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【参加型の作り方〜ディズニーを参考に〜】

最近の潮流として「個」が「個」として発信したり、創作することがあげられると思います。それぞれが発信力を持ってきた上に、そのクオリティーも高くなっているので、なおさらその流れは加速度的に増していくだろうと思います。

イベントなんかの作りもそれに合わせて「参加型」「発信型」になっていると思います。僕自身もとにかく個人に拡声器を持たせて発信させるコミュニティーの方が絶対に良い!!と思っていたのですが、今日ふと思ったことがありました。

ディズニーランド・シーについてです。夢の国であるあの空間では多くの人がディズニーのキャラクターのカチューシャをしたり、帽子を被ります。ごくごく普通の光景だと思うのですが、街の中でも同じように帽子をかぶった場合、ハロウィーンの日でもない限り異常者と見なされます。

ディズニーという夢の空間が担保されているからこそ、誰もが帽子を被れるのであって、そうさせるのは「みんなそうだから」という安心感に由来するのだと思います。

Tシャツなんかもキャラクター柄のものを被ったり、みんなでお揃いの服装をして楽しんだりも普通のことです。

僕の曖昧な記憶では、15年ほど前(僕が小学生の頃)のディズニーでは今ほど「仮装」している人っていなかったんじゃないかな。「制服ディズニー」なんかもそこまで浸透していなかったのではないかと思います。

当時は「キャスト」と呼ばれるスタッフの人達がキラキラしながらエンタメを届けることが印象的だったのですが、「個」の鎖が外された今はいかにして「ゲスト」を楽しませることができるかにスポットライトが当てられているような気がします。みんな主役にしちゃおう!!っていう感じです。

アトラクションを考えてみても、「個」にフォーカスしたものが増えています。人気アトラクションの「タートルトーク(シー)」「スティッチのやつ(名前わかりません)」なんかがそれです。ゲストが一方的に受信するのではなくて、参加側からも発信できるような作りになっているのがポイントだと思います。

ですが、「ちょっと待て。帽子を被るのは恥ずかしくないけど、タートルトークで質問する側には回りたくないゾ」という矛盾が生まれました。主役であったはずの僕が、タートルトークでは主役になるのを躊躇するということですね。

ここで、タイトルの「参加型の作り方」ということなのですが、「どういう風に参加させるか」ってすごくポイントになると思います。先ほどのアトラクションには一回ずつくらいしか乗った(あれは「乗る」という表現でいいの?)ことがないのですが、どちらも少しばかりの恥ずかしさがあったんです。自分がマイクを向けられていなくとも、大きなモニターの隅っこにでも自分の顔が映るとなんだか緊張したのを覚えています。

僕の仮説ではありますが、何でもかんでも発信させるのにはまだ抵抗を感じる人がいると思います。いくら個の時代であっても、誰でも「ハイハイ!!」と手をあげてクラッシュに質問できるわけではない。パーク内で被る帽子も、きっと「みんな」が被っているから安心して被れるんだと思いました。

考えるべきは「スポットライトの量」ではなくて、「ライトのあて方」にあると思いました。つまり、みんなを主役にするのではなくて、作り手にした方がみんなの幸福度の最大公約数は高まる(みんなが帽子を被ることでパーク全体の世界観が生まれる)と思いました。

マイクをそれぞれに回して発言をさせるよりも、みんなで帽子を被る文化を作った方が個が生きるということですね。

なるほど。誰でも発信することがむしろスタートラインであると思っていたのですが、全員が全員そうではないのにはこういう理由があるのだと思いました。

これはイベントの作り方でも同じように応用できそうだなと思いました。ディズニーのことを考えていると色々勉強できますね。

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