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未来に先回りする思考法 佐藤航洋 by エシモの備忘録

【この記事を読み終えるまで 約7分】

未来について考えるウィークということで、今回紹介するのは「未来に先回りする思考法 佐藤航陽」です。佐藤さんはベストセラー「お金2.0」でもお馴染みの起業家です。未来を先読みできる思考法があるのなら是非とも知りたいですよね?

それではレッツ備忘録!


未来に先回りする人は現在という点を見て考えるのではなく、長い時間軸から社会の進化のパターンを捉え、その流れを線としてつなげて、意思決定をしている。

★パターンを認識する能力とは?
テクノロジー、経済、人の感情などの複数の要素を把握し、社会の変化を自分の言葉で理解する能力。

❶テクノロジーのパターン

・テクノロジーの原理
火と石器から始まった人間の暮らしに革命を与える技術のこと

・現代の革命的テクノロジーは?
インターネット、AI、ブロッチェーン、5G、ロボティクス、VR、AR、ドローン、暗号化アンカー、自動運転
→インターネットが私たちの生活を本格的に変えていくのはこれから。スマホが生まれてからまだ10年。今のうちにインターネットの本質をちゃんと理解しておく必要がある。

❶-⒈ テクノロジーの性質は「誘発」
1つの発明が次々に他の発明を誘発し、結果として変化のスピードが雪だるま式に加速していく。
ex)スマホ→アプリ開発競争

❶-2. テクノロジーは人体の拡張機能である
1.人間の機能を拡張する道具である
手:弓、包丁、フォーク
足:靴、車、電車
目:メガネ、カメラ
脳:本、インターネット
腸:薬
歯:入れ歯
耳:補聴器

2.いずれ人間を教育しはじめる
人間は課題を解決するテクノロジーを発明する。そして時を経るにつれて、そのテクノロジーは社会構造に書き込まれていき、いつしかそのテクノロジーの存在自体が人間の精神や行動を縛るようになる。
→スマホ無しでは生きていけなくなったよね……

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3.掌からはじまり、宇宙へと広がる
研究室で発見された電気は家庭の室内を照らし、街を照らし、送電されてあらゆる器具と繋がり、空気のような存在になり、さらには宇宙へ展開した。
→研究室、家、街、世界、空気
今で言えばインターネットとスマホだね。ジョブズも最初は実家のガレージで会社を立ち上げた。

インターネットの拡張の流れをまとめると
①電気がコンピュータを生み
②コンピューターがネットと繋がる
③ネットが社会の隅々にまで浸透しIOT化
④発生した膨大なデータはAIに集約される
⑤自律的に判断するAIがデータを分析
⑥あらゆる物体が知性を獲得する

・クリエイターが駆逐される未来
コンテンツがデジタルで消費されるようになったことで、人の感情である喜び、悲しみ、怒りが数値化可能になった。つまり、今は勝ちパターンを誰もが獲得できる時代だ。ということはクリエイターの参入障壁が低くなり、過剰供給が起きているということ。これからはコンテンツの過剰供給によってビッグデータの素材が集まり、AIがユーザーの反応が良いコンテンツの構造を解析する。最終的にはAIがクリエイターに代わって良質なクリエーションを秒速で量産し出す。
→すでにインスタグラム上での漫画家やYouTuberは供給過多の段階だね

❶-3. 全ては一つの生命体である。 ガイヤ理論
これからを考える上でヒントになりうる理論
→地球と、地球上に生きるすべての生物を1つの巨大な生命体と捉える理論
この理論から言えばインターネットも人間の機能を拡張させた生命体。

◆イノベーションの原理
イノベーションとは、新しい考え方や技術を用いて新しい価値を創出し、社会に大きな変化をもたらす行為全般のこと。
ex)産業革命、国家システム、宗教、金融、インターネット、スマホ

❶-4. 全てのイノベーションは「Necessity(必要性)」から生まれる。
イスラエルでイノベーションが起こり続ける理由
→パレスチナや中東地域との紛争で常に国家滅亡の危機に直面している地域だから。
ユダヤ人がノーベル賞受賞者の20%を占めるのも、知恵がないと生き残れなかったから。ユダヤの生き方を学ぶ必要がある。

