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”企業の株主になるということは、その企業の成功・成長を共有すると同時に・・・”

昨日、コムジェスト・アセットマネジメントさんの勉強会に参加させていただきました。

Shimoyamaさんもご参加。

勉強会は3部構成で

第一部 が”半導体”のお話。

第二部 が”アパレル業界とサステナビリティ”

第三部 がコムジェストさんのご紹介。

第一部は”半導体”に関連する産業の裾野の広さをあらためて知る機会となりました。コムジェストさんが運営されているファンド、主に新興国の会社に投資しているファンドの上位10社はこんな感じです。

コムジェスト・EM_上位10社

サムスン電子、台湾セミコンダクターが重要な位置を占めていることがわかります。また、これらの「ザ・半導体」といった会社以外にも、産業を支える(材料、製造などなど)たくさんの会社のことが紹介され、今の社会は半導体無くしては成り立たない、それが過言でなない、とのお話でした。

Shimoyamaさんのツイートにもありますが、株式投資という面では、その産業の中でどのように参入障壁を築いて独自の価値を影響できているか、それが持続的なものか、を調査、検討して判断することが非常に重要だと強調されていました。

個人的に自分の視野の狭さを感じたのが”アパレル業界とサステナビリティ”でした。ファーストリテイリングの先日の人権に関する事案から、これまでのアパレル業界の人権に関連した問題について最初に説明がありました。この辺は何となく意識していたのです。が、次に示されたのが、アパレル業界の地球環境に対する極めて大きな負荷でした。大変お恥ずかしい話ですが、僕の認識は非常に甘かった。というよりも、無知(と言うべきです)だったことに気付かされました。

この映画も紹介されました。

こうした話を耳にすると「そんな会社に投資してて良いのか。売却すべきだ!」という気持ちが反射的に湧いてしまうことがあります。しかし、それはあまりに短絡的な判断だと思うのです。

産業の重大な問題の解決に向けて行動することができるのは、その産業の中心にいる会社でしょう。会社に関わる関係者の利害の調和を図らなければ、その存在が持続的なものになり得ないからです。

その問題に向き合っているか、問題の存在を知ってもらおうと努力しているか、解決に向けた行動を為しているか、それが大切なことだと感じます。

第三部のスライドの結びに書かれていた言葉がとても強く印象に残りました。

企業の株主になるということは、その企業の成功・成長を共有すると同時に間接的に企業の責任や風評リスクを一部背負うこと

株式投資のリターンをもたらしてくれるのは、突き詰めると、社会、地球です。そのリターンが持続的なものになるためには、社会、地球が、少しでも健やかな状態であること、そこに向かえていることが非常に大切なことだと感じます。投資家はそのような状態になるよう後押しする責任があるのだと僕は思っています。

ESGを考慮した投資のリターンがああだ、こうだ、という議論は実にナンセンス、その種の議論から1日も早く抜け出して、投資家の責任って何だろう、責任ある投資はどうあるべきか、という段階が訪れてほしい、コムジェストさんの昨日のお話を聴いてあらためて感じました。

貴重な機会をくださったコムジェスト・アセットマネジメントの皆様、勉強会の関係者の皆様、ありがとうございました。


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