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未経験でIT業界にキャリアチェンジした話

はじめまして、REPOCでフロントエンドエンジニアをしている黒澤といいます。
29歳の時に未経験でIT業界に入り、もう少しで丸4年になります。
それまではメイクアップアーティストという、完全に畑違いの場所で活動していました。
今回は、自己紹介を兼ねて、私のキャリアチェンジについてのお話とREPOCに入社した経緯についてお話をしようと思います。

生き方を変える選択

<略歴>
大学卒業後、子供の頃からの夢であったメイクアップアーティストの道へ。
ショーや舞台、イベント、雑誌等の撮影からメイクスクールのインストラクター、結婚式や成人式まで幅広い領域で活動。その中で、次第に「自分に合った働き方」について考えるようになる。
30歳を目前に、「キャリアチェンジするなら今しかない」と思い、29歳でIT業界に未経験で入社。
研修ののち、SESとしてエンジニアデビュー。
約3年ほどSESを続けた後、現在は受託開発に携わる。

メイクアップアーティストを辞めた理由
私は子供の頃からメイクアップアーティストになるのが夢でしたが、メイクの世界に入ったのは社会人になってからで、実際の活動期間はトータル5年ほどです。
夢だったメイクアップアーティストをやめた背景には、様々な理由やきっかけがあり、当然、迷いや葛藤もありました。
しかし、最終的はある結論に至り、キャリアチェンジを決意しました。

それは、

・他の仕事をしながらでも、メイクアップアーティストとして活動することは可能
・メイクアップアーティストとして現場に行くことよりも、メイクアップの作品※を作るほうが好き。そして、メイクアップアーティストでなくても作品は作れる
(※モデルに独自のヘア、メイクを施して、写真に収めたもの。ナチュラルなものからアートのようなものまで幅広く、メイクアップアーティストのポートフォリオにもなる)

ということです。

そのため、メイクの仕事に固執せず、他に興味がある仕事をメインにしていくのもアリなんじゃないかと思うようになりました。

キャリアチェンジの条件
キャリアチェンジに当たって、3つの条件を決めました。

①安定した生活・収入のある仕事であること
②結婚・出産に左右されにくい仕事であること
③クリエイティブな仕事であること

①安定した生活・収入とは
メイクアップアーティストとして活動していた時期の収入や仕事のスケジュールはとても不安定で、私の仕事は単発の現場ばかりだったので、時間もギャラも案件によってかなり差がありました。
ギャラは基本的に交通費込みの日給で支払われることが多く、始発〜終電まで働いて交通費込みで数千円ということもあれば、ほんの数時間で数万円いただく場合も。
スケジュールについても、何週間も前から決まってるケースは少なく、1~2日前に急に声がかかることもよくあったため、スケジュール調整に苦労したのを覚えています。

誰かのお付きになるなど、もちろんスキルアップの先に安定するという道がないわけではないものの、不安定な環境下で少しずつ気持ちや体が消耗していく感覚がありました。
そのため、キャリアチェンジするなら、勤務時間、収入、スケジュールが安定している職業につきたいと考えました。

②結婚・出産に左右されにくい仕事とは
これは女性ならではの悩みだと思います。
私がメイクアップの道に入ったのは、大学卒業後の社会人になってからだったため、アーティストとして活動していた時期は20代半ばから後半にかけてです。

そのころ、周りは結婚・出産ラッシュ。
その影響もあって、私も結婚や出産について考える機会が増えていました。
しかし、メイクアップの仕事は現場に行かなければ仕事ができません。
結婚は良くても、出産して育児となれば、仕事に大きなブランクができることは避けられません。
一方で年齢が上がれば、妊娠・出産へのリスクが高まると言われています。もちろん、両立している方もいるのですが、そのごく一部に自分がなれるのかという不安。
アーティストとして、女性として、どうバランスをとっていくのか。
結局結論が出ることはありませんでした。

