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「たこ焼き屋」が待ち合わせ場所になった日

どうもこんにちは。毎度お騒がせしております、松木蓮です。ノルウェーの大学院に来て11ヶ月。かれこれ一年近くスタヴァンゲルという南西部の町でひたすら勉強していました。

僕が在籍しているプログラムはざっくりノルウェー🇳🇴とデンマーク🇩🇰のジョイントプログラムになっておりまして、次のセメスター(9月頃)からデンマークに移動になるんですね。今はデンマーク移動までの束の間を、ノルウェーの首都オスロにて過ごしています。オスロに来て今日で9日。なんとなく街の地理🗺がわかってきました。

さて。
そんなオスロにて、今日不思議な巡り合わせがありました。”いつものごとく”世界最新の図書館(Deichman Library)にて作業をしていました。先述の通り、これからデンマークに行くので今日はそのビザ手続き関連です。

お昼を過ぎた頃、そろそろお腹が鳴ってきたので家に帰ってご飯でもと思って、図書館を出ました。今日は”晴れ”。燦々の太陽の陽を浴びながら歩いていると、それよりも”アツい”ものが僕の目に飛び込んできたのです。

”たこ焼き屋さん🐙”です。

オスロに来て毎日のように図書館へ来ているけど、たこ焼き屋さんは初めて見ました。よく見かける、車が屋台になっているタイプのお店です。何と言っても、そのカーペイント。真っ赤な上に、大きなタコのイラストが。もちろん”たこ焼き”の文字も。

どんな人がたこ焼きを焼いているんだろうと思って、厨房を覗いてみると日本人のお姉さんが見えました。話しかけてみると、なんとも気さくな方ですっかり話が弾みました。

「どんなきっかけでノルウェーに来たのか」
「僕が何をしているのか」

などなど。

これだけでも奇跡的な巡り合わせなのですが、今日のブログのクライマックスはこっからです。

”たこ焼き”が待ち合わせ場所になるなんて地球上の誰が考えたことでしょう。まさかそんな発想にすら至らないはずです。いや、でも、ハチ公が待ち合わせ場所になるなんて誰も思っていなかったはずだから、予期せぬ”待ち合わせ場所”というのは突発的に現れるもののようです。モヤイ像だってあんな表情で平然を装っていながら溜まり場になりはじめた当初は、内心戸惑いを隠せなかったに違いない🗿

先ほどのお姉さんと楽しくお喋りをしていると、突然ノルウェー人の青年と日本人の女性が現れました。話せば彼は日本語を勉強したことがあって、彼女はオペア(詳しくはウェブで)という制度を利用してノルウェーへやってきた日本人。

僕はもう「まじか!!」と思いましたよ。

何が「まじか!!」って?
それは最後に書くからもうちょっと待って!

そのあとも日本語を少し話せるノルウェー人男性が来ました。聞けば彼は声優をやっているようで、その連れの友達は俳優。なんと俳優の彼はこれから僕が移動するデンマークの町から遊びに来ているというではありませんか。しっかりFacebookも交換して、またデンマークで再会することを約束しました。デンマークでの楽しみがまた1つ増えました。

もう1つ、突然この二人組が日本の歌を歌えるよ、と言ってきました。どんな歌が今浮かんでいますか?嵐?ワンオク?宇多田ヒカル?童謡?アニソン?

いやいや、「Let it go」です。日本の歌ではなく、日本”語”の歌であることには目を瞑りましょう。とにかく彼は人目も気にせずありのままの姿で歌ってくれたのです(この様子については僕のIGにて動画をアップしました)。

https://www.instagram.com/renmatsuki
@renmatsuki

さすが声優と俳優、と言わんばかりの綺麗な歌声。そして何よりナチュラルな日本語の発音。

木曜の真昼間に穏やかな気分にさせてくれた彼らにTusen takkです。

そのあと絶賛暇持て余し中であった僕を先ほどのノルウェー人青年と日本人女性が時間を割いてくれて、オスロシティを案内してくれました。

ノルウェー人の彼は途中で用事のため帰ってしまったけど、そのあとも彼女とブラブラと歩きいろんな話をしました。彼女は19歳です。

僕は19歳のとき何をしていたか?浴びるようにビールを飲みながらその日暮らしをしていましたよ。

年齢で人を判断することの愚行さは百も承知ですが、彼女の行動力を柔軟な発想力には、自称天才メディアクリエイターも脱帽です。

そろそろ皆さんの貴重なお時間を奪っていることにようやく気付いたので、この辺でまとめに入ります。今日学んだことは、

・タコが最強の集客装置として機能していること
・人はタコに惹きつけられるということ
・タコはオクト(Octo)パスなのに、足が8本しかないこと

の3本です。

いや、もっと大切なことを学びました。

人は人に惹きつけられる。人は人に集まる習性がある(行列効果と呼びましょう)。事実、僕たちが束になって話していると、それに釣られてか5〜6人のお客さんがきました(この人たちは日本人でなければ、日本語を話すわけでもない)。

人の繋がりは思いがけないタイミングでやってくる。一期一会。1つ1つの出会いを大切にしよう。これは僕が5年前マレーシアで教育活動をしている時に学んだことです。

人との巡り合わせの”仕合わせ”がハピネスな”幸せ”を紡いでいくということ。

オスロに来て、一番興奮し、密度の濃い1日でした。
今日はぐっすり寝れそう。

あ、言うまでもないことですが、お姉さんから頂いたたこ焼きとおまけの唐揚げはしっかり美味しかったですよ。久々に名ばかり関西人の血が騒ぎました(生まれのみ大阪)。

今日も素敵な1日を。

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