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[序章] ノルウェーの大自然までの道のり

昨年末にトライしたハイキングコース。気候、クリスマス時期、などなど色々なことを鑑みて、このまま進むと遭難すると判断し途中で断念したDalsnutenという小山。

あれから3ヶ月。晴れて再挑戦する日が来ました。天候は快晴。気温は7度前後。日向にいれば暖かい陽の光を浴びることのできる絶好の登山日和。

いつにも増してバランスの良い朝食を摂り終えて、にわか登山者のスーツを着衣。

あの山頂から見る景色はさぞ素晴らしいことだろう。そう心を躍らせながら向かう。

前回は、極寒の中、前日降りに降った雨のせいで沼と化した道なき道を、一歩また一歩進むことを余儀なくされていた。

打って変わって今日は最高の天気。そして、何を隠そう昨日も快晴。昨日はスタヴァンゲルの高台から橙のサンセットを仰いだばかり。

多少のぬかるみは置いといて今回の道中のコンディションはなかなか良い。ただ一つ、どうだろう。日本のハイキングといえば、完璧に舗装された「道」をただただ登っていく。しかし、ここは「森の都ノルウェー」。まさにノルウェイの森ではないか。そんな舗装されたなど辺りを見回してもどこにもない。

見えるのは苔とそびえ立つように乱立する木々、そして不恰好な岩々だけ。そんな道ともいえない道をひたすらに進んでいく。

時々、ぬかるみち足元を救われそうになりながらも、なんとか中継地へたどり着く。そこには大きな池があってきっとあそこではBBQを楽しんでいるノルウェー一家がいることだろう。

そんなことを妄想しながパシャッと一枚。そしてその池に正対して見えるのは、Dalsnutenの頂。

それまでの山中は比較的なだらかな斜面。しかしながら頂となるとそうはいかないようだ。傾斜30度はあっただろうか、、いやもっとあったのかもしれない。そんな斜面に敷き詰められた不規則な岩という岩を渡り登っていく。

右へ行っては、左へ行く。道がない急斜面だから安全なルートを自分で探す。右往左往しながら、よいしょ、よいしょ、と登っていくとようやくゴールが見えてくる。

最後はタッタッタッと登ってようやく着いた。片道小一時間ほどの小登山だったけど、そこから見る景色は圧巻だった。スタヴァンゲルってこんな風に見えるんだ。

少し冷たい風に頬を打たれながら場所を変えては、あそこは〇〇だと言い当ててみる。あ、言い忘れそうになったけど今回は友達も同伴。

「あれ、IKEAじゃない?」
「あそこに見えるの、寮の目の前にあるマンションだよ!」

そんな調子でテンションが上がる。どうやらIKEAのあの青黄の配色は遠くからでもかなり目立つらしい。自分の家がどこにあるかわかるくらいに空は澄んでいた。

山頂からの写真はたくさん撮ったはず!と思っていたが、見返すとあまり撮っていなかった。一緒に登った友達とお喋りをしすぎてどうやら撮るのを忘れたいたらしい。

気がつくと下山の時間。あのバスに乗り遅れると次のバスまで2時間待たなきゃいけない。今回は何としても時間通りに帰りたい。

行きのスピードの数倍で駆け下りてそのままバスへ飛び乗る。今回は山頂まで行けたけど写真を撮り忘れてた!近々晴れた春の日にまた登りに行こっと。今度はおむすびでも持って行って。

なんとも自然の雄大さを感じた数時間。こりゃノルウェー人は自然が好きなわけだ。

ノルウェー大自然の序章、とりあえず一歩踏み出せてよかった!!
今日はぐっすり寝れそう!


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