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神は細部に宿る。・・・のか?

僕は近々、今勤めている会社を辞めるのですが、会社とも話をして双方納得の上での退職ですのでそろそろカントダウンが始まったかなっていう今月から今までの
お客さんや取引先、その他仕事で知り合った人たちに辞めまーすっていうアナウンスを始めました。

驚く人、辞めて何するんですかって聞いてくる人、後任は誰なのか気にする人など反応は様々です。

でもここで僕的には嬉しいこともありました。それは僕が辞めるのを知った人の数人から『外注先として仕事の契約をしてほしい』と言われた事です。それは偏に僕を信用してくれているということでもあるし、僕の能力を必要としてくれているということで、今まで真面目に仕事をしてきてよかったなぁと素直に思える出来事でした。

服作りもアーティスト活動もお金がかかるので収入源が増えるのは仕事内容にもよりますが、歓迎したいところです。さて、どうなるのか。これから相談しながら考えたいと思います。



作品作り始めました


アーティストとしての活動を初めてから自分が作りたい作品の完成度をあげるためにあれやこれやと実験と検証を繰り返しながら作品作りをスタートさせました。

たくさんの人が関わり作り上げるファッションとは違いアーティストの作る作品は個人で完成させる場合がほとんどなのでアーティストの技術がモロに作品の完成度に影響します。

僕が作ろうとしている作品は製作工程は全部自分一人でやりますから自分のスキル = 作品の完成度です。ユニークで魅力的な作品を完成させても色ぬりが雑だったり、バランスがおかしかったり、汚れがついていたりしたら完成度はガクッと下がってしまい、結果、残念な作品になってしまいます。そうならない為にも技術の向上や製作過程の精度アップ、道具や材料の選定は集中してやりたいところです。

いろんな材料と道具を使い、同じものを作ってみて使いやすさや仕上がり後の見え方なんかを検証しているんですが、試した中で『これがいいかな』っていう感触のものが見つかったりしてそれなりに成果が出てきました。


その検証の最中に気づいたことについて書いてみようというのが今回のネタです。


僕の作品作りは粘土で原型を作る工程があるんですが、その時に左右対称のデザインの場合、少なくても目視できれいに左右対称に見えるバランスで作るのが結構難しいんです。なんせ立体なので縦と横のバランスに加え奥行きのバランスもある。

しかも仮の状態でもいいんですが、一回全体を完成させないとバランスの良し悪しが分からないというめっちゃ面倒な状況です。さらに一箇所修正したらその修正箇所と他の部分のバランスが変わるので結局他の部分も修正しないとダメになる・・という無限ループにハマりがち。

大変な作業ではあるけどちまちまと丁寧にやっていくとやっぱりと言うか、結果としてしっかりいい仕上がりになってくれるのでやりがいはあります。

なんですが、後から見返すと細かく丁寧に作業した部分っていうのは全体の印象にほとんど影響がありません。どちらかというと勢いよくババっと作った部分の方が大きい影響が出ている感じです。


左右のバランスも自分が気にしているほど作品のクオリティには影響が無さそう。
もちろん、だからと言って適当に作ってもいいって話でもありません。丁寧に作るのは大前提としてやるんですが、そこまで細かく見なくてもいいのかなぁと。


こういったアートと言われる作品は長い時間と手間がかかってる=いい作品という計算式は成立しにくく、あくまでも結果としての完成した作品のユニークさや見た時、触れた時に受けるショックというか感情がざわっとする何かが重要だと思うし、アートはそこで評価されるべきだと僕は思っています。

その意味においてはあんまり細かいところまで神経質に作らなくても全体のバランスと自分が表現したいことがしっかりと伝わるクオリティがあれば作品として完成してると言ってよさそうな気がします。

モノ作りにおいて『神は細部に宿る』って言葉がありますが、せっかくイチから完成までを自分自身でやっていくんだから自分の思うように自由に大胆に作っていこうと思いました。

それにしても今まで服作りをやってきた自分としてはそのルールの違いに関心したり驚いたり嬉しくなったり不安になったりと感情があっちこっちに動くのでとにかく楽しいです。

まぁ服作りは色んな人とと一緒にあーだこーだと言いながら作りあげるのが最高に楽しいのでこれはこれの良さ、やりがいがあるのでモノ作りという広い意味では同じですが実際はまったくの別物です。

もうちょっとで作品第一号が完成すると思います。完成したらこのnoteに写真を載せますので興味がある方は是非、見てやって下さい。



それではまた!

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