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ナナメの関係

 真ん中の息子に勧められて
「僕たちは14歳までに何を学んだか」
…という本を読んだ。

今、話題の方々と藤原和博さんとの対談形式。
この中の第五章で藤原和博さんが書かれている『「ナナメの関係」が人を育てる』というところが印象に残っている。

藤原さんが書かれているナナメの関係というのは、子どもと強い関わりのある親、学校の先生、友だち以外の関係のことを言う。親、先生というのは家でいうと縦の関係、柱になり友達の関係は横の関係で、梁になるという。
家はそれだけでは地震が起こると倒れてしまう。
ナナメの関係は筋交になり、これが多ければ多いほど丈夫になる。
ナナメの関係とは、兄弟、祖父母、親戚、先輩後輩、地域の方々などのこと。縦横の関係以外の人だ。

子ども達の育つ環境には、様々な関わりを持つ人が多ければ多いほどいいのだろう。

我が家の上2人は、夫の仕事の関係で何度か引っ越しをするという環境だった。娘は5回。真ん中の息子は4回である。引っ越しが多いとなるとどうしても家族カプセルの時間が多くなる。
それに比べて、末っ子は生まれたところは埼玉であるが、生後3ヶ月で私の地元に帰り、お父さんは単身赴任でなかなか会えなかったもののおじいちゃんおばあちゃんに可愛がってもらい、ずっと同じところで育っているので近所の人からも小さい時から名前を呼んでもらうという環境で育っている。

藤原和博さんが書かれていることを基に考えると、上2人はナナメの関係(筋交)が少なくて末っ子は多いということになるのかもしれない。

藤原和博さんの「筋交」という表現の仕方が、私はとても気に入っていて、私も知り合った子どもの筋交の一つになれれば嬉しいな、と思っている。

近所に身内以外で、自分の話を聞いてくれる人。身近な大人で、自分のことを褒めたり肯定してくれる人。

そんな人がいてくれたら、どんなに安心することか。

ナナメの関係、筋交になれるように、これからも子どもたちの言葉に耳を傾けていきたいとおもう。

https://minowanowa.com/154

     ↑読んでみてください。












 


 

 

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