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一年を経て得た生大喜利のあれこれについてまとめる

まえがき


こんばんは、烈風ぺんぎんです。
生大喜利を始めて一年になりました。これを機に大喜利について今まで聞いたり見た内容をもとに書き出そうと思います。
対象としては大喜利をまだ始めていない人始めたばかりの人がメインです。

補足

今から書く内容には一年間で見た記事の内容や聞いた話から学びを得たものも含まれています。そのため、内容に対し既視感みたいなものがあるかもしれませんがご了承ください。
また、ネット大喜利ではなく生大喜利の話を書きますが、参考文献としてはネット大喜利もためになるものがいくつかあるので掲載します。

参考文献

読んできた記事の中でタメになるものを覚えている限りにはなってしまいますが先に記載いたします。

生大喜利

ネット大喜利

大喜利全体

大喜利について

「大喜利」とは

本来の意味としては「お題に対し当意即妙にシャレの効いた面白い回答をすること」が大喜利という遊び・演目であると実用日本語表現辞典に記載されています。
世間一般では笑点、IPPONグランプリ、千原ジュニアの座王、フットンダ、芸人さん等によるライブでの大喜利など、大喜利に触れる機会はいくつかあるので「大喜利とは何か」を知っている人は多いと思います。
今回はそこから先の「自分がプレイヤーとして回答する立場として」「大喜利で面白い回答をしてウケるとはどういうことか」をまとめてみます。

「ウケる」とは

大喜利を始めたころは「ウケる」ということがの定義が曖昧だったのでまずはここをおさらいします。
大喜利は回答者のほかに聴衆がいて成り立つ遊びです。
要するに出た回答を「面白い」「好き」かどうか判断して「ウケる」のは聴衆です。
もし大喜利で「ウケたい」場合は聴衆にどうすれば面白いと笑ってもらうかを考える必要があります。
考えた結果なのですが、「ウケる」ための直接的な方法はありませんでした。
ただし「いつかウケる」ためにやるべきことはいくつかあったのでそちらを記載します。

いつかのウケを狙うには

ステップ1:回答を出す

兎にも角にもまずは回答を出しましょう。
とはいっても「回答を出す」というアクションをするまでには

①お題を見て回答や回答の言い方を考える
②ホワイトボードに書く
③この回答で出すことを決心する
④手を挙げて回答する

の4ステップがあり、①の時点で面白いと思う回答がそもそも思いつかないことと、③の時点で「本当にこれでいいのだろうか」と躊躇して消してしまうことの2つの山が存在します。

ここで大事なのは自分の中で「これなら回答として出せる」という自信をもつラインをどのくらいにしておくかあらかじめ決めることです。
①~④の流れを何度も回す中でウケる回答を模索していく場合はラインを低くしてどんどんチャレンジすべきですし、自分の中で「これはウケないだろうな」というものを出したくなければラインを少しだけ高めにしておき、納得いくものが出るまで考えてみてください。

ステップ2:ウケないポイントを避ける

高確率でウケる方法を探すよりも、高確率でウケない方法を最初に知り、それを避けることが大事だったりします。
・お題を逸脱している(お題を逸脱すること自体を笑いにする場合を除く)
・相手が回答を理解できない(ニッチ過ぎる)
・今までの回答と被っている
・一通りウケ終わった部分を継続してしまう
あたりをしてしまうとウケづらいのかなと思います。

ステップ3:もったいないをなくす

これはこの記事を参照です。
細かいところで言うともっとたくさんあると思います。

木曜屋さんの話をもう少しすると、2023年11月29日に木曜屋さんが大喜利の講義をしており、関連のツイートだけでもかなりタメになります。
また「大喜利とはパチンコだ」の部分は下記ラジオで一部聞けます。
ここまでに出てきた話のほとんどの内容を分かりやすく聴けると思います。

ステップ4:いつか爆ウケする時がくると信じて続ける

初めて爆ウケした時の快感は結構すごいです。
お題に対して嚙み合って最高の回答が出せる日はきっとありますのでまずは初めての爆ウケ目指して答えていきます。

ステップ5:爆ウケしたらまた爆ウケするのを楽しみに続ける

爆ウケしたら次の爆ウケを夢見て回答を続けます。
そうして生大喜利の回数がどんどん増えていくのです。
※大喜利会に参加する意味は爆ウケを狙うこと以外にもたくさんありますし個人ごとに違いますので、あくまで大喜利会に参加するモチベの一つとしてとらえてください。

やってみたこと

この1年で自分が取り組んでみたことを載せます。
参考になるものもならないものもあります。

地元の会に参加する

気軽に行ける位置の大喜利会、イイ。
名古屋の大喜利会は面白さとカオスさと温かさが混じっていてすごい。
正直大喜利会は東京と大阪にしか無いと思っていましたが調べたら色んな県で大喜利やっているので距離的に行きやすい所の会に参加するのおススメです。

