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洋服記録111_とんがりバギー

今年の秋は、キャメルに決めた。 毎シーズンメインカラーを決めるのだが、今年はキャメル。 その方針に則ってトップスやボトムスを集め始め、 手始めに購入したのはワイドパンツ。 昨年からもっぱらパンツ派の私だが、ここまでのワイドは久しぶり。 なぜならば、これまた増殖中のスニーカーとワイドパンツとは、 やや相性が良くないからである。 私の中では、ワイドパンツの足元は、 つま先の抜けたサンダルかポインテッドトゥであってほしい。 足の甲を覆う布の先から、ちょっとだけつま先が顔を出

    • 洋服記録110_あいのりリュックサック

      20年以上ぶりに、リュックサックを買った。 背中に何かを背負った記憶を呼び起こすと、 小学校のランドセル、中学校の通勤リュック、高校の遠征リュック・・・と、 学生時代と見事にリンクし、かつ、高校卒業と同時に見事に終了していた。 今となってはなんか別の重た~いものを背負っているけどな。笑えん。 話を戻して。 リュックが優秀なことは重々承知している。 両手が空くことの快適さも、重いでも身軽に運べる便利さも、よくよくわかっているのだが、 私のような体格の大きい人間がリュックを背

      • 洋服記録109_リスクヘッジの花畑

        私は、冒険をしない。 インドア派ということもあるけれど、そういう話とは別に、 失敗に対して大きな恐怖心をもっている。 これは昔からの特性なのだが、失敗が極度に怖かった。 人前で間違った発言をするのも怖かったし、 テストで×がつくのも怖かった。 誰かを遊びに誘って断られるのも怖かったし、 思っていたリアクションが返ってこないことも怖かった。 できるかどうかわからないことに対しては、 自分から初動は起こさない。 まず、人がやっている様子をじっと観る。 観察後、あ、この程

        • 洋服記録108_相対性えり論

          体格に悩みを持つ人間にとって、 シンプル過ぎるからこそ着こなしに悩まされるアイテムがある。 それはずばり、 「Tシャツ」である。 何が難しいかというと、「T」という形。(そのまま) Tって・・・。 いや、人の体はたしかにTですよ。 だけど言わせてもらえば、 誰しもが綺麗なT体型ではない。 肩幅が広かったり、腕が太かったり、厚みがあったり、 (羅列していて嫌気がさしてきたのでこの辺で省略) 薄い布が描くTの字など、着用者のベースでいくらでも歪ませられる。 こっちの厚みを

        洋服記録111_とんがりバギー

          洋服記録107_雑味のマーブル

          近頃、柄のないシンプルな洋服が増えている。 足元の主役がスニーカーになっているからだろうか。 トップスもボトムスも柄モノの出番はめっきり減り、 無地のシンプルなアイテム同士の組み合わせが急増した。 そんな状況を受け、 せめて色合いだけでも冒険してみようかと思い立ち、 うすい黄緑を投入してみた。 夏ということでホワイトのパンツとあわせてみたら、 見事な「メロンソーダコーデ」が完成した。 正直、決して似合うカラーではない自覚はある。 私が選んだというよりは、私の愛するIE

          洋服記録107_雑味のマーブル

          洋服記録106_体幹と涙腺

          思えば毎週末、 同じような服装をしている。 ワンピースタイプのトップスに、パンツとサンダル。 そして帽子と、サングラス。 合わせるアイテムや色合いは変わるものの、 土日のどちらかは必ずこの類の格好をしている。 理由は、自転車でジムに行くから。 着脱がしやすいワンピースとサンダルはマスト、 思いっきりクロスバイクを漕ぐためにはパンツもマスト、 乱れた髪とメイクを誤魔化すためには小物もマスト。 代わり映えのしないコーデに反省の念を抱きつつも、 これ以上の有効な選択肢は、今

          洋服記録106_体幹と涙腺

          洋服記録105_3本ラインで飛び蹴りを

          我がスニーカー陣営に、 またまた新参者がやってきた。 ブラック地に斜めに走る、 どこか懐かしさを覚える3本ライン。萌え。 アラフォー世代だと、小学生~中学生に上がった頃であろうか。 3本ラインの入ったadidasのジャージが大流行し、 私も親にねだって買ってもらったものだ。 だが流行とは移り変わるもので、 高校に入った頃には、もうNIKEの時代になっていた気がする。 あんなに心焦がれた3本ラインが、 まるで野暮ったさの象徴のようになるのだから、摩訶不思議。 そんな高校

          洋服記録105_3本ラインで飛び蹴りを

          洋服記録104_確信犯的アムネシア

          想定外の悲しみや驚きに遭遇した時、 どのように対処するのが適切だろうか。 思いっきり感情を爆発させたり、逆に冷静でいようと努めたり、 人によって対応や考え方は様々だと思うが、 小心者かつ自己保身欲の強い私が取る対処法は、ただ一つ。 全力で知らかなかったことにする。 これに尽きる。 例えば思わぬところで自分の良くない噂を耳にした時、 悲しい気持ちになるし、怒りも沸いてくる。 同時に、噂の発信源はどこなのか、 この話がどこまでの範囲に拡散されているのか、 事実をはっきりさ