★必要性は不確実な未来の方向性をおおまかに示すコンパスである。

・日本でイノベーションが起きにくい理由
イノベーションが起きるだけの必要性がないから。1部の業界を除いて日本ではイノベーションを求める差し迫った必要性が存在しない。黒船が来ないと気づけない。TV業界にとって黒船はYouTubeだ。YouTubeはアメリカ資本だ……
→逆を言えば生存の危機から差し迫った必要性がない状態はとても幸せなのだ。

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・世界では必要性に迫られた人々がたくさんいる。日本人に必要なのは外を見る目。国家や国民でしか物事を捉えられない近代的な価値観はとっくに過去のものだ。人類という枠組みで見るべき。
→いま人類は何の必要性に迫られているのか?

❶-5. 人間は効率良いのが大好き
必要性をより効率的に満たすことができるテクノロジーが普及した時、社会システムに変化が生じる
ex)「情報をもっと手軽に引き出したい」→インターネット&スマホ

❶-6. テクノロジーに対する人間の反応は否定から入る
ほとんどの人間は目の前の現状を点で捉えるからテクノロジーを否定から入る。少し普及すると過度な期待をして、テンポの遅さや性能の低さに失望し、忘れた頃にテクノロジーは彼らの手の届かないところに行ってしまっている。

★常識を疑え
本当にそれが必要か、別のもっと良い方法はないかを常に考えろ。目の前にある仕組みそのものに疑問を持てなくなってしまい、既存の枠組みの中だけで答えを探そうとすれば、手段の目的化が進み、本質からずれた議論になってしまう。

1000年前は民主主義は存在しなかった。王様以外は個人の自由など無かった。民主主義はつい300年前にフランスで生まれた概念である。つまり、時代によって主義は変わる。民主国家という成り立ちもいずれは廃れ、生まれ変わる運命にある。

❷人間社会のパターン

❷-1. 人間社会はイノベーションによってどんどん民主化されてゆく運命にある

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・古代は一人が全てを握る血縁型
農耕牧畜社会が誕生してからの古代は管理者ただ一人が絶大な権力を持ち、そこに全ての情報、物資、資本が集まった。

・近代は要所に情報が集まるハブ型
→情報が集まる特定の場所で業務命令を全員に下すほうが効率が良かった。だから情報を集めて指示を出せる代理人が権力を握った。
ex)政府、財閥、メディア、企業、そして現代の多くの機関も近代のやり方

・誰もが発信者となるクモの巣型(分散型)
ハブを必要とせずネットを介して世界中の人々が必要な情報を必要なときに無料で手に入れらるようになった。逆を言えば誰でも簡単に発信者になれる時代。つまり、ハブ型の代理人の力が弱まっていく。
→ハブ型の権力(代理人、代理店)の崩壊、注目度の高い発信者と蜘蛛の巣本体の使用ルールを決める自治体(プラットフォーマー)の力が強まる。誰もがやろうと思えば発信者にも自治体の組員にもなれる。

❷-2. インターネットはハブを溶かす
インターネットがもたらしたものは近代に引かれた様々なハブの境界線を「溶かす」と言う点に集約される。
Googleは図書館や公共機関、デパートや商店街という人の集まる場所を溶かして一つにした。これから商売をする人はGoogle自治区に広告費を払わないとお客さんが来ない。
Facebookはネット上のパスポートになった。Facebookのアカウントがないとどんなアプリにもログインできない。
→逆を言えば、近代的なハブ型の問題点を見つけられれば、インターネットの原理を理解しておくことで、不自由を溶かすアイディアを生み出せる。

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❷-3. グローバル企業が現れるのは資本主義の宿命
資本主義は限りない成長を前提とし、競争していく社会システムなのでいずれは国家の役割を侵食していかざるを得ない。
ex)国家の役割も企業の役割も同じ「国民全員の利益になるサービスを提供する」というもの。国家は税金を元手に国の需要を満たし、企業は資本を元手に需要を満たす。スピードは常に競争にさらされている企業のほうが圧倒的に早いので、国家より優位に立っている。だから国家は権力の一つの法令を使ってグローバル企業を牽制している。国家とグローバル企業はすでにライバルになっているのだ。
→国家の役割もハブ型が主流なので、いずれは分散型のグローバル企業に飲み込まれる。エストニアみたいに国家が主導して分散型のシステムを取り入れればまだ生き残るかも?