初心者向けの会に参加する

初心者向けの企画をしてくれる会、イイ。
そもそも周りの人も始めたばかりだからハードルが低いはずなのに普通にズンドコ面白い人が多くって楽しい。
同じ時期に大喜利始めたっていう共通点で若干話しやすかったり、他の人がウケてるのを見て頑張ろうって感じになるのでそういった意味でも参加するのおススメです。

自分が得意なお題/苦手なお題を知る

全てのお題に対応できれば良いのですが、そうでない場合は問題を見たときに「これ得意だな」「これ苦手だな」と感じれるといいのかなと思います。
一部を書き出してみました。
お題形式
・通常
・写真で一言
・セリフなどの穴埋め
要素ジャンル
・人間(おばさん、オネエ、アホ山など)
・アニメ・ゲーム
・芸能
・スポーツ
・地理歴史
・文学
・職業
・動物
・ビジネス
・ファッション
・時事ネタ
・酒/タバコ
・下ネタ
お題ジャンル
・嫌だお題
例:こんな怪獣は嫌だ
・○○な世界にありがちなこと
例:洗濯という文化が存在しない世界にありがちなこと
・感想お題(まずシチュエーションが提示されてその感想を言う)
例:動物園の園長とデートしてきたみたいですね。どうでしたか?
・モノお題(お題が「○○で出てきた物」のように物を問われているお題)
例:強盗に彼氏からもらったプレゼント
・単語お題
例:薄っぺらいパンダ
・AとBが逆お題
例:寿司とパフェが逆の世界

他にも形式はあると思いますが代表的なものを選んでいます。
苦手が分かったらそのお題を繰り返しやったり得意な人の回答を見たり要素集めをしたりと対策が立てられるのかなと思います。

ツボあげを見る/行う

「ウケ」につながるまでの過程を知りたい場合は会に参加した方が好きだった回答をピックアップする「ツボあげ」と言われるものを見ることをお勧めします。
お題と回答に対し「○○で面白かった」「○○で好き」と具体的に書いてあることがあって参考になります。
あるいは余力があれば自分でツボあげを書いてみるとどのような回答が好きなのか分かるようになりますし、ツボあげされた方にとっても嬉しいのでwin-winになります。

自分を野球の投手と仮定する

回答者を投手(ピッチャー)、聴衆を打者(バッター)として考えてください。
ピッチャーである自分はバッターからストライクを奪うことを目標としています。ストライクを取れた時=笑いにつながった時と捉えながら聞いていてください。

まず前提として野球にはストライクゾーンというものが存在します。
ストライクゾーンから大きく外れた球はほとんど見送られてボールになってしまいます。
大きく外れた球が何を意味するかというと、「いつかのウケを狙うには」の「ステップ2」や「ステップ3」です。

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ストライクゾーンは人によって可変です。
その中でどうやってより多くの人からストライクを奪うのか考える必要があります。そのために球種を磨き、コースを狙って球を投げ込みます。

球種=回答
ストレート(お題に沿って短くズバッと決める回答)
フォーク(前振りは普通でオチの落差で一気に笑わす回答)
スライダー(前振りからある程度変わっていてオチを見て理解できて笑いに繋がる回答)
カーブ(メタ的な話などのお題の捉え方を変えた回答)
シュート(切れ味の鋭さがあるけど下手するとデッドボールになる、毒や偏見を含んだ回答)
チェンジアップ(長尺でじわじわと笑いを取る回答)
ナックル(予測不可能な軌道の回答)
超スローボール(投げれるピッチャーが限られている持ちネタみたいな回答。または身内ネタのような、バッターによって真剣な球かふざけた球か判断が分かれるような回答)

コース=要素
・ど真ん中すぎるとよほど強い球じゃないと打たれる
・キワキワを攻めすぎると投げた側はストライクと思っていても多数の人にボールと判定されることがあるし、キワキワを攻めたから打たれないというわけではない
・みんなが同じコースに投げてるとバッターは慣れてくる
・なんならお題が出た時無意識にコースを予測しているバッターもいる
結局のところ強い球が重要で、コースが良いだけでストライクを奪えることは少ない
・でもお題によってはどのコースに投げるかが面白さみたいなのもある
(例えば大喜る人たちの場合芸人さんが多いのと客層も芸人さんのファンがいるでM-1のニッチなネタを投げるとバッターがついつい振ってしまう)

とのように自分が持っている球種を把握した上でどのコースに何の球を投げるかを考えたらいいんじゃないかという理論です。
特に球種に関しては特定の球種を磨いたり、お題に応じて球種を選べる多彩さがあったりというのがその人のスタイルになるのかなと思いました。
ちなみにこの理論の問題は
・まず野球を知らないと伝わらない
・野球のセオリーや攻め方とコレは関係ないのでややこしい
・こじつけが多い

の3つです。世の中にはもっと分かりやすくて的確な大喜利の理論がある。絶対。

あとがき

ということで長くなってしまいましたが一年で感じた大喜利のあれこれを書き出しました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。まだ大きな大会には出たことがないので2年目は何か1つ出れたら良いなと計画中です。
引き続き大喜利を楽しみながら頑張っていけたらと思います!

おまけ

参考文献に乗せるか迷った記事


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