特撮オタクとして、須賀川を全力で応援しています - 須賀川旅行記
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特撮オタクとして、須賀川を全力で応援しています - 須賀川旅行記

少し前に、福島県の須賀川へ旅行に行きました。
須賀川は円谷英二監督ゆかりの地であり、そしてなんとあの「M78星雲 光の国」と姉妹都市の街なんです!
特撮漬けの充実した旅となりました。
この記事ではその旅行記と、特撮オタクとして思わず須賀川を応援したくなっちゃった話を書いていきます。
(ヘッダー画像 : JR須賀川駅に設置されている看板。いきなり光の国のみなさんにお出迎えしてもらえます!)

旅のルートとスケジュール

ルートは以下の記事を参考に構成しました。
福島県須賀川は街中でウルトラマンに会える【特撮の街】だった! | びゅうたび

1泊2日、大人3人(全員特撮オタク)でこんな感じでした。

【1日目】
東京から新幹線で郡山駅へ。

郡山駅近くのホテルに荷物を預ける。
郡山駅周辺でラーメンを食べる。
「郡山ブラック」は見た目よりさっぱりめ!

郡山駅から電車で須賀川駅へ。
待ち時間の間におみやげを探す。
福島の桃のジュースがおいしかったです!

須賀川駅から徒歩で「円谷英二ミュージアム」のある「須賀川市民交流センター tette」へ。
道中、ウルトラヒーローや怪獣のモニュメントがあるので写真を撮りまくる。

tette、および円谷英二ミュージアムを鑑賞。
お隣にウルトラマン系のグッズを扱うショップがあるので須賀川限定のグッズを購入。

徒歩で須賀川駅へ戻る。
道中、行きとは反対側の歩道にもモニュメントがあるのでまた写真を撮りまくる。

電車で郡山駅へ戻る。
街なかでTwitterでバズってた「神獣ベコたち」のガチャガチャを発見して回しまくる。さすが福島!
その後、悪天候だったこともありおなかがすくまでホテルでタブレットでTTFCで映画を見る。
フォーゼの映画めちゃよかった。

郡山駅の駅ビルで食事したり日本酒を吟味したり。
その後、ホテルに帰ってTTFCでキョーダイン1話を見て就寝。
フォーゼの映画で悪役にする必要なくなかった?

【2日目】
郡山駅から電車で須賀川駅へ。

タクシーで「須賀川特撮アーカイブセンター」へ。
タクシー運転手のお姉さんに須賀川の名物や観光スポットなどを尋ねるも「何もないですよ〜」と言われショックを受ける。

「須賀川特撮アーカイブセンター」鑑賞。

行きと同じタクシーに迎えにきてもらい、須賀川駅へ。
須賀川駅から郡山駅へ戻り、郡山駅内で会津蕎麦を食べて新幹線で東京へ。

須賀川市民交流センターtette / 円谷英二ミュージアム

tette テッテ 須賀川市民交流センター
円谷英二ミュージアム(※tette内施設)

「須賀川市民交流センター tette」は図書館やミュージアム、カルチャーセンターや公民館などが合体したような施設です。
子どもたちもたくさん利用していて、地域の憩いの場である様子がうかがえました。

この施設の5階に「円谷英二ミュージアム」があります。
須賀川は円谷英二監督生誕の地ということで、監督の功績や思想を辿れるミュージアムになっています。
図書館という特性から、円谷英二監督作品にちなんで宇宙や科学の本、生物に関する本などもアレンジメントされているのが印象的でした。

また、特撮撮影所を模したジオラマや撮影に実際に使われたゴジラのスーツが展示されていたり、短編映画「~夢の挑戦 ゴジラ須賀川に現る~」が上映されたりしていました。
特撮撮影所ジオラマでは東宝撮影所の大プールが再現されていて、海戦をモチーフとした映画撮影の風景が展開されていました。
このジオラマ自体が「空想のものや今ここにないものを、あるように見せる」特撮の心意気が込められていて、とても見応えがありました!
水面に波を立てながら進む船、戦場となり大きく水柱のあがる海、水平線の向こうに大胆に広がる書割の空……
水面の高さに目線を合わせると、本当に映画の世界のような風景が広がっていました!