          洋服記録104_確信犯的アムネシア

          洋服記録103_夢の彼方此方

          23~24歳の1年間、 専業主婦になりたいと思っていた。 この願望をここまで切実に持っていたのは、 私の人生においてこの1年間だけだったと思う。 スーツの救世主で触れた通り、 当時の私は、社会人暗黒時代であった。 遠距離恋愛の始まり。 親しい先輩との別れ。 仕事での挫折。 「明日、寿退社しよう。」 当時の私が毎日唱えていた言葉だった。 朝の身支度をする借り上げマンションの洗面所で、 腰を痛めながら長距離移動をする営業車で、 焦りと虚しさに焦がれながら残

          洋服記録103_夢の彼方此方

          洋服記録102_懺悔のレモネード

          私はシェイクシャックのヘビーユーザーである。 最初の出会いはニューヨーク。 当時はまだ日本上陸前ということもあり、 その存在をよく知らぬまま赴いたマディソンスクエアパーク店。 (米国にしては)小ぶりなハンバーグにかぶりついた瞬間、 溢れる肉感とバターの効いたバンズ、 そしてどこか懐かしさを感じるレモネードに心奪われ、 すっかりファンになってしまった。 その翌年にも再びニューヨークを旅したのだが、 またシェイクシャックを食べたい!という強い思いが モチベーションの一つ

          洋服記録102_懺悔のレモネード

          洋服記録101_総レース For You

          先日、 有休を取ってちょっといい洋食屋に出掛けた。 何を着ていこうか迷い、 白いレースのワンピースをチョイス。 ハンバーグのデミグラスソースが飛ばないかヒヤヒヤしたが、 高揚した気分を存分に演出してくれた。 それにしても、 こんなレーシーなアイテムを身に着けたのはいつぶりだろうか。 しばらく考えて、 中学の時のピアノの発表会以来だと思い至る。 幼少期から習っていたピアノを辞めたのは中2年の時。 毎日のピアノ練習からオサラバできる解放感とともに臨んだ、 最後の発表会。

          洋服記録101_総レース For You

          洋服記録100_100回目に輝くワニ

          昔から蛍光色への抵抗は根強い。 否が応でも目立つ色で、 外国人が好む印象というか、 スポーツ選手が好む印象というか、 とにかく自分とは合い入れないカラーだと思っている。 だが最近、 別に好きでもないのにモノトーンスタイルが増えてきて、 そこに一石投じようと獲得したのが、 蛍光オレンジのスニーカーである。 正直、投じ過ぎた。←え 一石で良かったのに百石ぐらい投じてしまった。 足元が発光している。 下の方が、常に眩しい。 すれ違う人々がみな足元を見ている。気がする。 特

          洋服記録100_100回目に輝くワニ

          洋服記録99_脱衣の湖

          北風と太陽という寓話がある。 通りすがりの旅人のコートを脱がせようとする北風と太陽。 北風はコートを吹き飛ばそうとするが、 逆に旅人は寒さから身を守るためにコートを押さえ込み、 失敗。 一方の太陽は燦燦と暖かな日差しを照りつけ、 暑さに耐え切れなくなった旅人は自分からコートを脱ぎ、 成功。 物事に対して厳罰で臨むよりも、 寛容的に対応する方が得策である、 という訓話である。 先日、数年ぶりに、 公の場でヒートアップした人に遭遇したのだが、 過去に散々当事者になってきた私

          洋服記録99_脱衣の湖

          洋服記録98_完敗ラガー

          極太ボーダーがなんだか懐かしい。 ファッション暗黒時代、少しでもお洒落な服を手に入れようと、 当時流行っていたラガーシャツを購入した。 エンジとネイビーに白い襟。 王道の配色をチョイスした。 安パイとなったラガーシャツの個人的ブームは続き、 某大衆アパレル店でのバイト時の接客用にも購入。 ちょうどラガーシャツの2BUYOFFを実施していたため、 仲の良かった一回り年上の契約社員の男性に声をかけ、 メンズとウィメンズをセットで購入したのだ。 その人とシフトが被った日は、

          洋服記録98_完敗ラガー

          洋服記録97_青春ブラック

          今年の春、 一番登場したコーディネート。 黒いジャンプスーツに、 黒いシースルートップス。 それぞれ別のブランドで購入したのだが、 合わせてみたら思いのほかしっくりときた。 細めと太めの対照的なフォルムも、 メリハリが効いていて良いと感じている。 それにしても、 ここまで徹底した上下ブラックに身を包むと、 高校時代の制服を思い出す。 中学時代は、 当時その界隈では珍しく私服通学であった。 高校に入って制服で校門をくぐった時には、 長年の夢が叶った誇らしさと、 ここから

          洋服記録97_青春ブラック

          洋服記録96_あけすけパンツ

          パンツ熱が止まらない。 昨年の冬場、ホワイトのパンツをよく履いたのだが、 あまりの色合わせの便利さに、 春夏用にも追加した。 白いパンツというのは、 薄手になればなるほど、 下着の透けが怖くなるものだ。 昨年からベージュのインナーが増えたのは、 紛れもなく白パンツの登場頻度に比例したからであろう。 昔、花火大会に行った時のこと。 多くの観客で賑わう会場で、 たまたま前にいたカップルの浴衣女子に目が釘付けになった。 白地に朝顔が咲くかわいらしい浴衣を着ていたのだが、

          洋服記録96_あけすけパンツ