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少量多品目栽培で「再生野菜」を作る理由

こんにちは。高野です。

空調服ってすごいですね。
想像よりも風が来ないという印象を受けましたが、無い方が辛いので手放せません。

前回の記事では、REPOCが休耕地再生農場をつくる理由について触れましたが、今回は少量多品目栽培で「再生野菜」を作る理由について書いていきます。

REPOCでの「再生野菜」とは”REPOCが休耕地再生農場をつくる理由。”で触れたようにリジェネラティブ農業で使われる環境再生型農業と定義してお話を進めます。

少量多品目栽培に切り替えた4つの理由

現在REPOC FARMでは40種類ほどの野菜を栽培してますが、

一番最初の記事(IT営業フリーランス、農業はじめます。)にも書いてありますが、REPOC FARMの立ち上げ当初ははほうれん草と春菊を夏と秋に交互にやっていく予定でした。

そんな中で何故少量多品目栽培に切り替えたのかという理由を4つに分けて書いていきたいと思ってます。


1,圃場にマッチする野菜がわからない


ほうれん草を育てた当初、想定していた収穫量の1/4以下しか取れませんでした。
それを踏まえて周りの農家さんに聞いてみたり、自分たちでも改めて色々調べたり、技術センターの方に相談した結果、REPOC FARMが今使っている圃場は元々田んぼを埋め立てた土地で、水捌けが相当悪いことが分かりました。

確かに梅雨の時期には畑に入ると足首まで一気に沈み、なんだか沼みたいになってるなとは思っていました。
そして、ほうれん草と水捌けの悪い土地は相性が良くないと言われてます。

そう。そもそもREPOC FARMでは相当工夫しないとほうれん草はあまり取れないのです。

考慮不足と言われてしまうとそれまでなのですが、正直、圃場やその土地の何が野菜のどこに影響するか最初の時点では分かっていませんでした。
おそらくこれから新規で農業を始めたい方なども、地質や土壌から調べて野菜を決めていくことは少ないかと思いますので、是非この知見をこれからの方に活かしていただきたいです。

そんなこともあり、今期のうちはどの野菜が相性がいいか調査しなければ、中長期的に農業を続けていくのは難しいと感じ、少量多品目栽培に切り替えました。


2,販路


現在REPOC FARMの主な販路は直売所、カフェ、ECです。

カフェも大量に野菜が必要という訳ではなく、色々な野菜が少しずつ欲しいという要望があり、直売所もほうれん草一本を大量に出すよりもたくさんの種類の野菜を出した方が売上が上がることがわかりました。
ECは新たな試みでこれから試行していく段階で、詰め合わせセットを中心に展開していく想定なので、現在の3つの販路を考えたときに少品目栽培よりも少量多品目栽培の方がとの親和性が高いと判断しました。


3,ノウハウの蓄積


“圃場にマッチする野菜がわからない”とも似ておりますがREPOCでは将来的に農業に興味がある方の受け皿になっていきたいと強く考えています。
色々の方に適切なアドバイスが出来るよう、様々な野菜のノウハウを蓄積していきたいとも考えており、そのために少量多品目栽培をすることによってノウハウの蓄積が可能になります。
これはもともとエンジニア集団の多い会社ならではの技術として、データを蓄積することによってより正確な知見を多くの方に届ける仕組みを作るために現在プロダクトチームと連携しています。


4,土屋や手伝ってくれる方の存在


当初、ほうれん草に絞ったのは自分一人しかいない想定で、多品目を把握しつつ育てることが難しいという理由もありました。
しかし現在は土屋や鍵山やたくさんのREPOCメンバーに手伝ってもらえることもあってリソースに余裕ができたのも少量多品目に切り替えようと思った理由の一つです。
土屋の前職が理科の教師ということもあり、実験のように試行錯誤を繰り返してくれることが少量多品目をすすめる大きな推進力になっています。

以上、4点の理由で現在REPOF FARMでは少量多品目栽培を進めています。


また、”再生野菜”を作る理由ですが、ここは前回の記事と変わらず、休耕地に対して単純にもったいないと思った事、そこから作った作物を食べて美味しいねって言っている世界って損をする人が少ないのではないのかと感じたのが再生野菜を作る理由です。
農家さんの継ぎ手がどんどん不足していっているのと同時に、荒れてしまった土地が増えていくことは、どの側面から見てもやはりマイナスが大きく、REPOCとしても新たな選択肢を増やす会社としてせっかく農業をやるのであればこういった課題になにか少しでも役に立つ形で事業を展開したいと考えたことが今につながっています。

間違えた捉え方をされてしまうといけないのであえてクドイ書き方をするのですが、
既存の農家様の作った作物がどうとかではないです。本当に。
それも選択肢の一つであって、その選択肢の一つに放置されている畑から作った再生野菜ってジャンルがあってもいいのでは?って思っているっていう風に捉えて頂ければ幸いです。

自分たちが休耕地や耕作放棄地からしっかりと皆様に評価して頂ける野菜を作り続けて、伝えていけば、もしかしたら1人でも2人でも後継者問題が解決するかもしれないと思っています。

もしこうした問題に関心のあるかたは一度お話しにきてください!
新鮮な野菜を食べながら話しましょう!

以上です。ありがとうございました!

REPOC FARMの公式lineを作りました!
少しでも覗きに来て頂けたら幸いです。
https://lin.ee/RMjjLKP

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