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テンプレ化は悪くないよ?


テンプレ化は悪くないよ?

久々の晴れ晴れとした日曜日を室内で過ごしてしまいました。あまりこの言葉を使いたくないけど、ここのところ忙しすぎて髭を剃るのを忘れそうです。それでもたっぷり8時間睡眠をとってるので、ノルウェーの寒さに対抗する準備は着々と進んでいます。あと必要なのは、ビタミンDくらい。お日様にお目にかかれないのが北欧の冬なので、なかなか光合成できない。まあそんな感じでいつにも増して、ふわふわと書いています。

テンプレ化を嫌う人が多い気がするのは気のせいであってほしいけど、意外にも悪いものじゃないなって思ったんですよね。テンプレ化すると、仕事を「こなし」がちになるし、その分思考が減るからだと思うのですが、「んーー必要のないことに考える時間を割いてもなあ」と思っています。生活は便利になっているはずなのに、皮肉にも僕たちのやることは増えて、この勢いはこれからも増していくんじゃないかなと懸念しています。それくらい時間という概念が神格化されて、時間を渇望するようになった今、テンプレ化をして良いところはどんどんしていこうと思うわけです。

あまり良い例が思いつかないまま走り出してしまうのが僕の良くないところですが、例えば、論文を読むときなんかめちゃめちゃテンプレ化して読んでます。山積みの課題を仲良くしなきゃいけない時期なので、毎日のように論文を読み漁っているのですが、基本的に僕の読み方はこんな感じ。多くの論文は、Abstract(要旨)、Introduction(序論)、Body(研究、ケーススタディー、考察etc)、Conclusion(結論)の流れなので、僕はまずAbstractを読んで、それから最後のConclusionに飛びます。論文を構造分けした時に、まずこの論文でどんなことが書かれているかを捉えて、それからその論文からわかったこと、あるいは言いたいことを読んだ方が絶対に良いので、この順番をテンプレ化しています。要は、映画の予告編を見て、どんな映画なんだろうって把握した上で、先にネタバレを見ちゃう。それからストーリーに入った方が圧倒的に頭に入って来やすい。結末を先に知っているので、読み終わってから「?」みたいなことは少ないです。論文を読むのに映画のようなドキドキ感は必要ないので、この順番で読んだ方が僕には合っています(みんなはどうやって読んでるの?)。

1つの論文を読むのに、毎度毎度「今日はケーススタディーから読んでみようか」みたいなオリジナリティーはいらない。複雑な構造を素因数分解してみて、さっさと全容をわかった方が良いですよね。丁寧に論文を読んでる時間がないので。

論文を引き合いに出してしまったのはちょっと刺さる人が少ないと思うのですが、このテンプレ化は他の勉強でも言えると思います。例えば、何かを「記憶」する上で僕が最近身をもって感じたのは、「音」と「眼」と「口」を全部使って覚えると記憶に残りやすいということ。眼だけで追って心の中で繰り返し読んだ文と、眼を使ってかつ音を聞きながらそれに沿って自分も発音して読んだ文とでは、後者の文は自然と覚えていました。もちろん繰り返しやることが大事ですが。

ここから多くのケースでは、何かを覚えるためには「視覚」「聴覚」「触覚(発音)」をフルで使った方が圧倒的に効率が良い。このテンプレートは、言語にも使えるだろうし、他の記憶の定着にも応用できるはず。

こんなわけで、テンプレ化って意外と良いなと思います。オリジナリティーが求められる今だからこそ、必要なところを尖らせて、それ以外は丸いままでいいのかなと思いました。このテンプレ化は簡単じゃないけど、多分素因数分解が得意ならできると思います。構造を丸裸にして、その要素ごとにケースバイケースで当てはめていく。この先にオリジナリティーなり、斬新さが待っている気がしました。

受験勉強でやっていたあの方法、チームで目標に向かって意識していたあのこと、それが違ったところでも絶大な効果を発揮するものだと思います。

テンプレ化は悪くない。
もちろん全部をテンプレに当てはめれば良いわけではないけど。

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昨日は変化球で100文字制限で書いてました。いつもは無制限で頭に浮かんだことを理路整然(としているつもり)と書いているのですが、字数制限というのはなかなか厳しいです。俳句や短歌の奥ゆかしさが少しわかりました。あの字数でいくつものことを含意するのはなかなかの至難の業です。

今日の一枚。いま欲しいスキルと聞かれたら、音楽かアート(どっちもアート?)。何か1つでも楽器を弾ければストリートコンサートでもしたかったです。弾き語りをしてる人は結構憧れます。

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