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これからも株式投資を続けていくために大切にしたいこと

株式投資を本格的に始めてもうすぐ19年になります。

「本格的に」の定義は、毎月、コツコツと休むことなく追加投資する、って感じです。

僕が実践してきた株式投資は、投資信託を通じてのものです。
信頼できる!この人たち、チームに投資の判断を託してみたい!そう感じることができた投資信託に投資しています。そう感じることができなくなったら追加の投資を取りやめたり、解約したり。お別れした投資信託がいくつもありました。その一方で、毎年、新しい出会いもあり、そんなこんな?で今は毎月、15本の投資信託に追加投資しています。

毎月投資する投資信託のメンバーは、上述の通り入れ替わり(出会いと別れ)がありましたが、長く投資を継続することが出来ました。たぶん、これからも出会いと別れがいくつかあるとは思いますが、継続することができる、そう思っています。

これからも株式投資を続けていくために大切にしたいことを3つ書いてみます。

「社会とつながる株式投資」への意識を高めること

先日つくった記事です。

株式投資とはどんな行動なのか?

これを考えるうえで「社会」は必須の要素だと考えています。投資している会社を通じて社会と関わっている、その意識がとても大切。この意識の大切さを、投資の経験が重なる、時間が経つに連れて、益々痛感するようになりました。
おかげさまで、株式投資を通じた資産形成は順調です。なぜ順調に進んだか、というと、僕は確かに毎月コツコツ投資したけれど、それ以外に特に何かを為したわけではありません。

投資している会社が商品、サービスをお客さんに届けて、その対価として受け取ったお金等が売上高。そこから何やかんやの経費、費用が差っ引かれた後に残ったのが利益。その利益が生み出されたから、またその利益を受け取る権利である株式が活発に取引されたから、僕の資産形成は順調に進んできたのです。

お客さんはもちろん、商品やサービスが生まれるまでに掛かった費用はまた他の誰かの売上高であったりするわけで、そういうものを色々と付け足していくと、社会全体になっていくように思います。

下記の2つの記事は、6年前につくられたものです。企業の財務諸表から「社会」との関係を考察しています。お時間があればご覧ください。

社会を意識する。こう書くと、流行りのアレ?という風に思われるかもしれませんが、ちょっと違います。株式投資(に限った話ではなく、「投資」全般)はそれがどんな形式で行うものであっても、当然に社会を意識する、そういうことです。

僕の場合は、上述の通り、投資信託、それもそれなりの種類のものを保有しています。ですから、数百社、数千社の会社に関わっていることになります。その全てに対して「社会を意識して」見つめる、見守ることは不可能です。その意味で、この姿勢は掛け声倒れみたいな面も非常に大きいと感じています。そうした限界は十分に認識しつつ、社会との関わりを意識しながら株式投資を続けていくつもりです。

投資先の会社のことを「銘柄」と呼んじゃうことへの違和感もこんなところから来ています。社会を意識したら「銘柄」とは呼べないですよ。


「価値」と「価格」の違いを意識した投資行動

株式市況が大きく変動すると、この「価値」と「価格」の違いを、腹の底から理解、納得できているか、それが試されるように感じます。

Price is what you pay. Value is what you get.

https://www.goodreads.com/quotes/183449-price-is-what-you-pay-value-is-what-you-get

バフェットさんですよね、確か。

価格はあなたが支払うもの。価値はあなたが手に入れるもの。

年明けから株式市況が荒れ模様。
僕の保有している投資信託のなかには基準価額が昨年末から20%近く下落したものもあります。こうした状況を「運用が不調だ」と表現されている人たちを沢山目にします。この基準価額が下がっている状況で、投資信託を換金しなければならない、そういう資金ニーズが生じた投資家にとっては、確かに現状はしんどい、困った状況だと思います。

でも、そのような資金ニーズが無いのであれば、基準価額が下がっているのはチャンスかもしれない、僕はそう思います。投資している会社の株価(「価格」)が下がっているから投資信託の基準価額は下がっています。投資先の会社の「株価」が下がったからといって、その会社の「価値」まで下がっているとは限りません(「価値」が毀損している場合も当然ありますが)。

投資判断を託している人たち、チーム。ファンドマネジャーや投信会社。彼らが期待通りに「価値」を見極めてくれている、そう信じるならば、チャンスの可能性が高い、そう思います。実際、今、僕は投資額を増やそうか、とムズムズしているところです。もちろん、まだもう一段、二段と株価が下がる可能性もゼロではありませんし、それを十分に考えて判断すべきだとも思っています。

お金を託す相手、むこうがわにいる人たち、チーム。それはファンドマネジャー、投信会社だけでなく、投資先の会社も含まれます。むこうがわで働いてくれる人たちを信頼することが出来るか、投資先の「価値」は損なわれず着実に増えていくか、そうしたことを考えることがとても大切です。

「株価が下がったあああ」というタイミングでエントリーするからこそ、将来の果実が大きくなるものと考えています。でも、まだもっと下がるでしょ、ということもあります。ですので、こういう時期はじわじわっと、ゆっくり投資額を増やしていくことを考えたいものです。今の状況がいつまで続くか、も分かりませんし。

記録を残し、伝えようとすること

毎月の状況をチェックして記事をつくっています。

色々と数字を散りばめられています。数字を眺めていると興味深い発見もあるので、これからもこの記録は続けていくつもりです。

一方で、この数字の羅列がどこまで大切か、と考えみると、正直、微妙かな、とも感じています。

数字そのものは「なるほど、長期投資ってのはスゴいものだ」という証拠の一つとなってくれるでしょう。たとえば、この記録を息子たちが見たら。

でも、この記録を見つけた息子たちに伝えたいのは、この数字じゃない。
数字だけに興味を持ってしまうようなら、それはとんでもないことだ。

どんな経緯でその投資信託と出会ったか、何を材料に判断したのか、そして、どんな風に見つめて、見守っているのか。それらをしっかりと書き残す、記録する、そして、なるだけそれを見つけてもらえるように工夫する、知恵を絞ることが非常に大事なことだと考えるようになりました。

実際に息子たちに話す機会を設けるつもりです。が、それが何かの事情で叶わないことが起こったりした場合、何とか僕の考えていたこと、その過程、変化を見つけてもらえるように。
こうした記録が手紙の役割を果たしてくれるかもしれない、と。

死ぬまで株式投資家でいたい、そう思っています。
出口、何それ? 今はそれを貫けたらいいなあ、と思っています。

以上、これからも株式投資を続けていくために大切にしたいことでした。

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