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✦シリーズ投稿〜[REN's VIEW〜“その価値”についての考察]の趣旨✦

✦事業を続ける秘訣

「それって大事なことだなって思ったからさ。これは絶対に必要だって、その “大事だという思い”が動かすんだよ」
数年前に聞いて、何度も何度も反芻してきた言葉だ。
その先生は在宅緩和ケアに携わる医師で、そこで言われる“大事なこと”とは、治る見込みのない患者さんが、永年慣れ親しんできた家でその最期を迎えるということだった。

事業をされている方々の話に日々耳を傾けていると、『価値について発見する所から全ては始まっている』と気付かされる。
みんなが見過ごしてきたもの、時代が変わって切に求められる様になったもの、それは様々だが、自分自身の肌感覚で強く確信できることが大切だ。
誰かにとって大事なことを発見して、その人たちの満足や幸福のために尽力されている方は、その活動の息も長い。事業として底固いのだろう。

✦揺れ動く価値観のなかで

僕自身、フリーランスで個人事業を営んでいるため、

“いま、大事なことは何かな?”
“何がこれから大事になって来るだろう?”

と、いつも考えを巡らせている。
とりわけコロナ渦になってからは、これまでの事がそのままではうまく行かなかったり、激しい状況の変化に呼応して、人々の価値観も揺らいだり変遷したりしている。
『迷いながらみんなが、幸せや満足の重心を探している』
そんな時代とは言えないだろうか。

ややトートロジー(循環論法)的な言い方になってしまうが、そんな今、『価値について考えること自体に価値があるハズだ』と僕は考えた。
様々な事象や誰かの取り組みに潜む価値を自分なりの視点から、より深く、或いはより拡がりのあるものとして、発見して行くことができたらと思っている。

野咲 蓮
メッセージ・コンサルタント(人物・企業のリプロデュース) 著書:人間を見つめる希望のAI論(幻冬舎刊)


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