そういった経緯から、私はいつか結婚・出産しても家庭と両立しやすい仕事、在宅でもできる仕事に就くことを考えるようになりました。

③クリエイティブな仕事とは
私は小学生の頃からファッションデザイナーやパタンナーに憧れて、ミシンを使って自分で洋服をリメイクしたり、マフラーを編んだりしていました。
メイクアップアーティストになりたいと思ったのも、トータルビューティーの作品を見て、「私もこんな作品を作りたい」と思ったのがきっかけです。
子供の頃から、デザイナーやアーティストといった職業に興味があり、強い憧れを持っていました。
そのため、キャリアチェンジするにしても、「クリエイティブな仕事」という軸はそのまま持ち続けたいと思いました。

IT業界を選んだ理由
数ある業界の中でIT業界を選んだ理由は以下の通りです。

・父がSEで、子供の頃からPCやインターネットに触れてきたため、IT業界を身近に感じていた。
・以前からデザインの仕事に興味があり、グラフィックデザイナーをしている友人が開催したデザインの勉強会に参加した際に、webデザインという仕事を知り興味を持った。
・キャリアチェンジの3つの条件にIT業界がピッタリハマっていて、特に、在宅勤務という選択肢があることで、将来的に家庭と両立しやすいと思った。

畑違いの場所からのステップアップ

未経験でIT企業に入社
上記のような理由から、webデザイナーを軸にしつつ、プログラマーも視野に入れながら転職活動を行いました。
その結果、都内で未経験採用しているIT企業にWebエンジニア枠で入社することが決まりました。

PHPを勉強していたのにフロントエンドエンジニアに
最初のうちは、会社から言われるがままにPHPを勉強していて、バックエンドになる予定でした。
しかし、偶然、SESの現場でフロント業務に2年半携わったことがきっかけで、現在はフロントエンドエンジニアとして活動しています。
元々webデザイナー志望だったこともあり、偶然にもフロントの技術を学べたことは、私にとってはラッキーな出来事でした。


フロントエンドエンジニアとしての成長と広がり
私が参画していたSESのフロントの現場では、グロースハックに力を入れていました。
毎週何本も施策を打ち、結果を集計・分析して、また施策を打つ。
そのフロント開発に2年以上携わったことで、LPO/EFOのフロント技術、UI/UXの重要性について学びました。
また、途中から記事ページのフロント実装にも携わらせていただくようになったため、SEO対策や記事ページにおけるABテストといった分野での知見も得ることができました。
そして、さらには参画から1年後。今度はWebディレクターとしての仕事も任されるようになりました。
ディレクターになったことで、プロジェクトのスケジュール管理やタスク管理、マーケティング担当者と一緒になって施策を考えたり、データの考察にも携わるなど、開発と並行して様々な業務を行うようになりました。

IT業界に入って間もない私にとっては、慣れない業務も多かったですが、正直、SESとしてはとても恵まれた環境だったと思います。
この現場での経験はエンジニアとして大きな成長に繋がりました。

退職、そして次のステージへ
フロントの現場で2年半が経ったころ、次のステップを見据えて現場を離任することが決まりました。そんな折、ちょうどREPOC立ち上げの話を耳にしました。
REPOCの代表、鍵山と営業の高野は元々私が所属していた会社の上司であり、会社の中でも最も信頼している人たちでした。
そもそも、私を採用し、IT業界への道を作ってくれたのが鍵山です。そして、SESの営業担当として、私の成長を後押ししてくれていたのが高野です。
なによりもその人たちが新しい会社を始めたのであれば、私もついていきたい。そう思わずにはいられませんでした。なぜなら、その人たちの見る未来は、私にとってとんでもなくクリエイティブなものだからです。
そうして、私は会社を辞め、今度はREPOCの一員として新たなスタートを切るに至りました。

最後に

ここまでご覧いただきありがとうございます。
このようにして、私はキャリアチェンジをし、それまで思い描いた生き方を変えました。
考え方も生き方も人それぞれです。
私の場合は30歳を目前にして「キャリアチェンジするなら今しかない」と思いましたが、正直、年齢はきっかけの一つであって、やろうと思えばいつだって、何にだってなれるのかもしれません。
もし、キャリアチェンジなどで悩んでいる方がいれば、私の経験が少しでも参考になれば幸いです。

次回は「Webエンジニアにとらわれない働き方で手に入れた私のワークライフバランス」というお話をしたいと思います。

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