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アクティブファンドの直近の成績「だけ」で判断するのは不毛です!(個人の感想です)

twitterを眺めていると、最近、そこそこの頻度で「案外、アクティブファンド、踏ん張っているね。」「株価が不安定な時はアクティブファンドの出番」的なコメントに遭遇します。

こちらのインタビューのタイトルだけだと「株価が不安定な時はアクティブファンドだよ」と捉えられる方もいらっしゃるかもしえれませんが、私は株価が上ろうが、下がろうが、これから追加で買うのはアクティブファンドのみ、という立場、スタンスなので、お間違えの無いように。

さて、「案外、アクティブファンド、踏ん張っているね。」というのは、例えば、こういうところから出て来た評価なのかもしれません。下のグラフをご覧ください。

20200522_米国株式ファンド_since20200221

2020年2月21日の基準価額を起点にそこからの騰落率を日次で見たものです。
米国S&P500に連動するファンド、NASDAQ100に連動するファンドと一緒に比べたのが以下のファンドです。

アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Bコース(為替ヘッジなし)

ティー・ロウ・プライス 米国成長株式ファンド(愛称:アメリカン・ロイヤルロード)

農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね

S&P500 と比較すると、この3つのアクティブファンドが踏ん張っているのが分かりますね。しかし、S&P500に比べるとNASDQ100は強い。その強いNASDAQ100(2月21日比で▲6.5%)に比べても、アライアンス・バーンスタイン(▲3.8%)が優っています。Tロウプライス(▲9.1%)、おおぶね(▲9.4%)は戻り幅こそNADAQ100に劣後していますが、S&P500(▲15.7%)に比べると、6ポイント以上優っています。

おおぶねについては最大の下落幅が▲27.7%とダメージを最も小さく抑えていました。S&P500 ▲34.4%、NASDAQ100 ▲31.1%、Tロウプライス ▲32.9%、アライアンス・バーンスタイン ▲28.7%でした。

と、こうした数字をご覧になって「アクティブファンドもありかも」と考えるのは理解できます。しかし、です。

これら直近の数字「だけ」を見て、そう考えるのは 不毛 だと思います(個人の感想です)。

というのも、これはあくまで過去の数字です。この過去の数字が将来も期待しうるか、しっかりと調べてみる必要があると思います。

どうやって調べるか。各ファンドのページのレポートをご覧ください。

特に驚かされたのがTロウプライス。非常にしっかりとした丁寧なレポートを発信しています。

アライアンス・バーンスタインもしっかりとしたレポートを発信しています。

おおぶねの月次レポートも中身は濃いことで定評がありますね。

これらのレポート他の情報から、ファンドの投資先や運用方針が納得のいくものかどうか、お金を託すか判断する際に、何よりも大事にすべきです。

繰り返します。

直近の成績「だけ」で判断するのは不毛です!

米国株式のアクティブファンドの一部では、月次レポートに特徴が出て来ている機運が高まっているのは、大変嬉しいことですね。アクティブファンド選びの材料が増えますからね。

アライアンス・バーンスタイン 米国成長株投信 は、定期購読マガジン「アクティブファンドを眺めてみた」で取り上げました!


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