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セカンダリー市場の投資家は、果たして会社にとってどのような価値貢献をしているのか。

アフリカツメガエルです。彼は生理学の発展に非常に貢献しています。

トップのイラスト、「貢献」をキーワードで検索したら出て来ましたので。

もともとのきっかけはこちらの対談です。

https://diamond.jp/articles/-/206715

セカンダリー市場(発行された株式や債券を投資家の間で売買される流通市場のこと。企業が株式や債券を発行して資金調達をする発行市場をプライマリー市場と呼ぶ)の投資家は、果たして会社にとってどのような価値貢献をしているとお考えでしょうか。

この対談をうけての、ろくすけさんのツイート。

私も色々考えてみたのですが、この「企業の価値を株価に適正に反映させる」という面は非常に大事だと思います。結果として、より多くの投資家が売買することで「適正に反映させる」ことになるのかな、と。つまり、売買した投資家それぞれが、企業の価値に対して付けるべき価格を意思表示すること。どんな価値の測り方をするにせよ、「買う」ことは”価値>価格”、「売る」ことは”価値<価格”という意思表示をしていると考えられます。これが会社にとっての価値貢献になっているのか、という点ですが、実態価値から大幅に乖離した割高も割安も、あまり良いことではないと私は考えています。大幅な割高は株価急落のリスクを高めていますし、大幅な割安は被買収のリスクが高まっていたりと、会社にとってはどちらもあんまり心地好くないものと想像されます。

もう一つ、価値貢献になっているのではないか、と考えることは「流動性の提供」だと思います。沢山のセカンダリー投資家に売買されているということは、その会社の株式の流動性を高めているわけで、より多くの投資家の関心を集めることが出来ることになります。

資本市場が非常に重要な役割を担っていることをあらためて感じます。そこで自身の考えを基に価値判断する多様なセカンダリー投資家=アクティブ投資家が市場に参加することで、上場企業の価値に適正な価格を与え、投資家はその価格で売買できる。これがしっかりと機能すれば、本当は、可能性を持った会社が資本市場を活用してドンドン育つ(逆に可能性を失った会社はプレゼンスを小さくしていく)はずなんですよね。日米でかくも大きな差がついたのは、アクティブ投資家の質と量の差なのかなあ、なんてことを、ぼんやりと考えています。


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