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レンタルビジネスの盗難対策・与信管理
レンタルビジネスは、循環型社会の構築に寄与するビジネスモデルです。
モノを捨てずに使い切り、大量廃棄するのではなく資源として再利用することで、持続可能な社会の実現に貢献することができます。
レンタルであれば、購入するよりも敷居を下げて製品を提供できるため、メーカー様は製品の間口を広げることができ、お客様は買う前に試して自身にマッチした商品かどうかを見極めることができるので、どちらにも利点があります。
しかし、レンタルビジネスを立ち上げる際には、対策が必要な点がいくつかあります。
本コラムではその中でも重要な「盗難対策」について解説します。
盗難対策はレンタルビジネスの根幹
盗難対策の必要性
レンタルビジネスにおいて避けて通れないのが、盗難対策・与信チェックです。
製品の購入価格と比べてレンタルであれば安く手にすることができるため、盗難目的での注文が一定数発生します。
盗んだ商品をフリマサイトで転売されるケースもあり、製品の回収には時間と費用がかかります。
そのため、レンティオではレンタル料金のお支払い方法はクレジットカードのみとしています。しかし、クレジットカードを利用されている場合でも、限度額オーバーやカードの解約により賠償費用の請求ができないケースもあります。
全てのお客様がサービスを安心してご利用いただくためにも、盗難対策は重要な課題です。
適切な与信管理
盗難対策として一般的なものは、先に商品代金分のオーソリをいただいたり、お客様にランク制を設けて注文を制限することです。
しかしそれは事業として良いことなのでしょうか。
この場合、デメリットは主に2つあります。
1.お客様の利用意向の低下
お客様の注文のハードルが上がるため、本来注文してもらえたであろうお客様からの注文も得られなくなり、機会損失につながります。
2.お客様の快適性の低下
例えば1注文当たりのレンタル料金を引き上げることや、本人確認の一環として免許証の提出を義務付けすることで盗難率は減少する傾向にありますが、その分、多くのお客様にとっては気軽にレンタルすることができなくなります。
こうした状況は、レンタル体験に対する印象を下げてしまい、レンタル業界全体にとってもマイナスの結果をもたらします。
適切な与信管理を行うことは、事業継続性の観点からも重要です。
そのためレンティオでは一部の商品を除き、原則として身分証明の提示は求めていません。お客様のユーザー体験と与信管理の両立に全力で取り組んでいます。
その一部を次章にてご紹介いたします。
膨大な注文のチェックをどのように可能にしているか
機械学習を通じたAI分析による注文チェック
レンティオでは全ての注文が審査の対象です。
審査方法は、AIによる自動判定と目視でのチェックです。
創業時から展開しているレンタルビジネスで培ったノウハウを生かし、注文パターンのスコアリングや、AIによる判定を実施しています。
中には信用情報に問題のないお客様のご注文が、不正として誤判定されてしまうケースもあります。そうした場合には審査チームから直接コミュニケーションを行うことで、できるだけお客様の不信感を取り除けるように対応しています。
AIによる自動判定と目視でのチェックを組み合わせることで、膨大に頂く注文を速やかに判定し、お客様をお待たせしない体制を整えています。
審査チーム×データチームによる部署横断プロジェクト
過去、レンティオの審査チームではExcelを活用して注文データのスコアリングをおこなっていました。
しかし、事業が成長するとともに増加する注文数に対して、マンパワーだけでは対応しきれなくなりました。
適切な盗難対策・与信チェックは、在庫提供元のメーカー様、ご利用いただくお客様を守るためにあるという考えのもと、社内プロジェクトを敢行。審査チームと機械学習を専門とする社内データチームがタッグを組み、処理能力の向上に取り組みました。
その結果、これまで目視で行っていた判断の傾向や、商品貸出後のご利用状況の分析を行い、審査業務のシステム化に成功しました。
人×AIの独自の分析システムを構築し、業界最高水準の貸出率、低水準の盗難率を実現しています。
適切な与信チェックが「新しい消費行動をつくる」
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レンタルビジネスを展開していく中で、盗難対策・与信チェックを適切に行うことは、レンティオのミッション「新しい消費行動を作る」の体現につながるものと自負しています。
ちなみに当社では、メーカー様のドメインでレンタルサービスを展開いただけるシステム「Rentify(レンティファイ)」も提供しています。
「Rentify(レンティファイ)」ではレンティオと同じ与信システムを導入しており、盗難対策および与信管理をレンティオに一任できる点も特徴です。
今後、レンティオの利用件数が増加していく中でも与信チェックの精度を高く維持することは、レンタル業界全体の発展にも寄与すると確信しています。
本コラムをお読みいただき、当社サービスにご興味をお持ちいただけましたらご連絡を心よりお待ちしております。
※不正なユーザーは徹底的に督促いたします。ここまで、審査について触れていきましたが、弊社は督促にも力を入れております。自社での督促は勿論、警察への被害届の提出、場合によっては訴訟を起こし、徹底的に対応します。不正なユーザーは許容いたしません。
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