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洋服記録100_100回目に輝くワニ

昔から蛍光色への抵抗は根強い。

否が応でも目立つ色で、
外国人が好む印象というか、
スポーツ選手が好む印象というか、
とにかく自分とは合い入れないカラーだと思っている。

だが最近、
別に好きでもないのにモノトーンスタイルが増えてきて、
そこに一石投じようと獲得したのが、
蛍光オレンジのスニーカーである。

正直、投じ過ぎた。←え

一石で良かったのに百石ぐらい投じてしまった。
足元が発光している。
下の方が、常に眩しい。

すれ違う人々がみな足元を見ている。気がする。
特に外国人観光客がこぞって見ている。気がする。
そしてジムのスポーティー女子にめっちゃ褒められた。

蛍光への懸念点が見事にクリアされてしまった。
それにしても驚くべきは、
このスニーカーの制作主が「ラコステ」だということだ。

ラコステといえば、
ワニのマークが特徴のフランスのブランドである。
私の中ではポロシャツやニットのイメージが強かったのだが、
改めて調べると、
そもそもファッションスポーツブランドだった。
かたじけない。

それもこれも、
私とラコステとの最初の出会いが
制服生活時代だったからであろう。

夏のポロシャツも、春秋のニットベストも、冬のニットも、
ラコステを着ていたらおしゃれなお嬢キャラを獲得できた。
私の中では、
いわば制服界のTOPオブTOPな存在なのだ。

いや、決して私だけではない。
当時の彼氏の誕生日プレゼントに
ラコステの前開きのベストをあげたのだが、
貰った本人も、貰った本人の母親も、
こ、こんな良質なものを・・・!と大いに恐縮された。

しかも書いていて今思い出したが、
百貨店で購入しておじ様店員にラッピングを頼んだら、
日付が近かったこともあり
Happy Father’s Day のリボンを掛けられた。
女子高生が同級生に贈る品としては高価だし、
何よりセレクトが渋かったのだろう。

そんな(どんな)ラコステがよ、
派手派手の蛍光スニーカーを出すなんぞ。

まあ、ワニの方からしたら、
いや僕もともと派手で外国風でスポーティーなんですけど・・・状態であろうが、
あの子にこんなポテンシャルがあったなんて、
あの当時1ミリでも想像できただろうか。

進化とは難しい。

努力と歳月で本当にパワーアップしたのかもしれないし、
一方が能力を低めに見積もっていただけなのかもしれない。
どちらにしても、
いま輝いているのは事実である。

今日も足元が眩しい。
ワニとともに歩む、記念すべき100回目。

蛍光スニーカーのコーディネート備忘録

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