・ハブ型の会社、つまりメンバーシップ型の社員という労働システムもインターネットにより解体される。労働者はプロジェクトごとに集まるジョブ型のクラウドソーシングやギク・エコノミーで能力のある人だけが生き残る。
→今のままではほとんどの労働者はお金を稼げないってことだね……


❷-4. 資本主義は際限のない欲望の上で成り立つシステム
人間の欲望には際限がないという前提に立ち、その性質を活用して経済を発展させていこうとするのが、資本主義の本質。資本主義において最も必要性が高いのが「資本を高速で増やすこと」。

現代の産業が農業や工業(物質の経済)から金融や通信産業(概念の経済)に移ったのは、そっちの方が効率よく資本を増やすことができたから。

・国家が電子マネーを恐れる理由
ビットコインやリブラの電子通貨が普及すれば、国家権力の通貨発行権を失い徴税システムが崩壊するから。電子マネーによって収入がブラックボックス化すると、個人の収入を把握できなくなり、税金を徴収できなくなる。

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・政治もビジネスも問題解決に変わりない。
政治は全員が納得する解決策を、ビジネスはターゲットの必要性の解決策を提供している。

・貨幣の役割
価値の保存、尺度、交換の役割
貨幣が歴史の表舞台に出始めたのはいまから300年前。その前は身分や宗教が最大価値だった。

★価値そのものが見える化した現代
ネットやSNSで注目度という個人の信頼が数値化可能になった。この価値さえあれば、簡単に資金を調達できるし、広告収入も得られるのだ。
ex)YouTuber、インスタグラマー
→つまり自分への注目度を最大化しておけば、好きなタイミングで他の価値と交換ができるという今までにない社会システムが誕生した。

・価値主義の時代へ
価値を増やす手段が多様化したことにより、資本を最大化することから、資本の根源である価値を最大化することに焦点が移ってきている。
→お金で買われたCM女優より、毎日良質な情報を発信してくれるインフルエンサーのほうが価値が高い。

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Googleは情報を資産としているが現代の財務諸表には情報の価値を記入する場所がないため、本来の価値を可視化できない。

・企業成長は公益性にかかっている
より多くの人に価値を提供しようと考えると、ビジネスは必然的に政治と同じく公益性を帯びるようになる。ビジネスには公益性が求められ、政治にはビジネスとしての持続可能性が求められる。

・目的、原点回帰の重要性が増す
あるシステムは、社会に浸透してしばらくすると「どんな必要性を満たすために生まれたのか」という目的の部分が霞んでしまい、システム自体を維持することに目的がすり替わってしまう。だからこそ定期的に原点に立ち返ることが必要。

❷-5. 社会システムにも消費期限がある
人間の考える主義思想が必ず古くなるのも一つのパターンだ。
狩猟民族社会は20万年、農耕牧畜社会は数万年、封建社会は数千年、そして近現代の民主主義社会が300年、次のシステムが情報価値主義に移行しても、それが続く期間はせいぜい30〜50年だろう。

ex)レシートの情報を集めるベンチャー企業、車の座り方のデータを収集できるタクシー会社などはこれから来る情報価値主義社会では様々なサービスに展開可能だろう。多くの情報を収集し分析できる存在は、絶大な影響力を持つようになる。

・働くことが人間の存在価値なのか
労働者として働き、賃金を受け取り生活すると言うスタイルは、人類にとって普遍的なものなのか?あらゆる業務の機械化が進めば、労働者にとって収入を減らす可能性があるのと同時に、消費者にとってコスト削減と言うメリットをもたらす。つまり、あらゆるものがほぼ無料で使える時代がやってくる。
→人間の存在価値の原点は「より安全にそして簡単に子孫を残せる環境を作ること」、だから働いて社会を発展させる必要があった。しかし、働かなくとも安全で快適な暮らしを全人類が享受できたら、働く必要性が無くなる。

◆ベーシック・インカムを実現するために必要な5つの条件
1.資本主義の持つ欲望のエネルギー
2.行政の持つ公益性
3.市場競争によるマンネリ阻止
4.営業利益による持続可能性
5.ITのコストメリットとスケーラビリティ

テクノロジーによる失業者保証は経済の問題なので、巨大企業によるポイント配布や無料サービスなどによって生活できる仕組みを作った方が格差縮小までのタイムラグは短い。民主主義での政治は意思決定と手続きに時間がかかるので対応が遅い。

