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【写真を撮っていて思う事】

※今日は僕への内向きな内容なので、あまり面白くないと思います。

ここ1週間ほどは、ノルウェーからデンマークへ、デンマークからスウェーデンへ、スウェーデンからデンマークへ、とスカンジナビアを行ったり来たりしていました。

かつての留学先ルンドに足を運んだり、そこからほど近いスウェーデン第3の都市マルメを散策したり。そこから電車でオーレスンド橋を渡ってコペンハーゲンへ。

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(↑オーレスンド橋)

どの街に行っても一眼レフを片手にパシャパシャと数千回シャッターを切りました。その瞬間瞬間は楽しくて、この設定(マニュアル)で撮って、後でレタッチしたらいい感じになるはず、と考える時間が好きだったりします。家に帰るまでが遠足だよ!みたいなノリで、レタッチするまでが写真だ!みたいに思っていて、その過程に浸っているとなんだか落ち着きます。

でも、少し前からそれに若干飽き飽きしている自分がいて。写真を撮って、レタッチして、ある意味自分だけの”作品”を完成させて、友達から「いいね!」と言ってもらえて、、それはそれで瞬間を切り取ると満たされている感覚はあるのですが、どこか消化不良というか、「あれ?これって本当に楽しいんだっけ?」って思うことが少しずつ増えました。

カメラを手にしたのは大学4年生の夏頃なので、ちょうど2年近くが経ちます。これまでは綺麗に撮ることを目指して、シャッターのカシャッカシャッって音が好きで楽しかったのですが、どうも以前のように感じなくなったんですね。なので、一時期撮らなくなったこともありました。

なんでだろうって思って考えてみたのですが、きっとこれはカメラという側面にあるというよりは僕の中での変化が起きているんだと思います。
#謎にカッコつける松木氏

x軸とy軸に十字線を引いたマトリックスをよく見ると思うのですが、最近僕は縦軸(x)に「言語・非言語」を取り、横軸(y)に「現実・仮想」を取って物事を考えることがあります。

改めてカッコつけて言うと、
x: verbal ↔︎ non-verbal
y: reality ↔︎ fantasy
です。

それぞれの象限にいろんなものをあてはめたりしてみます。例えば、小説だったら「verbal x fantasy」だし、スポーツだったら「non-verbal x reality」となります。写真は「realityという現実」を、「光という非言語」で切り取るので「non-verbal x reality」です。

このnon-verbalとrealityという要素のどちらかに満たされないものがあると思ったのですが、きっとrealityの方で、つまり「現実」が下地になっているといつかは飽きる生き物が僕である可能性があります。

写真と建築ってすこぶる相性が良いのですが、建築は誰かが設計して作ったもの(reality)です。となると、その写真を作るにはその被写体となる建築物を作る人が必要になる。

これが何を意味するかというと、どんなに綺麗な写真を撮って褒められたとしても、それは僕を介して間接的にその建築物を設計したデザイナーを褒めているんだなと思ってしまうんですね。誰かありきの表現であるというのがどこも腑に落ちなくなりかけています。

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(↑Triangeln St.)

どうやら僕は異様に自我が強いので、自分が設計したものを楽しんでもらった方が多分充足感は感じられるんだろうなと思っています。

で、先ほどのマトリックスに戻ると、僕の中で引っかかっていた「reality」ではない方にベクトルを向けなきゃなと思っていて、そこで「fantasy x non-verbal」な絵を選んでみました。

実は、この写真以外にも少し飽き始めているのがあって、それは僕の今のある種生命線になっている「北欧の情報発信」です。リアルを伝えることを根幹としているわけですから、「北欧」という社会ありきの発信になります。

最初は「へぇー北欧ってこんなところだったんだ。すごいね!日本とは全然違う!行ってみたい!!」そんな声に「でしょでしょ!ぜひ行ってみて!!」と喜びを覚えていたのですが、よくよく考えてみて誰かの努力の成果物をプロモーションしているんだろうと思うようになりました。そんなわけで最近はあまり記事を書いていなかったりします。

(ここで言っておくと、写真も北欧の情報発信もそれ自体はすごく尊いことだと思うし、そうした経験があったからこそ今こう思えているという流れがあります。1ミリもネガティブに捉えているわけではないし、嫌いなわけじゃないのでこれからもほどほどに続けていくと思います。)

今は2020年の8月で、この時期は色んなことの節目だったりするので、去年と比較してどうかなと考えます。もちろん確実に前に進んでいるのですが、一方でこんな声が、、

「そろそろ、お前の”良い”を見せてくれよ」

そんな第2の僕の声が、どこからともなく聞こえてくることがあります。

「北欧、北欧言ってるけど、で、キミは何を作りたいの?」

というセルフ圧迫面接です。

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(↑Turning Torso:北欧一高い建築物みたいだけど、190mほどしかない。てっぺんからはきっとドイツが見えるはず🇩🇪)

そういえば、僕は根っから北欧のことを発信したいわけじゃなくて、あくまでも僕がたまたま出会った北欧という地域をヒントに「Paint Your Life」を作りたいんです。僕の頭の中の想像物を現実に創造するということがしたかったんだと思い出しました。

Paint Your Lifeへ向けた攻略本として、僕は3年ほど前に「認知→発信→創造」と唱えてきました。それなりにインプットして言語化して、それを繰り返してきたので、そろそろ創造の段階へ移行する潮目なのかもと思っています。

十分に認知と発信ができたとは思いませんが、それにまた気づいたら一段、二段、階段を降りてフリダシに戻れば良いと思います。

ひとまず、踊り場で平行移動ばかりしていても仕方がないので、重い腰をもう一度あげて一段登ろうかという時期なんだと思います。

僕が「これだ!」と思う社会に賛同者が生まれなかったらそれでゲームオーバーですが、まだライフは残っているので、限りある時間の中でレベルアップしてステージを一段一段クリアしていこうと思います。

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久々の北欧謎かけです。これは3年前留学している時に思い付いたもの。
「”ルンド”とかけて、”楕円”と解く。その心は、どちらも”〇〇”に近いです」

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