短編映画「~夢の挑戦 ゴジラ須賀川に現る~」はタイトルのとおりゴジラが須賀川で大暴れ!というストーリーで、須賀川の風景がロケで使われていたり、住民のみなさんがエキストラとして参加されています。
本編に続きメイキングも上映されているのですがこれがすっっっごくよかった……!!
特撮の舞台裏を余す所なく見せていくことで「夢」の創り方をファンや子どもたちにアピールする素敵な内容でした。
ループ映像だったので、本編途中から→メイキング映像→本編をもう一度全部の流れで見たのですが、メーサー車のタイヤのギミックを誇らしげに紹介するメイキングを見た後で本編の該当シーンをみると本当に数秒のシーンだったので「この数秒に魂こもってるんだー!!!」と感動しました。
須賀川ののどかな町並みを我が物顔で闊歩するゴジラの迫力、そしてそれを支える技術…これは必見ですよ!!!

ミュージアムがあるフロアより下は図書館になっているのですが、間違いなく日本で一番特撮オタクに優しい図書館です。特撮にちなんだ漫画や雑誌の充実ぶりがすごかったんです…!
私が行った時はSSSS.GRIDMANのコミカライズとか雑誌・宇宙船の最新号がありました。ラインナップがオタクに優しすぎる。

個人的に図書館・ミュージアムの機能として一番「好きだな〜」と思ったところは、円谷英二ミュージアムの本棚にCGや絵の描き方、ARやVRの作り方、さらにはUnityの技術書などの書籍が置いてあった点です。
クリエイターの魂に触れて、クリエイターに憧れたなら、今日からでもクリエイターになれる!
街の図書館がそんなパワフルな応援をしてくれるって本当にすごいことだと思います。

一緒に行った特撮オタクたちからは「何日でも過ごせるし、なんなら住める」「ここの図書館で本選ぶ人になりたい」というコメントをいただきました。

須賀川駅からtetteに至るまでの道のりは徒歩で20分ほど。
大きくてきれいな道なので歩きやすいのですが、ちょっと距離があるので履き慣れた靴がオススメ!
駅からtetteまではウルトラシリーズのウルトラヒーローや怪獣たちのモニュメントが立っていてフォトスポットとしてかなり推せます。
須賀川市マップ | すかがわ市M78光の町

お気に入りのヒーローや怪獣を撮影したり、グループフォトに混ざってもらったりして、他ではなかなか撮れないような写真が撮れました!
また、街灯など街のちょっとした風景にもヒーローや怪獣、シリーズでおなじみの戦闘機などのメカニックのシルエットが描いてあるので、宝探しのように見つけて歩くのも楽しかったです!

そしてなんといってもこちらのtette…図書館という属性もあってか無料で利用できるんです!!
これには思わずおみやげ屋さんで須賀川限定のウルトラマングッズとか買っちゃいましたよね…

須賀川特撮アーカイブセンター

須賀川特撮アーカイブセンター

2日目は「須賀川特撮アーカイブセンター」へ向かいました。
庵野秀明監督や樋口真嗣監督が開設や運営に関わっている施設で、貴重な特撮のアイテムが展示されているというネットの記事に興味をひかれて目的地のひとつとしました。

しかし、この施設は実はアクセス面でなかなか厳しく…
JR須賀川駅からちょっと離れているのですが、バスは平日にしか出ていません。平日でも3本ほどのようです(執筆時現在)。
というわけで、駅からタクシーで向かうことにしました(だいたい片道15分〜20分くらいで3500円くらいだったはず?複数人で行けるなら割り勘するとお得ですね)。

タクシーの運転手のお姉さんから、道すがら地元あるある話などを聞いていました。
そして須賀川特撮アーカイブセンターについては「1回行ったんですけど…展示についての説明が書いてなくてよくわからなくて…はっきり言って残念というか…マニアの方だったら楽しめるのかなぁという感じでした」という微妙〜〜〜なコメントをいただきました。
今からそのスポットに行く観光客にそのコメントは大丈夫なの…?と心の中でツッコミを入れていたのですが、行ってみたらめっっっちゃくちゃ面白かったんですよ!!!!!