❷-6. 人間にとって最大の脅威は人間である
テクノロジーの拡張の範囲が社会全体に広がっていけば行くほど、社会に対するネガティブな影響力もまた広がっていく。
→ex)18世紀の産業革命時のラッダイト運動、コロナショックによる民衆の暴動

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・資本主義は理不尽
ビルゲイツなどを含む世界上位80人の資産は下位35億人のそれと同程度。資本は資本のあるところに集まる性質があり、いちど大きな資本を作ることができればそれを維持するのは難しいことではない。利子収入だけで生活している人などは、まさにその典型。資本のある家庭は、子供に高い水準の教育を受けさせることができる。こうして富は限られた人たちに独占されているのが現状。現代の資本主義社会では封建社会における「身分」が「資本」にすり変わっただけで、理不尽な格差は無くなっていないとも言える。しかし、下克上は1%の確率で可能。つまり起業して成功しろってこと。

❷-7. 情報量と幸福度は反比例する
人がより多くの情報にアクセスできるようになると、他人と比べてしまい、自分が選べなかった選択肢のことを思って後悔するようにできている。by心理学者バリー・シュワルツ
→スマホを放棄して閉じこもれば後悔は減る?

・ロボットとVR
情報技術は、現実世界に拡張していくとロボットへと進み、仮想世界に拡張していくとVR技術へと進んでいく。

・人々の持つ価値観が切り替わるタイミング、それは技術の実現する利便性が、人々の抱く不安を上回った瞬間だ。

❸未来に先回りする意思決定法

・タイミングと場所
大きなリターンを出すためには、適切な時に適切な場所にいることが重要。大きな流れに乗る方が、はるかに早く目的地に着くことができる。

●短期間で大きなリターンを得る人の特徴
世の中の流れを読み、今どの場所にいるのが最も有利なのかを適切に察知する能力を持っている

★未来に先回りするために重要な3つの視点
1.常に原点から考える
今やっている活動がどんな必要性を解決するために誕生したのか、それは最も効率が高いことか、常にこの原理を意識しておく必要がある。
思考停止して今までやってきたことをこれからもやり続けることは、リスクが高い。
→認知度を広げたいという課題を解決するには、ブログとYouTubeのどちらが効率が良いか?活字と動画、どちらが支持されやすいか?答えは明確だ……

2.テクノロジーの現在地を知る
必要性の解決方法が時代に合っているかを判断するためには、テクノロジーの現在地を知っている必要がある。
テクノロジーを理解する行為には4つの段階がある。
①使える
②ポテンシャルがわかる
③なぜできたのかを原理から理解している
④実際の作り方がわかる

重要なのは「③原理」を知っているかどうかです。そのテクノロジーがなぜ誕生し、どんな課題を解決してきたのかを知ることで、その課題を解決する別の選択肢が誕生したときに、未来の方向性をいち早く察知することができます。
→最新テクノロジーの原理を学ぼう


3.タイミングを見極める
物事の原理を知り、より効率的な別のアプローチも思いつき、技術的には可能であると理解できれば、最後は適切なタイミングでアクションを起こすだけ。
タイミング良く波に乗るにはリソースが必要。資金だったり自分のスキルだったり人脈だったり、自分の持っている手持ちのカードをきちんと把握し、波が来るまでの残りの時間の中で、足りない条件を揃える必要がある。
→未来が読めるだけではリターンは得られない。もう一度言う、未来が読めるだけではリターンは得られない!!!!

◆タイミングの読み方
周りの人の反応を読め。
新しい物好きのギークのみが熱中していて、8割の人が聞き返してくる場合は、まだ少し早い。逆に8割の人が知っている場合はすでに遅い。
→リソースがない若手はギークが熱中している時に飛び込むべき

20〜30代の持たざる者の攻め方は先行者利益を享受する方法しかない。早く乗って、後から持てる者が参入してきても勝てるだけの力を蓄えておくこと。
ex)素人YouTuberからスターになったヒカルさんは「持たざる者」だった。2015年くらいからコツコツと力を蓄えた。一方で、江頭2:50は知名度がある「持てる者」だったので、リソースが豊富にある分参入が2020年でも攻略できた。

