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” ニューヨークへ行きたいかーっ!!”で思い起こしたのは「お金をふやしたいかーっ!!」

「みんな! ニューヨークへ行きたいかーっ!!」

「どんなことをしても、ニューヨークへ行きたいか!!」

「罰ゲームは怖くないかーっ!!」

同世代の人なら(たぶん)誰でも覚えている(はず)のテレビ番組。毎年の秋の楽しみの一つでした。

この「ニューヨークへ行きたいか!」がふと思い出されたのは、この本のタイトルを見た時です。

奥野一成さんの新著、マンガのタイトルに「お金を増やす」とありました。奥野さんの著書の中で入門書といえばこちらも思い浮かびます。

タイトルに「お金持ち」と入っています。入門書の一冊で僕の本棚でパッと目に飛び込んできた一冊がこちらです。

タイトルのなかに「お金のふやし方」とあります。

そうか、と本屋さんでこの種のコーナー、本棚にやってきた人にはこう問いかけるタイトルが必要なんだ、ということなのだな、と感じたわけです。

みんな! お金をふやしたいかーっ!!

と、この呼びかけ、問いかけになるタイトルにする必要がある、と。

この記事のタイトルも

”投資歴20年の会社員が、この春、投資の世界の入り口に立っている
お金をふやしたい若者に薦めたい3冊を厳選してみました”

だったら、もっと読まれたのかもしれない。いや、変更しませんけどね。

まあ、確かにそうですよね。まだ株式投資を実践していない人が、株式投資に関心を持つ理由・動機は「お金をふやしたい」になるでしょう。20年前の僕もそうでした。

では、今、「お金をふやしたいかーっ!!」と問いかけられると、どうかと言いますと、うーん、どうかな、という答えになると思います。すみません、ここから先は「お金」=現金、キャッシュとお考えください。

現金収入は確かにありがたいです。もらえたら嬉しいです。でも、その現金のままにしておくか、というと、その現金で早く別の資産を買い付けたい。これが現在の考え方です。現金で、投資信託を買います。僕が買っている投資信託の中身はほとんどが上場会社の株式です。したがって、お金を上場会社、それもファンドマネジャーが選び抜いた会社の株式という資産を取得します。この買い付けを行った時点でその資産はもう現金・キャッシュではありません、当然ですよね。

確かに毎日価格、時価が付けられ、変化します。でも、それは現金・キャッシュとは異なります。僕が持っている、保有しているのはあくまで株式や投資信託の受益権です。SNSを見ていると、これらの時価をあたかもキャッシュのように捉えている人がめちゃくちゃ多いなあ、と感じます。どう認識するかは人それぞれですが、僕は時価に重きを置いていません。

僕が関心を寄せるのは、どんな会社の株式を保有しているのか、です。株式を保有しているということは、その会社の関係者になっているということです。その会社の株価、株式市場から今どう評価されているか、よりも、その会社がどんな事業でどんな価値をどうやって創っているのか、が遥かに遥かに重要です。

現金・キャッシュと交換して手にいれる、取得するのは、投資先の会社に参画する権利という資産です。そして、投資した理由を丁寧に説明している投資信託を通じてその資産を取得した場合は、その投資先、業界について「学ぶ」「学んでみよう」というアンテナ、きっかけという見えない資産も一緒に手に入れることができます。

また、株式投資に対するスタンスに親近感を感じている投資家の皆さんから「学び」の刺激という見えない資産も得られるように感じています。

上で挙げた投資家の皆さんの読まれた本や発信は大変刺激になっています。「学びたい」読んでいない本であれば「読んでみたい」僕も読んだ本なら「ああ、なるほどね」が刺激されます。これは極めて大きな資産です。

何が言いたいか。企業価値が増大する会社への参画権=見える資産(株式や投資信託の受益権)だけではなく「学び」のアンテナやネットワークを、現金・キャッシュはそうした資産と交換したい。この種の資産をふやしていきたい。ということなんです。現金・キャッシュよりも、株式や「学び」の機会といった価値が高まる可能性のある資産をふやしたい。伝わってますでしょうか。

企業価値を探究しているファンド(極めて少数しか存在しませんが)は、その投資家・受益者に「学び」のアンテナ、ネットワークという”見えない資産”をもたらしています。

もちろん「学び」のアンテナ、ネットワークは受け身では得られません。積極的に自ら求めていくことが必須になります。「ほったらかし」では無理だと思います。

「学び」のアンテナ、ネットワークという資産を積み重ねていくことで、投資家としての忍耐強さ、辛抱強さが磨かれると考えています。「学び」が投資先の事業の価値に向かっていれば(株価に向かってしまうと難しそうですが)、市場の評価に対して毅然と対峙できると思うんです。

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