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洋服記録98_完敗ラガー

極太ボーダーがなんだか懐かしい。 ファッション暗黒時代、少しでもお洒落な服を手に入れようと、 当時流行っていたラガーシャツを購入した。 エンジとネイビーに白い襟。 王道の配色をチョイスした。 安パイとなったラガーシャツの個人的ブームは続き、 某大衆アパレル店でのバイト時の接客用にも購入。 ちょうどラガーシャツの2BUYOFFを実施していたため、 仲の良かった一回り年上の契約社員の男性に声をかけ、 メンズとウィメンズをセットで購入したのだ。 その人とシフトが被った日は、

    • 洋服記録97_青春ブラック

      今年の春、 一番登場したコーディネート。 黒いジャンプスーツに、 黒いシースルートップス。 それぞれ別のブランドで購入したのだが、 合わせてみたら思いのほかしっくりときた。 細めと太めの対照的なフォルムも、 メリハリが効いていて良いと感じている。 それにしても、 ここまで徹底した上下ブラックに身を包むと、 高校時代の制服を思い出す。 中学時代は、 当時その界隈では珍しく私服通学であった。 高校に入って制服で校門をくぐった時には、 長年の夢が叶った誇らしさと、 ここから

      • 洋服記録96_あけすけパンツ

        パンツ熱が止まらない。 昨年の冬場、ホワイトのパンツをよく履いたのだが、 あまりの色合わせの便利さに、 春夏用にも追加した。 白いパンツというのは、 薄手になればなるほど、 下着の透けが怖くなるものだ。 昨年からベージュのインナーが増えたのは、 紛れもなく白パンツの登場頻度に比例したからであろう。 昔、花火大会に行った時のこと。 多くの観客で賑わう会場で、 たまたま前にいたカップルの浴衣女子に目が釘付けになった。 白地に朝顔が咲くかわいらしい浴衣を着ていたのだが、

        • 洋服記録95_肩掛けバッグと鬼ごっこ

          二代目通勤バッグを入手した。 メッセンジャー通勤で触れた通り、 私は基本的に荷物が少ない。 とても仕事をしに来たとは思えないような、 身軽なカバンで通勤している。 そんな小さなカバンでよく事足りるねと感心されるのだが、 PCも、充電器も、資料も、 財布も化粧ポーチもタオルも、ひと通り入っている。 最近はサーモスの水筒まで入れている。 逆に言うと、 それらのものさえ入れば、 そこまで大きなバッグは要らないと思っている。 つい最近までメッセンジャーバッグを使い続けてきたのだ

        洋服記録98_完敗ラガー

          洋服記録94_実写版ヘリンボーン

          高校生の頃の夢は、 サラリーマンになることであった。 周囲が弁護士やら薬剤士やらと言っている中、 大学に入ったら就職活動をして、 一部上場企業のサラリーマンになるんだ、 と固く心に決めていた。 なぜそんな思考に至ったのか今でもよくわからない。 わからないけれども、 結局、その通りのサラリーマンになっている。 (正確にはサラリーウーマンだが) 今思えば20代初期の頃から、 いわゆるビジネスストーリーが大好きであった。 バイブルとも言うべき島耕作をはじめ、 林真理子のコス

          洋服記録94_実写版ヘリンボーン

          洋服記録93_辛苦のボタニカル

          誰とも被らない、 あなたの特技を教えてください。 これは就活時代、 とある企業の最終面接で実際に聞かれた問いである。 たしか6~7名のグループ面接であった。 自己紹介やら学生時代のエピソードやらを散々話し終え、 各自の経験値やキャラクターがなんとなく分かってきた終盤戦。 「誰とも被らない」、という条件が付いているので、 ありきたりの特技では物足りないし、 少なくともここにいる誰かと被ったらもうアウト。 そんなプレッシャーの中で、 端の人から順に回答が進んでいく。

          洋服記録93_辛苦のボタニカル

          洋服記録92_冷静と流行の間

          流行を追いかけるという行為は、 一体何歳まで許されるのか。 アラフォー女に常に付きまとう問いである。 これでも昔は、一応追いかけていた。 古着屋でベロアジャケットを探すとか、 ジーンズに白スカートをあわせるとか、 ミリタリージャケットをフェミニンに着るとか。 「一応」と言ったのは、 流行と似合う服とが一到するとは限らないため、 これなら挑めると判断できたものだけ乗っかっていたから。 良い結果の時だけ信じる占いと同じ理屈だ。(たぶん) 学生の頃の一時期、 白Tとキ

          洋服記録92_冷静と流行の間

          洋服記録91_憧れのカジュアル化

          アラフォーの間でよく出る話題。 子どもの頃描いていたアラフォー像と、 実際のアラフォーには乖離がある。 10代の頃のアラフォーといえば、 とんでもなく果てしないほどのおばさんだったのであるが、 今のわたしは、 自分をそこまでのおばさんだと思っていない。(残念なあるある) 20代の頃のアラフォーといえば、 バリバリのキャリアを積んだ上品なマダムだったのであるが、 今のわたしは、別にバリバリでも上品でもない。(無念なあるある) そしてファッションのイメージで言うと、