◆パターンをつかむには
一度トライしただけで、そこからパターンを見極めるのは無理がある。1回1回の成否に一喜一憂せずに、パターンと確率が認識できるまで「実験」だと割り切って量をこなすことが重要。
目標の達成を阻んでいるのは、実は人間の感情というフィルタだったりする。
→誠実にコツコツ続けるのがいかに大事かということだね。


★自分の能力に基づいて意思決定してはいけない
・案ずるより産むが易し
できないと思っていても、やってみたら意外と簡単だった経験は誰にでもある。

・やっているうちに能力は上がる
→現在の認識で、できそうに見える事は、将来の自分にとって簡単にできる可能性が高い

・現時点でできなさそうに思えることが本当にできないことではない。できるかできないかを悩むような事は既にできることの射程圏内に入っていると考えた方が良い。
→苦手意識のある英会話、プログラミング…本当は射程圏内ってことか…

●一歩踏み出せる人は、自分のネガティブな認識を信用していない。自分の狭い視野によって作られた認識の方が間違っていると考えている。
→行動を起こす時点と結果がわかる時点の時間差があることほど、自分の認識はあてにならなくなる。

・本当にできないこととは
その人が想像もできないこと。

・新しいことを始めるのであれば、ルールメーカーがまだ存在していない領域(無法地帯)を選ぶことをお勧めする。既に多くの人から認知されているフィールドにこれから飛び込むのは、手遅れ。
→今からYouTuberはもう遅い。

・ナンバーワンは永遠の2番手
1番になることを目標にしている人は、誰かがルールを作っておいてくれた場所でしか動けない。本当のナンバーワンはルールメーカー。プレイヤーは逆立ちしてもルールそのものにはかなわない。

・投資の極意
リアルタイムの状況を見ると自分も含めて誰もがそうは思えないのだけれど、原理を突き詰めていくと必ずそうなるだろうという未来にこそ、投資をする必要がある。

・ビジネスは99%うまくいかない
10以上の新規事業を立ち上げたが、自分も含め、誰もがうまくいくと考えていた事業は失敗し、全員が半信半疑である事業は成功した。

・半信半疑を狙う
自分すら半信半疑なアイディアは他人にとっては全く理解不能ですから、他人との競争に巻き込まれずにマイペースに進めることができます。

★本当のチャンスとは
周囲の人にもチャンスとわかるようなタイミングでは遅い。自分でも成功確率が五分五分と言うタイミングが本当の意味でのチャンスです。周りの友人が一回話しただけで理解できるようなアイディアだったら、考え直した方が良い。逆に、首をかしげられたり、うまくいかなそうだと否定的なリアクションをしてきたようなら、そこにこそチャンスはある。
→全員が良いねと思ったことは、すでに誰かがやっている。

・未来の方が我々を待っている
誰がいつ実現するかは最後まで分からない。しかし、何が起こるかについては、おおよその流れは既に決まっている。人が未来を作るのではなく、未来の方が誰かに変えられるのを待っている。適切なタイミングでリソースを揃えた人間が、その成果を手にする。
→インターネットの本領発揮はこれから。つまり、これからハブ型の溶解が至る所で起きる。その始まりがIoTということ。まずは自分のリソースを整理しよう。

・課題が大きければ大きいほど、解決策が見つかるようにできている
早くに実現できていれば、生まれなかった不幸はたくさんある。現代の社会も課題は山積みだ。もし「貨幣」から人間が解放されたら、もっと多くの人が不幸から救われるかもしれない。人間が「労働」から解放されたら、家族と過ごす時間も増やせるかもしれない。

★私たちにできること
顕在化している課題をできるだけ早く解決する方法を見つけ、一つでも多くの不幸をなくすことぐらい。
→最新のテクノロジーを原理から理解して、現代の多くの人が抱える不自由(課題)を解決してあげることが人間の生き方。社会の不自由を探せ。

★きたるべき未来の到来を早めることが、その時代を生きる人に化された唯一の「仕事」だ。

・クモの巣型の人間社会では情報と資本の流動性が急速に高まったため、行動する人が多くを得る時代なのだ。変化を察知し誰よりも早く新しい世の中のパターンを認識して、現実への最適化を繰り返せ。必要なのは行動すること、行動を通して現実を理解することだ。

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