結い 2101 ー アクティブファンドを眺めてみた #22
このマガジンは私が関心を持ったアクティブファンド（株式を主たる投資対象）について調べたこと、感じたことを月に3回以上発信します。毎月3本のファンドを比べて読みたいという方は「マガジン購読」がお得です。ぜひご検討ください。
今回眺めてみるのは
結い 2101
です。
結い 2101
このファンドに関心を寄せる理由
2010年3月に設定されたこのファンド。設定から10年を超えました。
私は設定された2010年3月29日以来、ちょっとずつ、コツコツと買い足してきました。10年以上お世話になっていて、毎月、毎月、買い足しているのですから、関心を寄せるのは当然ですね。同じように10年以上、お付き合いを続けているファンドが他にも幾つかありますが、このファンドは私にとって特別な存在だと感じています。また、その特別感というのが時間の経過とともにじわじわと強くなっている気がします。その一つの理由が、投資信託だからこその「体験」をもたらしてくれているから、です。
ファンドを運営してくださっている投信会社の皆さんが、新しい投資先としてどんな会社を見つけてくれたのか、その出会いにいつもワクワクさせられています。色々な考え方があると思いますが、投資信託にお金を託すことで得られる投資の果実の源泉は、投資先の会社の事業活動そのものにこそある、そう私は考えています。投資先の会社が社会に必要とされる製品・サービスを送り出し、それが評価されることで価値がつくり出され、その価値に対して市場が価格を付ける、これが株価の正体だと考えています。投資の金銭的な果実は、この株価次第になってしまうのは確かです。しかし、投資先が価値をつくり出せなければ、長い目で見て、株式投資から果実を得ることは極めて困難だと思います。
佐渡島さんのツイートで、投資先の1社、 #カヤック の社長、柳澤さんの下記の記事の存在を昨日知りました。
公共という概念が大切な時代になってきると感じる。 / セールスフォース創業者の本を読んで 企業は「正しいことをして稼ぐ」時代だと 思ったという話。 (面白法人カヤック) #NewsPicks https://t.co/ryJrMTHNGC
— 佐渡島 庸平(コルク代表) (@sadycork) September 18, 2020
この記事の中で、こんなことを書かれています。
いいことをして稼ぐ、つまり、稼ぎ方そのものを変えていかなくてはなりません。事業成長と社会貢献のあり方、もっと言えば、資本主義のメカニズムを考え直さなければいけないのだと思います。稼ぎ方の良しあしにテコ入れしなければ、本当の意味でよくはならないでしょう。
．．．
そういう意味でも、何が「いいこと」なのか、というのは本当に難しい問いなのだなと思います。だからといって考えなくていいということではなく、そこを踏み込んでつねに追求し続けなければならない。こうしたメッセージがこの本でフォーカスされています。この論点は、経営者の意識改革を後押ししてくれるでしょうね。
何が「いいこと」なのか、難しい問いだと思いますが、それに対してどう考えるか、を具体的に、かつ、丁寧に、整えることがとても大事なのだと感じます。
柳澤さんは経営者の意識改革を後押しする存在として、社員のことを書かれています。
経営者の意識改革を進めるにあたっては、社員1人ひとりの力も大きくなってきている時代なのだろうと思います。
・・・
会社が「よい」稼ぎ方をしているのかを、社員が経営層に向かって突き上げる。つまり、自己の保身のためではなく、より大きな社会の正義のために、社員が動くのです。このような流れは今後増えるのではないでしょうか。
この記事の中で「ESG投資」についても触れられていましたが、社員の皆さんはもちろんそうだと思うのですが、会社が「よい」稼ぎ方をしているのか突き上げる、それは投資家も担える役割だと思います。そうした役割を担おうとしているのが、 #鎌倉投信 さんだと私は考えています。
来月に、鎌倉投信さんの年に1度のイベント、受益者総会が予定されています。その受益者総会に寄せたコメントを社長の鎌田さんが発信されていました。
この場は、投資先の会社の皆さんがどうやって、どんな風に「よい」稼ぎ方をしているか、を感じ取る機会なのだろう、と思います。昨年、久しぶりにお邪魔した際にも似たようなことを思いました。
「いい会社こそが主役」と書いていましたが、いい会社がよい稼ぎ方をしてくれなければ、それを続けてくれていなければ。それをしっかりと見守れてこそ、そこから生み出された果実を分け合えるのだと思っています。
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