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今年1月2日以降に20歳になった人たちは、#つみたてNISA が18年分しか使えない仕様になっています。

最初にお断りしておきます。私には、16歳(2003年生)、12歳(2007年生)の息子がいます。ですから、これから述べることは"ポジショントーク"なのかもしれません。その点、ご容赦ください。

今、巷で注目されている、報告書(まだ金融庁のサイトには「ありました」。そのうち「なくなる」かもしれないのでダウンロードしておきました)のおかげで、俄かに注目を浴びた(えっ!?浴びていない?)、きっと浴びているはずの制度。

#つみたてNISA

#つみたてNISA  が利用できる人って、こうなっています。

日本にお住まいの20歳以上の方(口座を開設する年の1月1日現在)
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/overview/index.html

このつみたてNISAで投資できる期間は2018年1月1日~2037年12月31日の20年間とされています。毎年40万円、計800万円の投資について課税優遇となります。

さて、2019年、今年1月2日以降に20歳になった人は、今年のつみたてNISA口座開設はできません。来年からです。そうなると、課税優遇となる年間40万円の枠は、18年分しか得られません。来年20歳を迎える人は17年分、再来年20歳を迎える人は16年分となります。2023年に20歳になる私の長男は14年分、2027年に20歳になる次男は10年分になってしまいます。

これは著しい不公平だと感じます。当事者の皆さんはこの不公平を知らず、また選挙権もありません。こうした不公平な扱いを受けている子どもを持つ親(つまり、私)こそが、この問題点を指摘する必要があると考え、このノートをつくりました。

この件については、もう一つ考えるべき点があると思います。

20歳になったばかりで年間40万円の投資が可能か?

率直に言って、非常に難しいと思います。これだけの枠があっても使い切れない人たちが大多数になってしまいます。若いうちに利用できなかった枠を繰り延べることができる措置があっても良いように思います。これも不公平と言っても良いかもしれません。

こうしたことを考えると、SNS等で見られる「年間40万円は無理ゲー」という声が思い出されます。リスクを過度に恐れ、忌み嫌う(=「元本保証」大好き!な)人たちや、まさに今の時点では経済的な事情でしんどい人たちが、年40万円の枠を使い切ることは難しいことでしょう。若い人たちと事情は違えど、繰り延べられる措置があっても良いように思います。

ってなことを考えると、

20年間で総額800万円の課税優遇投資枠を提供すれば良かったんじゃない?その枠の中で「つみたて」するも良し、一気に800万円使うも良し、それは個々人に委ねるという具合に。こっちの方がNISAは普及したんじゃない?と思ったりします。

ちょっと脱線しちゃいましたね。

ともあれ、昨年20歳になった1年分の枠を貰えていない人たち、今年20歳になって2年分の枠を貰えていない人たち、来年20歳になって3年分の枠が貰えなくなるであろう人たち、再来年20歳になって4年分の枠が貰えないであろう人たち、・・・・・・・、2037年20歳になって1年分の枠しかもらえないであろう人たち、一切の枠を貰えないことになっている2038年20歳になる(=昨年生まれた)人たち、同じく一切の枠を貰えないことになっている今年生まれた人たち、これらの人たちの不公平を無くすための対応を早くすべきだと私は思います。

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