1階の展示場にはかつて銀幕やブラウン管を彩り、飛びまわり、暴れまわった特撮のメカやヒーローの模型や人形、小道具などがガラスの向こうにびっしりと展示されていて思わず圧倒されました!
樋口真嗣監督による展示解説ペーパーを片手にじっくりと鑑賞しました。

特に見ごたえがあったのは長さ5750㎜の戦艦三笠のミニチュアです。
円谷英二監督が特撮監督として携わった1969年の映画「日本海大海戦」に登場したものだそうで、現代のプロフェッショナルたちの手によって修復されたものだそうです。
ミニチュア自体のスケールの大きさや細やかさに驚き、この大きさのものを映像作品の撮影で運用したという事実にさらに感じ入るものがありました。
そして展示場でこの戦艦三笠の修復にいたるまでのドキュメンタリー映像が上映されていたのですが、現代のプロフェッショナルたちの情熱やプロ視点での「特撮ミニチュアに対し美を感じる心」に感銘を受けました。

また、展示場2階では特撮ジオラマの技と美しさを間近に鑑賞できる展示のほか、視聴覚室ではあの「巨神兵東京に現わる」とそのメイキング映像が上映されていました。
この巨神兵東京に現わるのメイキング映像がね…むちゃくちゃ良かったんですよ!!!!!
「巨神兵東京に現わる」はアナログかつ伝統的な手法での特撮にこだわられて制作されており、メイキング映像ではその技術への挑戦が情熱的に収録されていました。
この2日間特撮に関わるクリエイターの魂に触れ、特撮漬けの時間を過ごした私には刺激的すぎて…もはや…まぶしかった…ッ!!!
もうね…「神様が特撮オタクたちに一流の職人としてのスキルを与えたらどんな特撮になるか?」的な話だったんですよ!!!
トライアンドエラーの末に花開いた映像としての迫力!恐怖!!狂気!!!最高!!!!
ぜひこの視聴覚室で熱を感じ取っていただきたいです。

特撮やアニメーション制作にまつわる書籍が集められた図書室も設けられており、視聴覚室も含めお子さん連れのファミリーもたくさんいらっしゃっていました。
しかし、施設出た後に同行してたオタクに「視聴覚室で見たやつ、メイキングは面白かったけどあれ本編はどういうことだったん?」と聞かれて庵野監督と樋口監督の関係、庵野監督と宮崎駿監督の関係などを一通りオタク特有の早口で説明すると「……ってことを全部説明できる親じゃないと子どもは楽しめないわけだ」と言われてハッとしました。
展示品の解説のアピール不足はこの施設の課題かも、と感じました。
タクシーの運転手さんも展示品がただ置かれているだけだった…とお嘆きでしたし…。
樋口監督による解説ペーパーも「必要であればお取りください」くらいのポジションの置かれ方だったので気がつかない方は気がつかないかも…と思いました。素晴らしい解説なのにもったいない!!!

帰りも同じタクシーの運転手さんにお迎えに来ていただいたんですが、「どうでした…?残念じゃなかったですか…?」って聞かれたので「すごく面白かったです!感銘を受けました!」と答えたら「それはよかったです〜!マニアの方しか楽しめないんじゃないかな〜と思っていたので…」と言われたので「まあ特撮とか…好きなので…えへへ…」みたいになってしまいました。オタク〜!

本当に、自信持ってほしいですタクシーの運転手さん含めた須賀川市民のみなさま…素晴らしい施設でしたよ!!全然残念なんかじゃないです!!!
貴重な品も多く、伝説的な作り手から現役のプロまで様々な時代の特撮に関わる人々の技と心意気に触れられるオンリーワンな場所でした。

須賀川をもっともっと応援したい!

