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決断力 羽生善治 by エシモの備忘録

〜才能とは、継続できる情熱である〜

「あぁ、あのとき勇気を出して決断していれば…」と後悔した経験は誰にでもあると思う。決断力を養うためにはどうすればいいのか。そんな疑問に答えてくれる本があった。将棋界のレジェンド、羽生善治先生の本、その名も「決断力」だ。今回はこの本から参考になった一部を書き留めたい。

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それではレッツ備忘録!

勝負

・勝負においては、自分が苦しい時は相手も苦しい
・地位を意識し始めると、身動きが取れなくなる
・楽観はしない。ましてや悲観もしない。ひたすら平常心で相手のミスをじっと待つ
・常に物事を簡単に、単純に考えろ
・定跡は、記憶するだけではほとんど役に立たない。そこに自分のアイデアや判断を付け加えて、より高いレベルに昇華させる必要がある。
→マニュアル人間になるな
・常識もマニュアルも通用しないカーナビが効かない場所では、自分の力を試されているようでもあり、充実感を実感できるはずだ。未知の世界に踏み込み、自力で考え、新しいルートを探し求める気迫こそ、未来を切り開く力になると私は考えている。
・新しいものを取り入れるときは経験がない方が、拒否反応がないのですっと入っていける

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直感力

・直感の7割は正しい
・長考するときは、結局、どうやってもうまくいかないという連続で、迷うだけと言うケースが非常に多い
→ずっと答えが出せない状況は考えているのではなく、同じ思考を繰り返しているだけ、つまり悶々と悩んでいるだけだ
・全体を判断する目とは、大局観である。本質を見抜く力といってもいい。その思考の基盤になるのが、勘、つまり直感力だ。直感力の元になるのは感性である。感性は、どの部分がプラスに働くと言うのではなく、読書をしたり、音楽を聴いたり、将棋会以外の人と会ったりという様々な刺激によって総合的に研ぎ澄まされていくものだと思っている。

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・現状に満足してしまうと、進歩は無い
・リスクの大きさはその価値を表しているのだと思えば、それだけやりがいが大きい
・積極的にリスクを負う事は未来のリスクを最小限にすると、いつも自分に言い聞かせている
・どの世界でも、常識と言われていることを疑ってみることからアイディアや新しい考えも生まれるのではなかろうか
・ミスは起こす前には気づけない。起こった瞬間に気づくものだ

プレッシャー

・置かれている状況がその人にとって乗り越えられるか、乗り越えられないかの瀬戸際の時に感じるのがプレッシャーなのだ。プレッシャーを感じるのは、自分自身がそのレベルに到達していないからだ。

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・対局中に、自分が予期しなかった手を相手が短い考慮時間で指してきた場合は、自分の調子が悪い時である
・勝負の世界では、たとえ失敗しても次のミスをしないことが大事だ。かっとなったら、それはできない
→状況が悪くなっても感情を表に出すな
・対局が終わったら、その日のうちに勝因、敗因の結論を出す。そして、翌日にはまっさらな状態でいたいと思っている。勝負の結果を次の日に引きずらないことが大事なのだ。

人生

・人生の中で目指しているものがはっきりしている人は、いくつになってもエネルギーがある
→小さくても構わないから、自分がやりたいこと、つまり夢を持て
・私は、将棋を指す楽しみの1つは、自分自身の存在を確認できることだと思っている。人生は食事をして眠るだけの繰り返しではない。「こういうことができた」「こういうことを考えた」と言う部分がある。それは楽しさであり、人生を有意義にさせてくれる
・自分の得意な形に持っていくと楽だし、私にも楽をしたいという気持ちはある。しかし、それを続けていると飽きて、世界が狭くなってしまう。息苦しくなって、アイディアも限られてしまうのだ
・1人で考えると、誰でも独りよがりとか自分の考えに固執してしまう部分がある。何人かの人と共同で検討すると、理解の度合いが2倍と言うよりも2乗、3乗と早く進んでいくのは確かだ。だからといって、それに全面的に頼ってしまうと、自分の力として勝負の場では活かせないだろう。基本は、自分の力で1から考え、自分で結論を出す。それが必要不可欠であり、前に進む力もそこからしか生まれないと、私は考えている

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・気分転換には、近くのジムのプールに行って水泳をする。泳いで体を動かしている間は将棋のことを考えないで済む。

才能

・才能とは、継続できる情熱である
・勉強ができないからと言う理由で餓死した人は世界にいない。ならば、好きなことをやったほうがいい
・部下が多いとか、会議の数が多い、その会議を取り仕切っている、そういうことで頭が良いと錯覚している人が実に多い。彼らは、限られた仕事空間の中で現実的には繰り返ししかやっていないので、頭の中が硬直化しているわけです
・見切りをつけ、捨てることを決断する力も大事だ
・10年とか20年、30年同じ姿勢で、同じ情熱を傾けられることが才能だと思っている
・腐らずに努力していけば、少しずつでも良い方向に向かっていく

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・結果が出ないからと諦めてしまうと、そこからの進歩は絶対ない
・報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションを持って継続してやるのは非常に大変なことであり、私はそれこそが才能だと思っている
・継続力のポイント
⒈自分が好きだと思うことをやる
⒉努力をしている人のそばにいる
⒊ペースを落としてでも毎日少しずつ続ける

・上達すると言う喜びが、継続には欠かせない
→ゲームでもポイントやレベルが上がるから夢中になれる。これは人間の本能
・どの世界においても、大切なのは実力を持続することである。そのためにモチベーションを持ち続けられる。地位や肩書は、その結果として後についてくるものだ
・日本人は、物事を省略し、新しく創造し直す才能に恵まれている
→ウォークマン、無印、ユニクロ、禅、そして将棋、これらの源流は大陸から渡ってきたものだが、日本人はそれをオリジナル且つシンプルに改良してしまう。次に何をシンプルに、美しく改良しようか。それを考えるのがぼくたちの役目かもしれない。

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