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#ひふみワールド への大きな期待と少しのモヤモヤ

#ひふみ投信  】のレオス・キャピタルワークスさんが新しいファンドをスタートさせます。

【ひふみ投信】が設定された日から私はお世話になっています。こちらのインタビューでその当時のことが紹介されています。

【ひふみワールド】の噂が聞こえ始めた頃は「うーん、どうだろうねぇ」というモヤモヤとした気持ちがあったのは確かで、それは後述します。ただ色々と考えてみて、大きな期待を寄せてもいいんじゃないか、設定初日にごく少額をまず買ってみようと考えています。 #コツコツinvest  のメンバーに入れるかは少し様子を見てから、ですけどね。

5つのP

大きな期待

ファンド、 #投資信託  を評価するための枠組、「5つのP」。【ひふみワールド】にはPortfolioとPerformanceについては判断する材料が十分にはありません。一方で、Philosophy、Processについては【ひふみ投信】と同じものが感じられます。【ひふみ投信】に長くお世話になっている私としては違和感はありませんし、強く共感しています。なにより「資本市場を通じて社会に貢献します」というレオスさんの企業理念が、世界中の会社、市場により深く、広く広がりを見せるわけで、この挑戦を後押ししてみたい、関わってみたい、そう思えるわけです。

私が「5つのP」で最も重視するのが、People。通常、このPeopleはファンドを運営するファンドマネジャーや投信会社のこと、とされがちですが、このPeopleには「投資家」も含まれるべき、と最近より強く感じています。

投資信託はファンドマネジャーや投信会社、販売会社だけでは成り立たない、そこに集う投資家が絶対に必要です。「まわり」がとても大事だということです。短期目線で急ぎ成果を求める投資家が猛烈に、急激に集まってきた場合、どうなるのか、何が起こるのか、起きたのか、レオスさんは身をもって体感されているものと想像します。【ひふみワールド】でどのように「まわり」を整えていくのかに注目しています。時間を掛けて、ファンド、そして、その投資先の「価値」を育てることをゆったりと腰を据えて楽しめる投資家で囲まれるようになってほしい、それが私の個人的な願いであり、【ひふみワールド】に寄せる期待です。

Peopleという観点で、湯浅さんのインタビューです。


少しのモヤモヤ

【ひふみ投信】には既に外国の会社が投資先に含まれています。その取扱いをどうするのか、そこに具体的な説明が未だありません。これがモヤモヤの正体です。同じPhilosophyでファンドが運営される、その前提であれば、【ひふみ投信】で投資している会社は【ひふみワールド】でも投資されるべきだと感じます。一方で、そのウエイトが二つのファンドでどうなっているか、両方のファンドで投資していたとしても、片方ではごくごく僅か、片方では大きなウエイトだったりしたら、モヤモヤしませんか?

そのモヤモヤを解消するアイデアが思い浮かびました。

ひふみワールド後のひふみ投信への期待

現在の【ひふみ投信】は「ひふみ投信マザーファンド」を通じて、投資先の株式を保有しています。その「ひふみ投信マザーファンド」に組み入れられている外国企業の株式を【ひふみワールド】のために新たに設定される「ひふみワールドマザーファンド」に移してしまう等で、「ひふみ投信マザーファンド」から外国企業の株式を除きます。今の【ひふみ投信】は既に外国企業に投資しているわけで【ひふみワールド】が出来たからといって外国企業を【ひふみ投信】から除くというのもおかしな話です。そこで、外国企業への投資分は「ひふみワールドマザーファンド」を【ひふみ投信】に組み入れるというアイデアです。こうすることで、私が感じたモヤモヤをほぼ解消できます。【ひふみ投信】にどれだけ外国株式を入れるのか、ということはあるのですが、外国株式への投資という面で一貫性を担保できるのではないか、と考えます。

いずれにせよ、このモヤモヤについてはどう解消するのか、説明がもらいたいなあ、というのが率直な気持ちです。

信託報酬について

色々な意見が出ているようですが、信託報酬は、レオスさんが熟慮の末に決定されたものだと思います。「コストが何より第一」という投資家は「まわり」に加わってもらわなくて結構、という意思表示なのかな、と思ったりします。個人的にそれで良いと思います。「コストがなあ、、、」という気持ちを持ちながら加わった人たちはパフォーマンスが奮わなければすぐにいなくなるでしょうし、それだったら最初からやめといたらええやん、と。

私自身、アクティブファンドについて、People, Philosophy, Process, Portfolioが大事だと考えています。一貫した哲学、プロセスでつくられたポートフォリオ。そこに含まれる株式を発行している会社自身の「価値」こそがリターンの源泉の一つです。もう一つの源泉が、ファンドに集まって来る投資家です。投資家と投信会社の信頼や一体感の強さです。短期的な株価の変動でバタバタと右往左往する投資家ではなく、どっしりと腰を据えて、ファンド、投資先の価値がじっくりと増えていくことを楽しめる投資家がどれだけファンドに集っているか、そんな投資家とファンドマネジャー、投信会社との間に確かな信頼関係が有るか無いか、それがアクティブファンドには非常に大だというのが私の考えです。コストが重要ではない、とまでは言いませんが、インデックスファンドとは決定的に違っていて、コストよりもずっと大事なことがあると私は考えています。

結論

#ひふみワールド  を通じて、どんな会社に出逢えるのか、は非常にワクワクさせられます。大いに期待してます。


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