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主訴

何度も聴いていると、心の声が聴こえてくる気がした
クライエントは、転職したいと話す。しかし話を聞くと、スキルアップは望んでいなく、職種には拘らないと

ただ毎日時間に追われてしんどいと。余裕がない、と。
働かなければいけないから。
家事育児を1人で抱えていて、流れる時間は同じなのに自分だけが時の流れを速く感じている。

主訴が見えた気がした。
夫と共有したかったんじゃないか、と。
言葉の端々に諦めと失望を感じたからだ。

痛いくらい分かる。
話してもムダなんだよ。今まで何度も話した。でも共有出来ないんだ。
だから、いつからか心を閉めて1人で考えて動いた方が早いし、余計なストレスを抱えなくて済む。
いや、正確には自分に鎮痛剤を打ち込むのだ。抱えかねて、こぼれ落ちそうになるストレスを、落っことしたらその破片で傷だらけになるのが分かるから、自分に鎮痛剤を打つ。

鎮痛剤が効いて何も感じなくなる。
「楽」ではなく「無」だな。

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