          洋服記録91_憧れのカジュアル化

          洋服記録90_印度ワンピの魔法

          リアクションを間違えると悲劇を生む。 選ぶ表情や言葉を誤ったり、 反応の二択をミスすると、 その場を凍らせるほどの威力を放つ。 過去にそんな場面に遭遇したことも多々あるし、 自分がミスに巻き込まれたことも、 自分がミスの発信源になったこともあるが、 そんな中で頻繁に思い出すのは、 髪型にまつわるほろ苦いリアクション。 均衡の美学で触れた通り、 高校時代のベリーショートをきっかけにストレートから脱却した私は、 スーツの救世主の助言でボブになり、 そこからボブとミディアムの

          洋服記録90_印度ワンピの魔法

          洋服記録89_均衡の美学

          自分は保守的な人間だと思っている。 基本的に世間や会社のルールはおおよそ守るし、 人間関係もむやみに広げようとしない。 食べ物も冒険せず自分の好きなものを何回もリピートする。 そんな保守的人間が安心感を覚えるものとして、 左右対称 があると思うのは私だけだろうか。 例えば、建物。 お寺やお城など、綺麗な対称の歴史的建造物は多い。 デザイナー物件のような非対称の建物もおしゃれだけれど、 やはり落ち着くのは、 中央からぴしっと左右対称に広がる建造物。 やや無機質な昔ながら

          洋服記録89_均衡の美学

          洋服記録88_DNA的ファッション

          記憶に残るドラマというものがある。 今も昔もリアルタイムでドラマをみる機会は多くなく、 沢山の作品を知っているわけではないのだが、 それでもいくつか、記憶に残っているドラマがある。 その一つに、 「恋ノチカラ」がある。 深津絵里演じる籐子と、 堤真一演じる貫井巧太郎のラブ・コメディではあるのだが、 大手広告代理店から独立した有名クリエイターの個人事務所が、 徐々に信頼を得て仕事を軌道に乗せていくビジネスストーリーでもある。 私がこのドラマを知ったのは高校生ぐらいの時で

          洋服記録88_DNA的ファッション

          洋服記録87_シロクロニシティ

          自分のことを地黒だと認識していた時期があった。 幼少期から外で遊び、 夏は海やプールで一日中泳ぎ、 学生時代も炎天下で部活に励んでいた。 皮が剥けるほど真っ赤になった後、 染み込むように黒くなって夏を越し、 その後遺症で真冬でも私の肌は小麦色であった。 故に長年、 自分は地黒だと思い込んでいた。 それが勘違いだと気付いたのは高3の頃。 大学受験を控えた最上級生は、 その多くが春夏の大会を最後に部活を引退する。 私も同様に引退し、部活の代わりに塾に通う夏休みを過

          洋服記録87_シロクロニシティ

          洋服記録86_門出バッグ

          春は出会いと別れの季節と言う。 だがここには、 自分が当事者になるパターンと、 自分が当事者にならないパターンの 2種類が存在する。 自分が当事者にならない場合は、 周囲の新たな出会いと別れの悲喜こもごもを、 菩薩のような目で見守っていればよい。 だが自分が当事者になる場合はそうもいかず、 出会い、別れ、それぞれへの、それ相応の準備が必要になる。 仕事の引継ぎや挨拶品の準備などに加えて、 私にとってマストで発生してくる案件が、 クローゼットの大幅入替え。 新しい部門が

          洋服記録86_門出バッグ

          洋服記録85_革靴と牛肉

          もしかしたら、初めて購入したかもしれない。 コンバースはコンバースでも、 ハイカットのコンバース。 長年スカート派だった私にとって、 ハイカットスニーカーは諸々不利になる。 足首が隠れてすぐふくらはぎが現れる、というスタイルは、 ほっそりとした足を持たないスカート派の人間にとって、 あまりメリットがないのである。 だがパンツ派になったらなったで、 今度は新たな問題が発生した。 座った時に、 靴下から覗くふくらはぎが現れる。 個人的な好き嫌いの問題にはな

          洋服記録85_革靴と牛肉

          洋服記録84_小指の爪舞うスリッポン

          ここ数年、スニーカーの増加が止まらない。 NIKEに始まり、IENAコラボのニューバランスが続々と増え、 最近は原点回帰のコンバースも仲間入りしてきている。 コンバース以外はまあまあ幅を取るシューズ達のため、 1段に1つというコレクター的な収納にならざるを得ず、 いよいよシューズボックスが満杯になってきた。 そんな中異色を放っているのが、 ポロのスリッポンである。 クマの刺繍に釣られて思わず買ったのであるが、 スリッポンなんて本当に何年ぶりに購入しただろうか。 ここ

          洋服記録84_小指の爪舞うスリッポン

          洋服記録83_酵素吸いニット

          ここ1年の毒素を排出したくて、 酵素風呂なるものに出掛けた。 高温のおがくずに横たわる行為は砂風呂と同じだと認識しているのだが、 私が今回浸かったのは米ぬか。 まさに人間漬物である。 初めてのことにドキドキしながら赴くと、 お肌ツヤツヤのマダムがお出迎えしてくれた。 着くなり、長めの雑談(肌感で20分は超えていた)。 この話が漬物の出来に関わるのか疑問を持ちつつ喋り、 さあいよいよ入ろう!となった時、 マダムから下記の注意事項を受けた。 「熱いと思ったら、決して我

          洋服記録83_酵素吸いニット