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「場所」としてのメディア #メディアミートアップ

本日、こちらのイベントに参加してきました。

テーマは「サブスク型メディア」。メディア運営されている皆さんのナマの声は大変刺激的で、色々参考にしていきたい、と感じました。

動画が公開されているので印象に残ったことを書き留めておきます。


cakes (大熊さん)

*課金(投げ銭)に「応援」的な意味がある。

*ローンチ当時は「xx放題」といった形、「サブスク」型はなかった。コンテンツ量がまだ少なかったからそうした発想になったのだと思う。

*まだまだ広告モデルが主流。しかし、広告モデルにはPV至上主義や広告(何とも表現したらいいのでしょう、アレな内容の広告)の問題がつきまとう。サブスクにはそこを食い止められる希望があるのでは。

*成功するにはとにかく続ける。出し続けること。とても時間が掛かるものなので、耐え切る覚悟がいる。また、工数をかけずにコンテンツをつくりだす仕組み、エコシステムが必要。

*継続してもらうために。連載(なるべく長く続くようなテーマで)を意識している。長く続かないテーマでの連載はしんどい。有名人インタビューは単発で載せても課金につながらないので、有名人を紹介する場合も連載にする。連載だと、最新記事が過去のコンテンツの広告になり課金への導線になりえる。課金の導線という意味でcakes内での回遊を意識している。


She is (野村さん、竹中さん)

*自分たちの「場所」をつくりたい:ここが出発点。激務を終えて午前2時、ラーメン屋で「これから、、、」ってなことを考えていた。自分たちにとって必要な場所をつくろう、と考えたそうです。

*購読者との一体感、同じ空気を吸っている感覚を重視。関係性を重視。

*「問いを投げ続けたい」何にお金を使うのか、何にベットしたいのか、考えたい。購読というアクションを経ている能動的なメンバーとの関わりが「サブスク」でつくれる。(徳力さんが「サブスク」で「壁」をつくる、的な補足をされてました)

*サブスクでしっかりとした場所ができれば、広告も違った形で効果的になる。

*「継続的に課金を受け入れてもらっている」こととは、(受け手にとっては)どういうことなのかと考え続けている。受け手にとってのインフラ?お得だから?、、、対話を大事にしたい。自分たちが読者だったら、と考える。

*ゲストを迎えたイベントでも、ゲストの一方的な講演的なものにせず、5-6人でグループをつくってゲストに回ってもらう形に。

数字が治安を乱す

やわらぼ(ゆーすけさん)

*クリエイターを支援したい。中で発信しやすい促しを積極的に行っている。

*購読者のスキルを高めたい。初心者がスキルを高めたり、経験者がさらにスキルを高めるギルド的な場所。

*購読者はお金を払っている分、モチベーションは高い。これを活かして外に発散させるように促す。熱量の高い人を少数集めたい。

*積み重ね。当初からの購読者の期待もあるので根っこの部分は貫くべき。(特に急に)規模が大きくなると不協和音が出てきてしまう。ゆっくり育てる方が良い。文化をつくっていきたい。

*退会を減らすのには、接点を増やすこと。初めて参加した人がアクションしやすい環境を意図的につくっている。メンションを付ける。関心が近そうなメンバーをつなぐ、間を取り持ったりしている。

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他にも色々と学び、気づきがありましたが、とりあえずこんなところで。

いつものことで恐縮ですが、 #投資信託  に通じるところがとても沢山あるなあ、って思いました。長く継続して関係を続けるという面では「サブスク」なので。

今回のイベントで既存のメディアとして何度も出て来たのが雑誌です。昔の雑誌って「これからはxxだ!」的な一方通行的なイメージがありました。また、雑誌が見つけ出したものを「これ面白いよ!」的な発信があり、読者にとっては発見の機会でした。しかし、今はSNS等でフツーに誰もが「これ面白いよ!」を発信できる時代。Webメディア含め愛読者との関係の中からコンテンツをつくり出していく感じにもっともっとなっていくんだと思います。

投資信託にもメディアの要素があります。「こんな会社に投資したんだよ」ってそれを知って投資信託の受益者が「おー、こんな会社があったんだ!」と感じるわけです。投資信託が投資するってことは、ファンドマネジャーが「この会社の株価は騰るぞ」って判断したことなので、受益者は「そうか、この会社がこれから伸びるんだな」なんて感じて期待するわけです。これはメディアそのものだと思うのです。しかし、投資信託も雑誌と似たようなことが起きているのは確か。受益者に何を届けられるか、がこれまでにも増して重要になってくると思います。

定期的な(月次)レポートは、cakesでいうところの「連載」のお話と通じるところがありますし、運用報告会等のイベントのあり方は、She is のお話と通じていました。大人数を集めて社長なりが一方通行で話すのも大事ですが、もっとこじんまりとした少人数のイベントを増やす、別にそこに偉い人がいる必要なんてないかもしれない、とか。また、受益者との関係づくりでは、やわラボのゆーすけさんの指摘されていたポイントは結構共通していると感じました。

ホント、投資信託は、サブスクメディアに学ぶことが滅茶苦茶あるんじゃないか、って強く感じたわけです。

イベントを企画してくださった徳力さん、ご登壇された皆さんに深く感謝です。

ありがとうございました!

今回の学びを活かしたいな、って思いました。


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