のことだ)のVERBALボーカルLISA紅蓮華を歌ってない方の)、DJ☆Takuつのだ☆ひろではない)の3人で構成されている音楽グループです。括弧書きがごちゃごちゃうるさいんで見やすく簡単にまとめるとラッパー、ボーカル、DJの3人グループですよってことですね。

 これだけでは味気ないので彼らの来歴に関してちょっとだけ触れてみます。触れるのは彼らの活動スタイルに関してです、面白いですよ。m-floの活動は大まかに3期にわけられます。まずは上記の3人組スタイルです、TRIPOD ERAと呼ばれることもあります。このスタイル、実は2ndアルバムである『EXPO EXPO』(今回紹介する曲もコレに収録されています)をリリースの後にボーカルのLISA炎を歌ってない方)が脱退したことで、しばらくの間崩れてしまいます。その時の活動が2番目のスタイルであるLOVES ERAです。この時代はボーカルに他アーティストをゲストとしてフィーチャリングした楽曲をリリースしていました。この時代にも面白い曲は多いのでいつか紹介したいですね。そして2017年にLISAが復帰することで現在のスタイルであるREUNIONに至る。というわけです。

 さあ今回ご紹介するのは、第1期であるTRIPOD ERAの時代の楽曲となります。このスタイルの時には彼らの代表曲とも言える一曲『come agein』がリリースされていますね、従来の邦楽にはなかった複雑なビート英語まじりのバイリンガルスタイルのMCで世間を席巻(駄洒落か)しましたね。コレを読んでいる方の中にも好きな方は多いでしょう。私は物心ついていなかったので全く知りませんでしたがね。そもそもこのアルバムとの出会いは、市営の図書館のCDコーナーで「お、なんかカッコ良さそうなあんなー借りてみっか」ってジャケ買いならぬジャケ借りしたってだけなので。彼らの名前だけ知ってて音楽は知らなかった幼少期の辰屋は、最初からクライマックスな1曲『prism』に初めて触れ、それはそれは興奮しましたというわけです。

 はい。2002年リリース、すなわち20年前の楽曲とは思えないほど洗練されていますね。まじかよ。まずはもう、2012年の宇宙の旅をテーマにした世界観が魅力的です。2002年時点の彼らは、10年後である2012年に実現した宇宙の旅を空想していたというわけです。めちゃめちゃロマンチックですね✨実際はさらにもう10年おかわりしても2O2OT0UNの後澤社長しか民間人は宇宙旅行に行けていませんがこの壮大なロマンスの前では野暮ってもんですね。

 サウンド的には、音数の豊富なアレンジLISAの浮遊感のあるボーカルの乗っかったパートと、音数を抑えたトラックVERBALの一見チャラチャラヘラヘラしたようにみえて実はえげつなくスキルフルなラップの乗ったパートの対照的な2片が織りなす陰影が魅力的ですね。それぞれが交互に畳み掛けることで、歌詞にも"ねぇトリップしようよ"とあるようにトリップ感が生み出されています。

 またトラックをよく聴いてみると、SF的な世界観でド派手な楽曲かな?と先入観が働いてしまいますが、実は全編ギターとビートを基調としたシンプルな構成です。特に特徴的なのはビートですね、これが『prism』を『prism』たらしめているのかも知れません。このビートは、2STEPというジャンルに属されるようです。2STEPというのは、四つ打ちのようなオーソドックスなリズムから脱したスタイルの斬新なビートらしいですが、音楽理論的なことは僕にはよくわかんないのであとでWikipediaでも見てみてください(あと運営の方々にコーヒー代も協力してあげてね、俺はしないけど)。

 そして最後になりますが、この曲さもアルバム『EXPO EXPO』の1曲目であるかのように紹介していますが実は2曲目です。この曲の前に『正門』というインタールードトラックが入ります。実はこのアルバムは、2012年に宇宙で開催される万博「EXPO EXPO」を舞台としたストーリーが展開されるコンセプトアルバムなのです。ですのでまだ聴いたことない人で興味を持っていただいた方は是非ともアルバムを通して楽しんでみてくださいね。ちなみに私の推し曲は、ジャジーなトラックに乗った辛辣なラップがグサグサ刺さりまくる『What It Is』と、2名のゲストラッパー(なんとブッダブランドのメンバーだ)を迎え、総勢3MCが宇宙を舞台に好き勝手に暴れ回るHIPHOP『Dispatch』です!(プリズムじゃねえのかよ

 おしまい

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