こんな感じですごく楽しくて感動的で充実した旅だったんですが、ちょこちょこ書いているとおり「ここがもっとこうだったらなぁ…」みたいなポイントはいくつかありました。
特にアクセスの厳しさについては先述のとおりです。
ちなみに新幹線が停まる郡山駅から、施設巡りの拠点となる須賀川駅までの区間の電車の本数も基本的に1時間に1本、通勤通学の時間帯で2本です。

また、施設や駅の近隣に飲食店やカフェなどを見つけきれず、せっかくの旅先なのだから地元のご飯が食べたい!という気持ちを満たすのが難しかったのも、もどかしいポイントでした。
結局、新幹線駅である郡山駅の駅ビルやその周辺のお店に入ったのですが、郷土料理もお酒もとてもおいしかったのでなおさら「もっとこの地域の地元メシのバリエーションが知りたい!食べたいよ〜!」と思ってました。
タクシーの運転手さんにご飯情報を聞いても「さあ…この辺なんもないですからね…」と言われるし…マジでもっと自信持って!!!(※このお姉さんが極端にネガティブだった説もあります)
tetteや特撮アーカイブセンターの近くにもっと地元のご飯が食べられるお店があれば…!
オタクは自撮り写真はあんまり撮らないけどメシの写真はSNSに投稿しがちですからね…おいしい地元メシは旅人を癒やすだけでなくSNSでの話題にもなります!

また、tetteも須賀川特撮アーカイブセンターも入館料無料というのも気になりました。
こんなに素晴らしい施設なんて無料で開かれているなんて…!
ならば、おみやげをもっと買わせてほしいです!!!
今も須賀川とウルトラマンがコラボしたおみやげものは販売されていますが、さらにさらにバリエーションをパワーアップしていただけると嬉しいなーと感じました。
もっと須賀川と円谷プロがコラボしてばりばりじゃんじゃんグッズを出していただければ…「S.H.Figuarts(真骨彫製法)ウルトラマンティガ[須賀川コラボモデル]」とか出してみるとかどうでしょうか…?さすがに刺激的すぎるでしょうか…?
また、おみやげを販売する店舗も少なく感じたのでそちらも強化していただけるときっとオタクは散財できる喜びにニッコリするはずです!

そして、気になるのはネガティブ全開だったタクシーの運転手さんのこと。
地元の方にしてみれば、特撮はもしかしたら馴染みのないものなのかもしれません。
でも、特撮オタクから見た須賀川はとてもとても素敵な場所だったんです!
世界中見渡したって他にはないような魅力がつまった素晴らしい街だったんです!
だから、地元の方にも愛される「M78星雲 光の国の姉妹都市」であってほしいです。
そうすればきっと解決する困りごともあるんじゃないかな?と感じました。

話をまとめると、「素晴らしいものを見せていただいたのにお金を使う場所が少ない!もっとお金を使わせてくれ!もっと須賀川を応援させてくれ!!」という歯がゆさがあったんですね。
というわけでこの歯がゆさを解決するために、ささやかながら須賀川市にふるさと納税しました
返礼品として須賀川産のお米が届くそうなので楽しみです!感謝しながらもりもり食べるぞ!!
ふるさと納税をする際、寄付先の自治体へメッセージを送れたのでこのように書きました。

スクリーンショット 2021-11-14 20.27.48のコピー

同行したオタクたちに見せたら「オタクの怪文書」「オタク星人が送り込んできた須賀川侵略の尖兵」と言われました。

キミの地元もオタクの聖地かもしれない

この旅行を通して、地元の人間からしたらポカーンだったりあんまり興味がなかったりする場所なんだけど、そのジャンルのオタクにしてみれば1000%楽しさ爆発!!!みたいな施設って実は日本全国あるのかもな、と思いました。
もしかしたら見逃しているだけで私の地元にもあるかもしれません。キミの地元にもあるかもしれない。

オタクにとっては間違いなく充実した思い出ができるのだから胸をはってアピールしてほしいな〜と思いました。
そして地元の大切な宝物を見せていただいたお礼に、現地でお金を払える場があるとさらに嬉しいです!!

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