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思考の発酵と現代版メモ術

こんにちは。
デンマークは風が強いので外干しには向いていないことに今更気づいた松木蓮です。

(2829文字 / 約6分で読めます)

さて、今日は最近聞いて面白いなと思った「思考」についてと、実践しているメモの仕方について2本立てで書いていこうと思います。


▼思考はパンだ!

「思考」という作業について友達と話していて、面白いなと思ったのが「発酵」という考え方です。僕たちは何かしら毎日考えて生きていると思うのですが、小さいことであれば今日の夕飯は何にしよう?とか、規模が大きくなると次のプロジェクトの広告戦略はどうしよう、みたいな感じです。

程度の違いはあれ、都会でモリモリ働くビジネスパーソンも、ベッドタウンでせっせと子育てをする主婦/主夫の方々も何かしら考えています。

パスカルが言い残したように人間はある意味で考える葦で、肉体的な弱点を頭脳で補ってきたわけですね。

そんなわけで、日々考える人間ですが、行き詰まる時って結構あると思います。暗闇の中、手元のライトを振りかざしてもなかなか出口が見つからず右往左往して時間だけが過ぎちゃうみたいな。会議なんかでも起こりうることですよね。

タイミングが重要なことって沢山あるので、その都度答えを出せないというケースも少なくなくて、そんな時に発酵させるということをしてみると良いんじゃないの?という話が友達と話していた内容です。

何か悩んでいたり、何かに行き詰まっていたりしたら、一旦その思考を停止させて、どこかのボックスに閉まって、時間を置く。その時には、答えが出せなかったことであっても、時間を置くことで発酵し、酵母を発酵させたときのパンのように勝手に膨らんでいることもあるかもしれません。

あるいは、チーズのように時間という発酵作業で熟成され、味に深みをもたらしてくれるかもしれませんよね。

とにかく行動だ!とか、PDCAは古いみたいな話は最近よく聞きますが、結構ケースバイケースだと思っていて、もちろん思い立ったら0.5秒後に片足が前に出ている、みたいな時も必要ですし、時間を置いて決断した方が良いこともあったりすると思います。

ポイントはその塩梅というか、タイミングというか、そんな感じです。


▼4年前の自分はどこにいた?

で、そんな話をしていて思い出したのですが、似たようなことを昔していたなと思っていて、「視点の発酵」とでも言えるんでしょうか。

学部時代に大量に本(エッセイに近いかも)を読んでいた時期があって、毎度読んで気になった文や部分を丸々小さなメモ帳に書き写していたんです。当時はそれを定期的に見返すようにしていて、それを今デンマークにも持ってきているのですが、これが今見返すと面白いんですね。

4年前にどこに目を向けていたのかが一目瞭然で、今見るとなんでもないこともあれば、当時は理解しきれなかったことも今見ると、「ふむふむ」と解像度高く理解できることも多いんですよね。

「視点」という概念って結構面白いと思っていて、僕たちは十人十色、それぞれが経験や知識に基づいて物事を判断するので、考え方の勉強になります。

この視点を共有する作業って日本ではすっぽり抜け落ちているところだと思っていて、議論やディスカッションの時間が少ないことが大きな理由ですね。そうして意見交換の下地が整っていると、相手の意見や考えも、例えそれが自分と大きくズレていようが、受け入れ体勢が整っているんです。

少し論点がズレましたが、自分の今の視点がどこにあるのかをどこかに残しておくと、時間が経って発酵させてから見返すと、新たな発見があったりして面白いです。


▼あなたはどうやってメモしてる?

それからもう一つのトピックである「メモ術」について。僕はそんなにメモ魔ではないのですが、気になったニュース記事はSlackの自分だけのところにURLを貼って保存しておいたり、何かを残すようにはしています。

僕は多分相対的に考える時間が長い方だと思うのですが、例えば良い考えが思い浮かんだとしても気づいたらパッとシャボン玉のように消えて無くなってしまうことも多いので、残すというのは重要だと思います。

ある種この空間(=メモの中身)って結構プライベートな情報だと思っていて、もはやプライバシーの一つとして換算されても良いんじゃないかなと思っています。
#Justin Bieberが気になった記事とか読んでみたいじゃん

で、これまでにいくつかメモの方法は試していて、それで良さげなものをいくつか書いてみようと思います。いずれもデジタルで残しておくことになります。

■LINEはメモ帳として便利だよね

今僕は連絡手段としてLINEを使うことはほとんどなくて、LINEを開かない日だってザラにあります。せいぜい家族との連絡、大学や高校のグループラインが動く時くらい。いずれも僕からメッセージを打つことはほとんどありません。

今使っている連絡手段といえば、メッセンジャー、Slack、インスタDM、WhatsApp(ほとんど使わない)くらいです。

で、LINEはメモ帳として使えるなと思っています。結構やっている人も多いと思うのですが、グループ機能を使って自分だけがメンバーのグループを作ることができます。用途によってグループを分けて、複数作るとあとで整理しやすいので結構良いです。

iPhoneのメモ機能も使うことはあるのですが、一度書いたメモに追記したりすると時間がアップデートされてしまうという弱点があって、いつメモしたのかがわからなくなるんですね。なので、メモ機能はちょっと長文のメッセージを送るときとかに使うことが多いです。

LINEのグループは僕の場合、今のところ3つあってそれぞれ「マーケティング部屋」「広告部屋」「相手目線部屋」です。前2つは読んで時の如くで、3つ目の「相手目線」では、自分がされて嬉しかったこととか、本で読んだおもてなしのあり方などをメモするようにしています。それこそ、カフェで店員さんがしてくれたことってその場では嬉しいのですが、一時的な感情で終わってしまうことが多く、そうしたイイことはペイフォワード的に自分のモノ化して誰かにする、というサイクルがあった方が良いんじゃないかなと思います。

■音声で残す

これは最近あまりやらないのですが、声で録音してメモることも結構面白いです。散歩している時なんかにハッとアイデアが浮かんだりすることってあると思うのですが、そんな時に道端で立ち止まって文字ベースでメモしていると時間がかかります。

なので、こうした場合はすぐに録音できる音声の形で残しておくこともあります。自分の声をあとで聞き直すのはなかなか酷ですが、慣れれば便利です。

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そんなわけで、今日は二本立てで書いてみました。思考を発酵させることの面白さと、その発酵の仕方をメモという観点から書いてみました。

以上ですー!

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