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”コツコツ投資ビギナーへのリーチは難しい!” を『投資信託事情』に寄稿しました

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投資信託事情 の2020年9月号に ”コツコツ投資ビギナーへのリーチは難しい!”を寄稿しました。

こちらのイベントに関連して、感じたこと、気づいたことを書いています。

このイベントを通じて、感じた、気づかされたことが一つあります。それは投資信託でコツコツ投資を実践している(例えば、NISAやつみたてNISA、iDeCoで毎月投資信託を買い付けている、買い足している)人でも、「これでホントに良いんだろうか」とモヤモヤを感じながら何年か続けているケースがある、ってことでした。

よく考えてみれば確かにそうかもしれません。

コツコツ投資を始めたのをきっかけに情報収集を熱心に行ったり、本を沢山読んだり、セミナーに参加したり、こうした人たちは、実は少数派ではないか、ということです。

多くの人たちは、ある種、勢いでコツコツ投資(つみたてNISAやiDeCo)を始めてはみたけれど、その後、何をどうすればいいんだろう、と思っていて、時間がそのまま少しずつ過ぎていって、、、でも、毎月の時価の評価は当然気になる。それを目にして「大丈夫なのかな?」って。

こういうケースで一つの提案は、基礎に戻ってみるということです。「基礎に戻る」という観点で、こちらの記事を大変興味深く読みました。

高井浩章さんのこの記事で、特に印象的だったのが、1つ目の「武器」として挙げられた「金利」。

金利がなぜ大事か。
それは経済の温度計の役割を果たすからです。
経済が今、異常なのか、正常なのか。強すぎないか、弱すぎないか、ちょうど良いのか。それを測るのに一番頼りになるのは金利です。

大事ですね。投資信託で資産形成、という話になると、ついつい、企業の収益や価値創出に目が行ってしまいがち。でも、企業業績に金利は当然、大きな影響を与えますし、市場の株式に対する評価には、金利がより直接的に作用しますからね。

ぜひ、高井さんが高校生に授けられた「武器」をご覧になってみてください。


「基礎に戻る」という意味では、NISAやつみたてNISA、iDeCoって何なのだろうか、って考えてみるのも一つだと思います。

長く時間をかけて育てる資産を幹とするなら、そこから生まれる利益は枝葉や実、さらにそれにかかる税金は、枝葉の枝葉にすぎません。枝葉の枝葉、つまり節税に関心が向くようでは大成しない、が私の持論です。

https://www.kamakuraim.jp/information/yuibiyori/detail/---id-1137.html

鎌倉投信の鎌田さんのコメントです。

私も同じようなことを感じています。

なんと言いましょうか、勢いでコツコツ投資をスタートした人たちが、「基礎」をちゃんとつくっていけるような仕組みが必要では、と思うんです。

コツコツ投資がより多くの人にちゃんと定着するためには、この記事で詳しく説明されている「オルグウェア」が必要では、と、そんなことを考えています。具体的なアイデアが浮かばないか、と待っているところです。

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