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台湾緑島の人権博物館で聴いた誇らしき日本の歌

無防備な心に不意打ち

私の~ ♪ お墓のまーえで~、♪ 泣かないでください~ ♫

ん?    聞き覚えのある歌が聞こえてくる。日本語で、なんでここで、、、

台湾の離島、緑島にある人権博物館の展示の一つ。2019年10月13日に訪問した。人々の写真、歌詞とともに合唱する歌声が流されている。これは意外だったし、心に不意打ちを食らった感じだった。

来るまで知らなかった歴史

というのも、台湾東部を旅すると、特に博物館や歴史モニュメントで日治時代を厳しく糾弾する記述に出会うことがある。そのような時にはドキッとする。少なくとも暗い気持ちにはなる。

この人権博物館では、白色テロ(インテリをターゲットとした政治的弾圧)~1987年までの戒厳令時代のことが記録されていると理解している。だから、ここでは日治を批判する記述に出会うことは無いハズだ、という「安心感」があった。そんな無防備な心の状態であったので、日本語の歌には不意をつかれた。なにごとかと、私の中で一気に緊張感が高まった。

私の推測

展示をよくよく読んでいくと、そういうことではなかった。この人達と歌との関係に直接言及した解説はなかった。私の想像となるが、この歌の歌詞が、きっと、収容所生活を生き延びた人々や、不幸にして命途絶えた人の遺族の人たちの心に響いたに違いない。

私が見た最も新しいネームプレートには1989年と記述されていました。
感情がよく伝わってきます。
少なくとも私は台湾に来るまで知らなかった
思想改造。嫌な言葉だ。

誇らしき日本の歌

傷ついた人たちの心を癒やすことに役立ったのなら、実に誇らしいですね、この日本語の歌。

この人権博物館の見学をとおし、あらためて平和のありがたさ、自由の大切さをしみじみと感じた。この自由と平和を基調とする繁栄を次の世代にも渡していきたいですね。

守り抜こう!

未来においても、この価値観こそが日台をむすぶ絆であって欲しいなと切に願います。

東部の離島です。マリンスポーツを楽しむ人達でで賑わっています。船か飛行機で渡ります。
小さい島なので、行った時にはちょっとでものぞいてみることをお勧めします。
色んな施設があります。散歩するだけでも清々しい健康的な公園も整備されています。

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